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半生の記録と記憶

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今まで生きてきた記録、感じたこと。表に出せなかった思い。蓋をしてきたこと。
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#母親

志望校をめぐって母親に泣かれる。

志望校をめぐって母親に泣かれる。

高校受験の時の話。

中学まで勉強を頑張っていた。

勉強のできる子、というのが、当時の自分にとって、唯一の取り柄かつ存在意義&アイデンティティ、みたいになっていた。

テストでいい点をとったときや、いい点をとって周りから褒められたり認められたりするのは嬉しかったけど、勉強しているその内容に興味関心や好きがあったわけではない。

楽しかったのは、唯一社会の歴史の部分、戦国時代くらいだ。

周りから

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母の布団に入った夜

母の布団に入った夜

大学入試、どこの大学だったかは忘れてしまったけれど、とても緊張してナーバスになって眠れない日があった。

どうしても眠れず、落ち着かず布団の中にいることもできず、母親の寝室に入ってベッドに入ったことがある。

当時18歳。

母親に眠れないと告げるが、あまり相手にしてもらえず、あんたいい歳して…みたいに呆れられた気がする。

母は、自分の睡眠を邪魔されることを嫌がっているような感じだった。

どう

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家庭内暴力

家庭内暴力

高校生の頃、こんなことがあった。

ある日の夜、2階の母の部屋からドンドンと大きな音と大声が聞こえてきた。

どうも、母の部屋で、兄と母親が言い争っているらしい。

なんだか、とても落ち着かなくて嫌だった。争いごとが嫌だった。母と兄が揉めてるのが嫌だった。

物を投げている音も聞こえる。母の悲鳴に近いような声も聞こえた気がする。

誰か止めて欲しいと思った。

ただ、父親は単身赴任で家にはいなく、

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98点

98点

小学校3年生の国語の時間に起きた、あることがきっかけで、勉強に目覚めた。

勉強が好きだった、楽しかったというよりは、勉強ができることによってクラスで周りから一目置かれたりすごいと思われたり、先生や母親から褒められるのが嬉しかったので、やっていたような気がする。

自分の承認欲求やアイデンティティ、自分の存在価値みたいなものになっていた気がする。

それと、勉強に目覚めてから、当時はやっていた、通

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物件のチラシを見るのが好きだった

物件のチラシを見るのが好きだった

すごく嫌な思い出。だけどずっと覚えていて、怒りが湧いてくる、腹の立つ話。

小さな頃、空想がちな子供だったことは以前書いた。

頭の中で想像したりしているのが好きだった。

その流れで小学校高学年くらいの時、新聞の折込チラシに入っているマンションや一戸建ての物件のチラシを見るのが好きだった。

そこに載っている間取りを見て、頭の中で、この部屋にこれを置いて、ここはこういうふうに使って…とかいろいろ

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大学休学① 学生相談室その5 家族と話す

大学休学① 学生相談室その5 家族と話す

大学を休学する方向で考えていることを、親に伝えた時の話。

母親の反応はよく覚えていないけれど、復学の可能性も残していたことからか、渋々に近い感じで認めてくれたような気がする。

その時、父親と珍しくちゃんと話をした。

その時の父親は、休学の判断の是非とかではなく、自分の話をしていた。

父親の会社では、出身校により学閥があること。あとは、社会に出るとなかなか友人ができにくく、友人ができるのは学

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思春期にグサリときた一言

思春期にグサリときた一言

思春期、ちょうど中学生に入るか入らないかぐらいの頃の話。

小学生高学年くらいから異性を意識し出したり、中学生に上がると、髪型など外見、人にどうみられるか、人からどう見えてるか気になるようになっていた。

正直、高学年のとき、手紙で告白された経験から、自分も捨てたもんではないのではないか?カッコいい部類に入るのではないか?そんなことも勘違いも含めて思ったりしていた。

恥ずかしい。

けど、本当の

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架空の歴史

架空の歴史

小学生中学年頃の話。

空想癖のある子どもだった。

空想のはじまりは、学校の授業中からはじまっていた。

授業に集中できない、興味がない、だけど座っているしかない、じっとしているしかない…から、頭の中でずっと違うことを考えたり、別のことを考えていた。

次第に、頭の中で物語を作ったり、お話を作ってその世界に浸るようになっていった。

それはだんだんとエスカレートというか、その時間は増えていき、1

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弟なんだから

弟なんだから

転校してすぐの小学校低学年の頃の話。

ほんの些細なことで、兄と喧嘩になった。

確か、おはぎを出されて、きなことあんこがあって、自分はきなこを選んで、兄もきなこを選んで、それに対して自分が真似をするなと怒ったような気がする。

理不尽だ。

でも、真似されるのが嫌だったんだと思う、それは覚えている。

今考えると自分が理不尽だった。

ただ、そこで喧嘩になったとき、母親に言われた一言が心に残って

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小学校1年生2学期〜 ③祖父母との同居

小学校1年生2学期〜 ③祖父母との同居

転校、引っ越し、それは父型の祖父母との同居という新たな家族生活、家庭環境の始まりだった。

同居してすぐのときは、わりと祖父に懐いていた記憶がある。

仕事や畑に行く祖父の足にしがみついて離さなかったり、のちには祖父のやっていた畑で焼き芋を焼いてもらって食べた記憶もある。

これは楽しかったいい思い出かもしれない。

幼少期にほとんど関わった記憶のない父親の代わりの、身近な大人の、男の人の存在がで

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幼稚園時代〜後編

幼稚園時代〜後編

幼稚園生時代の1番大きな思い出は、Kちゃんとの間で起こったある出来事だ。

この事件は今でもずっと覚えていて、あのとき、なんでこうしてくれなかった…という親への想いが未だに消えない。

それは、こんな事件だった。

Kちゃんは、同じ団地に住む、一個下の男の子だった。毎日のように一緒に遊ぶ仲で、その日も一緒に遊んでいた。

その日の遊びの内容は、水を含んだ泥んこ遊びだった。

泥んこ遊びが伯仲してく

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