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掌編小説

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さとくらの掌編、短編小説をまとめています。
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記事一覧

【掌編】僕たちが生きる世界は物語ではない。

 スーパーマーケットに短冊が飾られていた。願いごとが書かれた短冊が笹に吊るされていて、こ…

さとくら
1年前
7

【掌編】イマジナリー・ガールフレンド。

 思い出って場所や物に宿るのかも知れない。  マクドナルドのハンバーガーを食べる度に、元…

さとくら
1年前
12

【掌編】渦潮にのみ込まれる夜に。

 水の流れる音が響いて、足の裏が冷たいことに気がついた。  数ヶ月前から、トイレの水が勝…

さとくら
2年前
31

「さるの尾はなぜ短い」を聞く人間と、時々くま。

「一人ぼっちで寒くて、そして暗くって、誰も助けに来てくれな」い森の木に小さな電球を吊るし…

さとくら
3年前
21

【掌編】光の川を泳ぐ鮮やかな魚。

 クラクッションが鳴った。  後ろを振り返ると幾つもの車のライトが様々な光りの粒となって…

さとくら
3年前
17

【掌編】セックスという言葉が似合わない場所。

※タイトル通り、少々性的な内容が含まれます。  苦手な方は戻っていただいた方がいいかもし…

さとくら
4年前
15

【掌編】感情だけで繋がっている僕らは、だからこそ、感情で人を殺してしまう。

 彼女が妊娠して堕胎したと知った。  その時に僕の頭に浮かんだのは「自分の人生の主役は自分だ」という言葉だった。  嘘じゃねーか。  僕の人生は彼女に子供ができても相談されず、堕胎したことを手術三日後に告げられるものだった。  なんだよ、それ。  きっかけは些細なものだった。  よく行く居酒屋で彼女がいつものハイボールを頼まなかった。彼女は僕と居酒屋に行ってハイボールを頼まなかったのは初めてだった。 「今日は、ハイボールじゃないんだね」 「子供を堕ろして数日はお酒を飲ま

煙がただよう空に。

「消えてなくなりたいな」  突然、頭に浮かんだ言葉なのに、しっくりときた。  望むなら煙草…

さとくら
4年前
14

【掌編】恋愛も結婚も分からない鬼畜くんが恋を知るための話。

 誰かを好きになるとか付き合うとか結婚とか分からない。  分からないから、僕はそういう一…

さとくら
4年前
8

【掌編】悪役として舞台に立つ。

 俺を誰だと思ってんだ?  父はそう言って、僕を殴った。ついでに母も殴り、それに僕はキレ…

さとくら
4年前
11

【掌編】ちゃんとした朝食と牛乳多めのホットコーヒー。

 二番目の娘、あずきは寝起きの良い子だった。  妻も寝起きが良かった。けれど、私は寝起き…

さとくら
4年前
9

【掌編】美形の兄の顔になった弟の話。

 僕が十四歳になった時、兄がこんなことを言った。 「人は結局のところ顔だ。  それは顔が整…

さとくら
4年前
11

【掌編】私はお姫様で、君は『王子様』じゃなくて用心棒。

 俺、秋穂とは付き合わないよ。  行人が先輩と話をしているのが聞こえた。行人は私の幼馴染…

さとくら
4年前
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