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記事一覧
【書籍・資料・文献】『高層建築物の世界史』(講談社現代新書)大澤昭彦
定期的に寄稿しているWEBニュース媒体「アーバンライフメトロ」に寄せた“日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」誕生で再注目 創業地開発にかける「森ビル」の本気度”は、文字通り東京メトロ日比谷線の新駅「虎ノ門ヒルズ駅」が開業することを受けて執筆した。
そのほかにも、「NEWSポストセブン」では“虎ノ門ヒルズ駅開業で乗り換え活用の「新しい生活様式」も”や虎ノ門ヒルズ駅の開業に関連して地方都市の駅ビル事情にも
【書籍・資料・文献】『ドキュメント 検察官』(中公新書)読売新聞社会部
検察官という仕事 今般、弁護士がテレビ番組に出演することは珍しくない。それはニュース番組やニュースバラエティといった、報道色のある番組に限らない。法律を題材にしたバラエティ番組も増え、法律の専門家たる弁護士は重用される傾向にある。
弁護士といった職業がテレビで当たり前になる一方、刑事裁判の原告を務める検察官はテレビで目にすることはほとんどない。
少なくても、現役の検察官がテレビに出演して、
【書籍・資料・文献】『日本語は生きのびるか』(河出ブックス)平川祐弘
福澤諭吉の衝撃 一万円札の顔でもある福澤諭吉は、中津藩士の子として出生したが、生まれ育ったのは大坂だった。天下の台所として知られる江戸期の大坂では、米相場にもっとも大きな影響を及ぼす堂島があり、堂島は日本経済を左右する力があった。
明治期に資本主義が勃興した日本だが、それまでは米が経済の中心だった。地租改正で金納に切り替わったが、それまでの税制は米納だったことからも、米が経済の中心だったことが
【書籍・資料・文献】『北の無人駅から』(北海道新聞社)渡辺一史
2017年6月、スペインの首都・マドリードの中心部にあるプエルタ・デ・ソル駅からで電車に乗って、パルラという街に出かけた。
ヨーロッパというと、イギリスやフランス、イタリア、そしてドイツなどがすぐに思い浮かべる。スペインはマイナーな国ではないが、真っ先に行きたいヨーロッパの国というわけではない。
私が、ヨーロッパで最初に足を踏み入れる国としてスペインを選んだのは、2014年にエクアドルに
【書籍・資料・文献】『選挙違反の歴史』(吉川弘文館歴史ライブラリー)季武嘉也
立候補者だけではない 選挙支えるスタッフという舞台裏 2019年は、12年に一度ある統一地方選と参議院選挙が重なる年だ。
さらに5月~6月にかけて、衆議院が解散するという観測も流れた。そうなれば、まさに選挙イヤー。衆院選はなかったが、それでも十分に選挙イヤーといえる。
そんな選挙イヤーにあって、いまいち参議院選挙は盛り上がりを見せない。局地的には盛り上がっている地域があるかもしれないが、やはり
【書籍・資料・文献】『昭和を騒がせた漢字たち』(吉川弘文館歴史文化ライブラリー)円満字二郎
ドキュメント新元号「令和」発表会見 その日、私はいつもより早めに家を出た。目指す先は、千代田区永田町。瀟洒なたたずまいの総理官邸は、その雰囲気に反して周辺は物々しく警察官に囲まれている。
総理官邸に足を運ぶ際、通常なら有楽町駅から徒歩でアクセスする。駅から官邸までは、おおよそ15分。4月1日は、よく晴れた暖かい日で、春が近づきつつあることを感じさせた。
駅から駅前のオフィス街を抜け、日比谷
【書籍・資料・文献】『会計学の誕生』(岩波新書)渡邉泉
石原都政3期総括で強調された複式簿記 2011年に施行された都知事選では、現職の石原慎太郎都知事がほかの立候補者から出遅れながらも3選出馬を表明した。石原候補の表明前、神奈川県の現職知事だった松沢成文知事が都知事選にスライドで出馬することを発表。石原都知事と松沢県知事は思想や党派を超えた旧知の間柄にあり、それだけに松沢候補は石原後継を打ち出していた。
一転して石原都知事が4選出馬を表明すると、
【書籍・資料・文献】『茶の世界史』(中公新書)角山栄
給食のお供に 学校給食に、必ずと言っていいほど添えられるドリンクがある。誰もが、子供の頃にたくさん飲んだ牛乳である。日本人と牛乳の関係は、明治以降から始まる。学校給食が始まるのは、戦後からだ。それだけに、日本人と学校給食との歴史は短く、牛乳が日常的に飲まれるようになった歴史はさらに短い。
学校で飲まれていた牛乳は、どんなモノだっただろうか?年代差や地域差があるので一概には言えないが、地元の牛乳
【書籍・資料・文献】『カレーライスの誕生』(講談社学術文庫)小菅桂子
情報誌の取材で寄り道を繰り返す まだ、駆け出しのライターだった頃、情報誌の取材であちこちに行かされた。行かされたと表現すると、気が進まないところを強制的にという意味合いを含んでしまうが、決してそんなことはない。むしろ、喜んで行っていたように思う。
今、出版業界では経費を出せるほどの雑誌は数少なく、地方都市までの交通費、現地での交通費、宿泊費などを負担してくれる媒体は皆無だろう。私が駆け出しだっ
【書籍・資料・文献】『「ふるさと」の発想』(岩波新書)西川一誠
ふるさと納税が地方にもたらしたモノとは? ふるさと納税は、2008年度に創設された。制度開始から10年。もはや定着した制度と言えるだろう。制度が導入された背景には、地方から都市への人口流出が止まらない事情があった。人口流出は過疎化を招き、地方の疲弊感を強めた。人口減少が都市を疲弊させることは言うまでもないが、なによりも若者の流出が大きい。
18歳を機に、進学・就職で若者は地方から出ていく。就職
【書籍・資料・文献】『渋沢栄一』(岩波新書)島田昌和
偽造防止技術の向上が紙幣界の女性進出を促進させた? 長らく福澤諭吉が顔を務めてきた一万円札の改刷が発表された。新札の顔は、1万円札が渋沢栄一、5000円札が津田梅子、1000円札が北里柴三郎だから、次のF券は民間人から起用が占めたということになる。
紙幣の顔になる人物は、昭和まで政治家が多くを占め、平成に入ってようやく女性が登場する。女性の登場は社会的な流れではあるが、偽札防止という観点からす