けーすけ 京都の小さな本屋ほんだけ

京都の小さな本屋『ほんだけ』を2023年12月にオープン。 1号店はこもれび書店、2号…

けーすけ 京都の小さな本屋ほんだけ

京都の小さな本屋『ほんだけ』を2023年12月にオープン。 1号店はこもれび書店、2号店は灯商店の棚。 焼き鳥たべながら本について語り合う『おつまみブッククラブ』企画中。 flier 要約ライター。Schoo会話の多い本屋さんメンバー。Amazonアソシエイト参加。

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  • ほんだけ日記

    こもれび書店という京都の共同書店で棚をかりて「ほんだけ」という小さな本屋さんの店長をやってます。2023年12月にオープンしました。御所の近くにお越しの際は立ち寄ってみてください。

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    週に1度、自分と向き合って本当にやりたいことをカタチにするオンラインプログラム「4th place lab」参加メンバーによる活動共有マガジンです

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    本を読み、パワーポイントにまとめて、読書感想をかいてます。 noteで使ったパワーポイントは、note末尾に掲載しているので、よかったらご活用ください。

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2年半の地方副業のふりかえりとその先

「本屋さんと働いてみたい」 メーカー勤務を続けながら「本屋 副業」とか「本屋 ボランティア」で検索をかけつづけていた2021年の春。Loino(ロイノ)という地方副業先をみつけられるサービスでついに見つけた副業募集。 本屋でもなんでもないのに面接で「みんなが本屋になれる社会にしたい」と熱を込めて伝え、そのパッションに期待して採用いただき、『本屋のリニューアルのサポート』がスタートした。 本屋さんのリアリティその書店は2つあった店舗のひとつをたたんで1店舗に従業員を集め、内

    • スヌーピーと本をよむ。ピーナッツ全集15巻から本のシーンを抜粋してみた

      おやすみの日の夜。 ゆったり紅茶をのみながら『心を整えるスヌーピー』をよんでいると、むくむくとスヌーピーをよみたい気持ちが大きくなり、スヌーピー全集をひとつふたつと手に取り始めました。 チャーリー・ブラウンは野球をして、妹のサリーが手紙を書いて、スヌーピーはウッドストックとキャンプをする。そんな中で、みんなが本を手にしているシーンがいくつかあったので、印象的なものを紹介します。 どの本をよむ?どうえらぶ? だれかが手にもっている本は気になるもの。じぶんも興味あるかも、

      • 推し本10冊で語り合うBook BAR主催者の推し本10冊

        はじめまして。京都でシェア型書店の棚主をやっているほんだけです。 京都でもシェア型書店が増えてきて、こもれび書店・灯商店・ひと箱書店に加えて24/7/7には一乗寺BOOK APARTMENTさんがオープン。 関西で本をきっかけにした出会いや交流がひとつひとつ生まれているなか、ほんだけも『推し本10冊で語り合うBook BAR』を8月末に開催します。 そこで、ほんだけの推し本10冊をよかったらご紹介させてください。 1冊目:おやときどきこども(鳥羽和久さん) 親にとっ

        • 推し本10冊ならべてみたら人生だった

          「あなたの推し本は、なんですか」 「小説だと原田マハさんや平野啓一郎さんの本がすきで、東畑開人さんのココロとコミュニケーションの本もよく読むし、子どもの頃によくよんだのはエルマーのぼうけんで、人生をかえたのは。。。」 推したい本はたくさんあります。忙しくてあまり本を読めていない人にも、長い人生をふりかえると大事な本がいくつもある。みんなともっと推し本を語り合いたい。。そんな思いから『推し本10冊で語り合うBOOK BAR』というコンセプトは生まれました。 推し本10冊な

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          違国日記とピーナッツの女王

          さいきんハマっているものがある。 『違国日記』と『ピーナッツ』だ。 2つの作品に登場する女王と子犬について、共通点や違いを紹介したい。 ピーナッツの女王 スヌーピーやチャーリー・ブラウンが登場する作品『スヌーピー』。 この作品の女王といったらルーシーだ。 意地悪で、皮肉を言うルーシーには優しく、傷つきやすい一面もある。 孤独とはいったいなんなのだろう。 違国日記でも孤独はひとつのキーワードだ。 違国日記のふたりの女王 違国日記では、姉の子供である朝(あさ)をひき

          『衝動のみつけかた』で読書会3回したらピカソと脱ハングリー精神に出会った

          あなたは読書会に参加したことはありますか。 「本にめちゃくちゃ詳しい人しか参加してなさそう」 「本は好きだし、気になるけどいったことない」 濁音(ド!)の強さと怖さ(ドク=毒?独?)を連想するのネーミングからか、多くの人にとって気になるけどなんだかこわい存在になってる読書会。 会ったことのない人たちが何人か集まり、感想を共有して解散というのがよくある読書会ですが「知らない人たちと話す」が苦手で「それぞれ話したいことを話す」ととっちらかり消化不良になることも。。 そこで

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          年末うどんでキレてGW泣き、風呂掃除を始めたらケアされるようになった話

          土日は料理して、洗濯物を畳んだり皿洗いをしたり、子どもの勉強もみる。 家事を一切しない人にくらべたらマシなほう、という謎の自信をもっていたわたしは、妻が日々やってくれていた細々とした家のことをまったく気にかけることもしていなかった。 いまとなっては「耳が痛い話」に感じられ、妻への感謝の気持ちをもてるようになったけれど、GWまではそんなこと思っていなかった。どうしてそんな心境の変化があったのか。恥ずかしいが、ふりかえりたい。 年末うどんでキレた話 2023年の年末。妻の

