世代間対立と悪へのまなざし
1950年に出版されたI.B.シンガーの長編小説『モスカット一族』(Isaac Bashevis Singer, 《The Family Moskat》大崎ふみ子訳) が今年日本語訳で読めるようになりました。その感想です。
シンガーはポーランド出身のアメリカ人作家で、ルーツであるポーランドのユダヤ系社会をテーマに、生涯イディッシュ語で書きました。1972年ノーベル文学賞受賞。
ストーリー20世紀初頭のロシア帝国下ポーランドのワルシャワ。そこのユダヤ・コミュニティの長老メシ