MANABICA(まなびか)

学びや教育に関する対話カフェ・読書会・勉強会を実施/部活:BOOK CLUB, 映画会

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学びや教育に関する対話カフェ・読書会・勉強会を実施/部活:BOOK CLUB, 映画会

最近の記事

5月5日(日)10時~12時、池袋にて課題本読書会を開催します。 課題本は『みんなの「わがまま」入門』(富永京子 著)という初心者向けに書かれた社会学の本です!興味のある方は下記のサイトをご覧ください。 https://peatix.com/event/3893805/view

    • 12/27 児童文学読書会『ちいさなちいさな王様』開催レポート

      今回は初めての平日、夜開催でした。 寒い夜でしたが、明日館の小教室はエアコンに電気ストーブまであり、とても暖かい。 参加者は主催1名を含めて7名。2名の方が初参加でした。 参加回数が2回目、3回目の方もいてありがたい限り。今回の参加者の方は私(国語科の教員)を含め、本に関わるお仕事をされている方が多かったです。児童書の研究をしている方や書店で働かれている方、最近古本屋をはじめた方もいました。 読書会で挙がった意見は以下の通りです。 ・子どもにすすめたい。子どもなりに謎を感

      • 短編小説読書会『大聖堂』開催レポート

        今回はカフェ開催でした。なんと開始時間にいつものカフェの席に行くと、近くに他の読書会と思しき方々がいました。こんな偶然もあるのかと思いましたが、少し席を離してスタート。参加者は主催を入れて、全員で4名でした。1名の方が初参加でした。 挙がった感想は以下の通りです。 ・盲人というマイノリティーの孤独を感じた。髭をさわるしぐさ、自分が何かの内部にいないという感覚。その寂しさのようなものに、最後のシーンで「私」は触れられたのではないか。 ・目が見えないということは、ネガティブな

        • 8/26(土)読書会『世界はうつくしいと』開催レポート

          初めての詩の読書会でした。参加者は主催を含めて5名。そのうち初参加の方は3名です。 詩集のなかから、一人一つ好きな詩を選んでもらい、その詩を音読してもらいます。次にその詩について感想を伝え合いました。感想は以下の通りです。 ・立ち止まって何かを見ることの感覚を思い出した。何もしないことの大切さが伝わる。 ・現代は言葉が多すぎると思う。スマホやSNS、会社からのチャットなど常に人の言葉が満ちあふれている。分かってほしいと思い、過剰に丁寧に伝えすぎている。 ・長田さんは何かを

        5月5日(日)10時~12時、池袋にて課題本読書会を開催します。 課題本は『みんなの「わがまま」入門』(富永京子 著)という初心者向けに書かれた社会学の本です!興味のある方は下記のサイトをご覧ください。 https://peatix.com/event/3893805/view

          読書会『街とその不確かな壁』開催レポート

          今回は、特別企画として国の重要文化財の自由学園明日館で読書会を開催しました。 参加者は主催を入れて6名です。そのうち初参加の方が4名でした。 はじめに一読しての感想や疑問を言ってもらい、次に挙がった疑問に対する意見をみんなで出し合いました。 感想 ・今回は、村上春樹さんは主人公から遊離して、小易さん視点にいるのではと感じた。村上さんも私設図書館みたいなものを作っているし。 ・いつもの春樹作品よりも読者に優しいと感じた。ガルシア・マルケスとの類似点など気になった。 ・いつ

          読書会『街とその不確かな壁』開催レポート

          読書会『ハゴロモ』(よしもとばなな著)開催レポート

          今回の参加者は主催を入れて、全員で5名でした。しかも全員初参加! 読書会自体初めての方もいらっしゃいました。 まず初めに簡単な感想を伺いました。 ・地名があまり出てこずに、普遍的な海外文学の匂いがした。また川は時間の不可逆性や人のルーツを表していると思った。 ・吉本ばななさんの本はいい意味で同じような設定が多い。内容は重いと感じたが、物語に差し込まれるエピソードや道具立て(深夜のラーメン屋や、夢を通して出会う登場人物たち)は明るいと感じた。 ・中学生のときに初めて吉本ばな

          読書会『ハゴロモ』(よしもとばなな著)開催レポート

          『こころの天気図』(河合隼雄著)読書会レポート

          今回もカフェ開催でした。 現在、『こころの天気図』(河合隼雄著)は手に入りにくい、ということで参加者が集まるか不安でしたが、三名参加していただきました。初参加の方も1名いました。 メモ帳を忘れて記録が不充分だったので、とても短いですが、まとめました。 ・小学生~高校生のあいだは、本書に書いてある通り、“秘密の告白合戦”があっていやだった。確かに秘密を言うと仲良くなれるが、秘密を抱え持つことも大事だと思った。 ・河合隼雄さんのすごいところは、言い切らないこと。(言い切ると

          『こころの天気図』(河合隼雄著)読書会レポート

          読書会『海』(小川洋子著) 開催レポート

          初めてのカフェ開催でした。 参加者は主催を含めて4名。初参加の方も1名いました。 ※このレポートは小川洋子著『海』のネタバレを含みます。 はじめに自己紹介をかねて、短編集『海』の大まかな感想を伺いました。 「小川洋子さんは初めて読んだが、短編なので読みやすかった。」「小川洋子さんの本が好きで参加した。社会的な優劣では測れない人の生き方を描いていて、読むと自分の軸を取り戻せる。」などの意見が上がりました。 その後、収録作の「海」と「ガイド」について話しました。 『海」

