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お気に入りnote記事

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個人的に印象に残った記事をまとめていきます。ニュースレター「ねじまき通信」で紹介していくかも。
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#読書

いつでもどこでも読書メモを取るための Fleeting Notes の活用

いつでもどこでも読書メモを取るための Fleeting Notes の活用

読書メモを取る方法がまとまっていなかったんだけれども、"TAKE NOTES!" で Zettelkasten のメモの流れを見ていたら、ピンと来たのでここにまとめておきます。

Zettelkasten に倣うメモの取り方

Zettelkasten では、メモを自分の言葉で記載したあとに、運用する記録システムへ更にまとめ直し、そのときに Parmanent Note にしていきます。
わたし、

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「百年の孤独」... みたいな本

「百年の孤独」... みたいな本

 ガルシア=マルケスの「百年の孤独」が文庫化されたことが、イベント的に盛り上がってますね~

 たしかに、20年ほど前に新装版(白地に黒のカバーデザインのやつ)が出たときも "文庫じゃないこと" が話題になったぐらいなんで、待望といっていい文庫化です。
 あと文庫化が待ち遠しい作品と言えば、自分のフィールド内では、ジョン・アーヴィングの2000年以降の諸作品や、ウンベルト・エーコの歴史ミステリー「

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NewYork Timesが選ぶ21世紀の名作本100冊

NewYork Timesが選ぶ21世紀の名作本100冊

ブログ書きました。
カズオイシグロからルシア・ベルリン、コーマック・マッカーシー、アリスマンローまで、色んな本があがってます。

日本の小説が1冊も選ばれなかったのが残念ですが、
まあ納得のランキングですね。

洋書も頑張って読んで行きたいなと。多読のリストにでもぜひ。

【書評】友田とん『「百年の孤独」を代わりに読む』を代わりに読む

Ⅰ はじめに——マルケス主義者たち

 居酒屋でお酒を飲んでいて、カウンターの向こう側にある棚の上、自分にはそうそう手が出せない高そうなお酒が鎮座している界隈に、あの銘柄の焼酎が並んでいるのを見つけると、それだけでもうその居酒屋がちょっと好きになる。
 その焼酎の銘柄が、ガブリエル・ガルシア=マルケスの小説『百年の孤独』からきていることを知ったのは、それほど最近ではない。はじめて『百年の孤独』を読

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the New Yorkerで面白かった短編フィクション②: 村上春樹 / Souvankham Thammavongsa

the New Yorkerで面白かった短編フィクション②: 村上春樹 / Souvankham Thammavongsa

 The New Yorkerを自身で購読し初めてから随分経ちました。最寄りの図書館に置かれていないのが不満で、また最近は電子版の記事の更新がタイムリーかつ非常に読みやすいということに気づき、電子版のみの契約をするに至ったのでした。普段使っているiPadでマガジンを読んでいるわけですが、嵩張らない・シワにならない・音声 & podcast 付き・動くアートワークと相まって、最高の読み心地で大変おす

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[読書感想文] 最近買ったzine

[読書感想文] 最近買ったzine

大阪の不思議な本屋、シカクによく行く… と言っても今は引っ越してしまったのでそうそう行かないのだが、ともかく行くと駄菓子屋感覚で色々とzineを買ってしまい、最近ちょっと積読が増えてきたので一気に読んだ。
その感想をまとめてみる。
そしてリンクが全部シカクの商品ページになってて回し者みたいになっているが別にアフィリエイトとかではない。

つくづく 2023年11月号本文でも著者が書いていたが、なぜ

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書き続けるために辞書を買う

書き続けるために辞書を買う

0.はじめに2016年、小説講座に通い出したのを機に書き始め、文学フリマに参加するようになりました。現在は宵待ブックスの名前で文芸活動をしています。
三年ほど執筆してきて思いました。
書くって、しんどいな……?
小説書くのってしんどいんですね、いやまあ薄々気づいてましたが。もうこれ頼れるものには頼ろう、ダレカタスケテ……手を伸ばしてそこにあったのは「辞書」でした。

したがってこの記事は、創作の

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【作家】今年生誕100年の作家はクセが凄い?!

【作家】今年生誕100年の作家はクセが凄い?!

