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モーリス・メーテルリンク"Le Double Jardin"の翻訳を終えて
https://www.amazon.co.jp/二重の庭-モーリス・メーテルリンク-ebook/dp/B0C6M9G2G4/ref=sr_1_5?crid=1KNLXMYMFPYJE&keywords=二重の庭&qid=1685548466&sprefix=%2Caps%2C1…
モーリス・メーテルリンク"Le Double Jardin"の翻訳を終えて
https://www.amazon.co.jp/二重の庭-モーリス・メーテルリンク-ebook/dp/B0C6M9G2G4/ref=sr_1_5?crid=1KNLXMYMFPYJE&keywords=二重の庭&qid=1685548466&sprefix=%2Caps%2C173&sr=8-5
およそ半年間。ようやく翻訳が終わった。
『青い鳥』や『ペレアスとメリザンド』の原作者として知られる
映画『 A GHOST STORY』いかにもありふれた幽霊の姿が意味するのは?
DVDを買おうか迷っていたら、『A GHOST STORY』がアマゾンプライムビデオに入っていて狂喜。さっそく観た。
このデヴィッド・ロウリー監督を私は贔屓にしている。『グリーン・ナイト』以外は観た。新作の『ピター・パン&ウェンディ』も、ピーター・パンじたいにはまったく興味がないけど観るつもりだ。
さて、デヴィッド・ロウリーの映画といえば静謐で明暗が繊細に移り変わる映像が魅力的だが、この幽霊譚は
短編小説『あまさかる』 (1/2)
雨上がり。冬。倫子は一人で暮らしている大きな古い家から、白いダイハツ・ミラを運転して近くの老人施設にボランティアに出かけていた。洪水で自宅を流された後に建てた家も、いまや50年以上が経ち、雨漏りがするようになっていた。
自宅でじっとしていられず、88になってもなお、傷だらけの軽自動車で近隣を駆け回り、初老になった娘や息子たちをひどく心配させていた。高齢者の運転する車が登校中の小学生の列に突っ込ん
宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』を観てきた。あるいは、「晩年に円熟に背を向け、気難しく、自分の属する社会と矛盾に満ちた関係を持つに至るもの」
なんの前情報もなく観てきた。忘れないうちに、溢れる情報を見てしまう前に、すばやく書いておきたい。ネタバレがあるかもしれません。それも心許ない。どこまでがネタバレかも、もはやわからない映画だった、というのが正確なところかもしれない。まとまりがないけれど、ご寛恕いただきたい。
吉野源三郎原作の『君たちはどう生きるか』をアニメ化した作品だとたかを括っていた。ら、まったく違った。過去に読んだことがありす
わからないからかえって気になる"大人の"絵本作家・エドワード・ゴーリーの素顔
一癖も二癖も三癖もある絵本作家、エドワード・ゴーリー(1925-2000)が気になってしかたがない。
彼の絵本を読んでいると、うんともすんとも反応しない、黒い鉄の玉が思い浮かぶ。そこには希望のかけらさえなく、読者の解釈をいっさい寄せ付けないかたくなさがある。
いったいこの人は何のために作品を作ったのだろう?
自分の愉しみのため?
それにしてはどの絵本も暗い。むしろ苦しみのために作っているのでは
物語は人生を救うのか、それとも殺すのか。マチュー・アマルリック監督『彼女のいない部屋』
マチュー・アマルリックってあのマチュー・アマルリック?本作『彼女のいない部屋』(原題はSERRE MOI FORT わたしを強く抱きしめて)を観始めて浮かんだのは、まずその疑問だった。
マチュー・アマルリックといえば、皮肉屋でコミカルで、ちょっと間抜けな男性の役が板についているフランスの俳優というイメージがある。
そのマチュー・アマルリックが監督を務めているというのは本当なのか。
というのも、冒