          読書会『海』(小川洋子著) 開催レポート

          (過去記事)【開催レポート】オンライン映画鑑賞会『天気の子』

          映画鑑賞後、すぐに感想を誰かに話せる、というコンセプトで、イベント全体としては4時間の長丁場でした。それもあってか少人数となりましたが、対話セッションでは様々な話題があがりました。 (これより先は『天気の子』のネタバレがあります。) まず、新海 誠監督の前作『君の名は。』と比べた感想がありました。『君の名は。』は、ロマンス中心で、エンタメ性が高いけど、『天気の子』は、主人公の高校生、帆高(ほだか)の独立志向が特徴的で、社会批判ととれる面があり、賛否両論ありそうだと。 帆

          (過去記事)【開催レポート】オンライン映画鑑賞会『天気の子』

          (過去記事)【開催レポート】BOOK CLUB 『オラクル・ナイト』

          今回は現代アメリカ文学を代表する作家ポール・オースターの『オラクル・ナイト』が課題本でした。海外文学ということで、参加者が集まるか不安でしたが、無事定員の5名集まりました。 参加者は主催者含め、男性3名、女性2名でした。年代、住んでいる所、読書会歴もばらばらで、共通点は海外文学が好きという点でした。 (これより先は『オラクル・ナイト』のネタバレがあります。) まず、ざっくりとした感想を伺いました。「運命、偶然の力を感じた」「とてもリーダブル」という意見や、オースターの初

          (過去記事)【開催レポート】BOOK CLUB 『オラクル・ナイト』

          (過去記事)【開催レポート】予告で映画会 vol.1「ヒューマンドラマ」

          BOOK CLUBに引き続き、今度は映画会を企画しました。 予告を見ながらテーマに合った自分の好きな映画を紹介する、予告で映画会。第1回目のテーマは「 ヒューマンドラマ」。 様々な映画に出会うとともに、映画好きな友達を作ることが目的の企画です。参加者は主催含めて5名でした。 初めての試みということで、主催側も色々と手間取りながらの運営でした。(すみません) 今回紹介された映画は以下の通りです。またそれぞれに付けられたコメントは、話を聞いてた主催が印象に残った点です。

          (過去記事)【開催レポート】予告で映画会 vol.1「ヒューマンドラマ」

          (過去記事)【開催レポート】BOOK CLUB『海辺のカフカ』

          BOOK CLUBの記念すべき第一回として『海辺のカフカ』(村上春樹)の課題本型読書会をZOOMで開催しました。参加者は主催者含めて6名でした。 (ここからは『海辺のカフカ』のネタバレを含みます。) 村上春樹さん自身が何かの本で「僕の小説は解析に向かない」と言っていたので、どうなるか、やや心配もありましたが、結果から言うと、とても充実した楽しい読書会になりました。 会の初め、まずはみなさんに好きな登場人物を伺いました。大島さんと星野さんという意見が多かったです。理由とし

          (過去記事)【開催レポート】BOOK CLUB『海辺のカフカ』

          (過去記事)【開催レポート】オンライン絵本読書会『ぼくを探しに』

          今回は、コロナウィルスの影響もあり、Zoomというアプリを使用してのオンライン開催でした。課題本形式で行い、『ぼくを探しに』という絵本を読み、みなさんで話し合いました。参加者は5名です。 この絵本は、シンプルな線とキャラクターによって描かれた、一見単純なストーリーですが、繰り返し読むと、様々なイメージや考えが触発される大人も楽しめる絵本になっています。 まず、「主人公の「ぼく」が探すかけらが何を表しているか気になった」、という疑問が多く挙がったので、それについて意見を述べ

          (過去記事)【開催レポート】オンライン絵本読書会『ぼくを探しに』

          読書会『サンセット・パーク』開催

          ※このレポートは小説『サンセット・パーク』のネタバレを含みます。 約2年ぶりのリアル読書会。参加者は主催を含めて7名でした。文学好きの方が多く集まった印象です。 最初に『サンセット・パーク』の簡単な感想を伺いました。 ・主人公のマイルズが少々大げさ(悲観的すぎる)な気がした。ラストもそこまでひどい状況になっていないのでは。 ・初期のオースター作品は読んでいたが、それらと比べると作風が変わった。観念的な内容から、より具体的な内容の作品になった。 ・タイトルの意味合いが気に

          読書会『サンセット・パーク』開催

          オンライン読書会『バースデイ・ガール』レポート

           今回の参加者は主催を含めて5名でした。やはりこのくらいの人数がいると多様な意見が出て、かつ議論も深まります。参加してくださった皆様ありがとうございました。  以下読書会の内容です。ここからは、ネタバレを含みます。 感想・彼女の願いは何だったのか。ヒントは、その願いが20歳の女性の願いとしては一風変わった願いであること、世俗的な願いではないこと、時間のかかる願いごとであること。ここから彼女の願いは『満足した人生を送ること』『人生に意味を感じること』などと考えられるのではな

          オンライン読書会『バースデイ・ガール』レポート

          シネマダイアローグ『ガタカ』開催レポート

          ※映画『ガタカ』のネタバレを含みます。 シネマダイアローグとは? シネマダイアローグという耳慣れないこのイベント。簡単に言うと読書会の映画版です。参加者は主催含めて3名でした。(参加者の方々、本当にありがとうございました!) 映画の感想、話し合ったこと 参加者の方々(主催も含めて)の感想は以下の通りです。 ・ガタカの世界は遺伝子による差別のある社会。でもよく考えてみると現実の社会も、学歴や、健康、お金のありなしによって、差別のようなものがある社会と言える。 ・SF的な

          シネマダイアローグ『ガタカ』開催レポート