安部公房、吉行淳之介、吉本隆明、
川上宗薫、トルーマン・カポーティ、
山崎豊子、多田道太郎、相田みつを、
陳舜臣、黒岩重吾、、、。

これらの人には
ある共通点があります。
今年、生誕100年になる人たち。

安部公房や吉行淳之介、吉本隆明、
という名前を聞くと、
戦後作家というイメージが
頭に浮かびます。

でも、意外なのは、
相田みつをさんの存在(笑)。
そうかあ、相田みつをも
戦争時代を青春

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素人がちいさな出版社を立ち上げるとき役に立つ本の紹介

素人がちいさな出版社を立ち上げるとき役に立つ本の紹介

ふたり出版社を起業して7か月経ちました。すごい。正直半年で潰れるかもと思ってました。なんとまだ生きています。赤字だけど…。

今回は仕事の役に立った本を紹介してみます。ぼくは商業出版のやり方も流通の流れもISBNも決算も、本当になにも知らない状態で始めて、しかも知り合いに出版社の方がいるとかでもなかったので、これらの本にはとても助けられました。

起業する前は「そもそも何を読んで勉強すればいいのか

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レビュー『読んで旅する海外文学:24か国の旅行記×77冊の読書ノート』

レビュー『読んで旅する海外文学:24か国の旅行記×77冊の読書ノート』

着眼点がすばらしいと思った本の紹介。

実際に旅をするのではなく、世界各地の本を読んで、「読書で世界一周」をするという本。

「訪れる前に読んでいたほうが、より深くその国を楽しめる」ていう観点でチョイスされており、興味深い。

また、紹介される本のジャンルも限定されておらず、小説、ノンフィクション、旅行記、エッセイ、レシピ本と、さまざまなものが含まれている。

さらには、イギリスやドイツといったよ

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『多様性って何ですか?』知らなかったこと。イノベーションとの接続

『多様性って何ですか?』知らなかったこと。イノベーションとの接続

本書のしょっぱな。「日本人は多様性が苦手な(というか良しとしない)民族なのかな」と思って、諦めてしまいかねない御言葉があらわれる。
『協調性』と『連帯責任』で、みんな力をあわせて成長してきた時代はそれで良かったけれど、いまの時代には合ってないという風潮。

「でも会社の方針は守らないといけないし、聖徳太子のいうことは間違ってない気もする。。」ともやもやを抱えながら、本書をきっかけに多様性についてい

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読書会『街とその不確かな壁』開催レポート

読書会『街とその不確かな壁』開催レポート

今回は、特別企画として国の重要文化財の自由学園明日館で読書会を開催しました。
参加者は主催を入れて6名です。そのうち初参加の方が4名でした。

はじめに一読しての感想や疑問を言ってもらい、次に挙がった疑問に対する意見をみんなで出し合いました。

感想

・今回は、村上春樹さんは主人公から遊離して、小易さん視点にいるのではと感じた。村上さんも私設図書館みたいなものを作っているし。
・いつもの春樹作品

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音楽/ミュージックコミュニケーションを学ぶいりぐちの9冊 ②「拡散する音楽」編

音楽/ミュージックコミュニケーションを学ぶいりぐちの9冊 ②「拡散する音楽」編

3回にわたって音楽/ミュージックコミュニケーションを学ぶいりぐちの9冊をお送りしています。前回はこちら→①「音楽とはなにか」編

②「拡散する音楽」編私たちは音楽を学ぶときに、西洋音楽のソルフェージュをはじめ、それぞれの音楽の「型」や「作法」を学びます。また、資本主義社会において多くの音楽の流通は、ライブであれ録音であれ、メディアや社会の状況の変遷に沿った何かの「フォーマット」(例:コンサートホー

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おすすめ新書リスト200

とりあえず読んで良かった新書を羅列していきます。人文系に偏っているのは、性格上仕方がないのでご理解ください。とりあえず質うんぬんは大学院から考えて、インプット型の読書は量に限ります。

岩波新書

・マイケル・ローゼン『尊厳』
・スティーブン・グリーンブラット『暴君』
・原武史『平成の終焉』『昭和天皇』
・赤江達也『矢内原忠雄 戦争と知識人の使命』
・山田隆司『名誉毀損』
・岡本薫『著作権の考え方

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