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          バースデーケーキに火を灯す『ダークホース』たちとの好きを生きる人生

          『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』という本をよんで、そこで紹介されていたダークホース・プロジェクトに惹かれ、この本を読んだ。 ダークホースとは「型破りな道のりを歩み、成功した人」。高校中退のシングルマザーが親戚の家で双眼鏡を手渡されたことをきっかけに天文学を学び始め、アマチュアとして初めて新惑星を発見したり、英語教師やウェイトレスといった職を転々としたあとでフラワーアーティストとして成功したり。 そうした普通じゃないルートをたどった『普通だった人たち』にどのような共

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          ゲームがなければ「愛している」と伝えられない臆病者と「荷」と「溝」

          Kyoto Reading Club の読書会に向けて、課題本を読んだ。 小さい頃に病院で〔スーパーマリオブラザーズ〕をプレイして多くの時間を過ごしたセイディとサムが、大学生になって再会し、人生をかけてともにゲーム制作にトライする男女の友情の物語。 サムとセイディは「一番の親友」だった。ゲームをつくることで二人の関係は”友達”では表現しきれないものになっていく。 「愛している」と伝えられないサム セイディはサムのことをよくわかっている。言葉にしなくても、サムがセイディ

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          マウントで人生を整えなくても、働きながら本を読めるようになるには

          本のマウンティングの世界 三宅さんの本『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で、もっとも印象的だったのは2021年公開の映画『花束みたいな恋をした』で麦と絹が書店にいくシーン。 これどこかで見たことあると思ったら、『人生が整うマウンティング大全』にのっていた古典愛読マウントの文芸版だ。 三宅さんの本では、労働史、読書史をさかのぼり、背景にある社会の階級格差の影響や、自分で自分を働かせすぎてしまう社会構造を浮き彫りにしてくれる。そうした「そういうふうにできている」ものを

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          人生のレールを外れる。焼き鳥屋さんでみつけた衝動は私をバーに連れていった

          こんにちは。さっそくですが、さいきんレール外れましたか? 質問をかえます。何かあたらしく始めたことはありますか? 私は「本好きがマウンティングしても嫌な感じがしないBOOK BAR(仮)」をはじめるべく、友人と関西のバーを巡ってます。本好きはしらずしらずにマウンティングとりがちなので、「たくさん本読んでるよ!」という人も「最近読めてないなー」という人もたのしめる場所をつくりたいなと。 「人生のレールを外れる」といえばこちらの本。 谷川さんは『スマホ時代の哲学』をかいた

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          16の性格といつも手元にある15冊の本

          「自分はいったいどんな人間なんだろう」 「あのひとは本当はどんな人なんだろう」 価値観は千差万別。型にはめず、偏見をもたず、一人ひとりの個性に目を向けて。。。って、めちゃたいへん!!!ですよね。 血液型4つだとちょっと乱暴だし、生年月日で決まる星座や動物占いは12あるけど、生まれだけで決まるってどうなの?(ちなみに動物占いは60タイプ版もあるみたい) そんな人には16の性格に診断してくれる16Personalities(MBTIと呼ばれることも)がちょうどいい。職場やコ

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          東京都同情塔とニデック京都タワーの間

          第170回芥川賞受賞作品『東京都同情塔』の読書会が、京都出町座CAVA Booksで開催されるという発信をみて、すぐさま申し込み。 主催者のひとり三宅香帆さんは小説や古典を紹介する本をいくつも出していて、軽快な文章で本のたのしさを教えてくれる推しの著者。(紹介しきれないのでAmazonで「三宅香帆」を検索してください→検索結果はこちら) シンパシーってなんだっけ はじめて読む芥川賞受賞作品。元受刑者と学生の対話の本『根っからの悪人っているの?』をさいきん読んだこともあり

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          親だからできないこと。子どもとだからできること

          「自分が親だから、子どもにできないこと」 「自分の親だから、親にできないこと」 だれしも、すくなからずあるのではないでしょうか。 鳥羽和久さんの『おやときどきこども』と一緒に、考えていきたい。 子どものことはわからない 「子どものことは、ずっと見てきたから自分が一番わかってる」という自信は、子どもが大きくなるにつれ、次第に小さくなります。 どんな友達がいて何をするのが好きで、将来の夢は〇〇で、と小学生の頃までは包み隠さず話してくれていたことも、思春期になるにつれ話し

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          昔々あるところに焼き鳥と本とウェルビーイングがありました

          「あなたは、いま幸せですか?」 そう聞かれたら迷わず「幸せ!!!」とこたえる。なぜならついさきほど焼き鳥屋さんで本をたのしみ、風呂に入ってさっぱりしたところだからだ。 童話『にんげんっていいな』には、おいしいおやつにほかほかごはん・みんなでなかよくぽちゃぽちゃおふろ・あったかいふとんで眠るんだろな、とあるが、あとはそれに焼き鳥と本さえ加えられたら文句ないです。 幸せ、ウェルビーイングとはいったい何なのか。焼き鳥屋さんで本を読んだことをふりかえりつつ、ちょっとだけかんがえ

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          おやときどきこどもな読書会のおさそい

          うちには小学5年生と4年生の娘がいます。 長女は『となりのトトロ』のサツキとカンタ。しっかりもので面倒見がよくてクラシルみながら料理もしてくれるお調子者。 次女は『耳をすませば』の雫とネコのムーン。本やマンガを読むのが好きで思ったことはズバッといってくれるマイペース。 2人でコッコアトリエで絵を描き、長女はPVPでヒップホップ、次女はこもれびの近くにある道場で合気道を習ってます。そんなふたりが小学生でいられるのは、あと1年。 ・同じくらいの歳のお子さんがいる ・子育て

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