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ZINE『DISTANCE』について

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#インタビュー

【試し読み】REWIND-BOOKS & CRAFT BEER TAPS- いま、本屋をはじめるということ。(本屋さんインタビュー)

【試し読み】REWIND-BOOKS & CRAFT BEER TAPS- いま、本屋をはじめるということ。(本屋さんインタビュー)



2020年6月。コロナ禍の東京・自由が丘に「REWIND-BOOKS & CRAFT BEER TAPS-」が開店。ビアソムリエの提供するクラフトビールが飲める新刊書店だ。ただでさえ厳しい本屋をこうした状況下でも開業させる背景には、どういった思いやアクションがあったのだろうか。店長の高畑明希子さん、オーナーの高畑勝樹さんのお二人に伺った。

▼当初の予定では何月に開業される予定だったんですか?

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【試し読み】コロナ禍の町中華(中華料理 新三陽 根津店・マスターへのインタビュー)

【試し読み】コロナ禍の町中華(中華料理 新三陽 根津店・マスターへのインタビュー)



美味しいもんを食べたいとか楽しい酒を飲みたいっていう気持ちは前と一緒なんだよね。でもいまは我慢。みんな一緒だよ。地下鉄千代田線根津駅から徒歩2分。かつては国内外からの観光客であふれていた街角で30年間営業を続ける中華料理「新三陽」。昔ながらの中華料理とマスターの飾らない人柄に惹かれ、毎日地元の人々や近くの大学生で賑わってきた。そんなこのお店も、今年(2020年)は厳しい営業が続いているという。

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【試し読み】百貨店員2人、2年目の現場(百貨店従業員へのインタビュー)

【試し読み】百貨店員2人、2年目の現場(百貨店従業員へのインタビュー)



当たり前じゃなかったことが当たり前になるって簡単だなって。横浜にある百貨店の婦人服売り場に勤務するGさん、そして新宿の百貨店の広報部門に勤務するKさんは、いずれも(当時)入社2年目で私の友人だ。数ある小売店の中でも、特に厳しい状況がメディアで報じられることの多い百貨店。そんな二人に現場のリアルな話をたっぷり伺った。

現在二人は緊急事態宣言下での長期休業を経て、感染対策をとりながら勤務をしてい

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【試し読み】この先は劇団側だけじゃなく、観客側も責任意識を持って観ることが必要だと思う。(舞台俳優・李勇雅さんインタビュー)

【試し読み】この先は劇団側だけじゃなく、観客側も責任意識を持って観ることが必要だと思う。(舞台俳優・李勇雅さんインタビュー)

この先は劇団側だけじゃなく、観客側も責任意識を持って観ることが必要だと思う。

コロナ禍初期の自粛、再開後も小劇場でクラスターが発生するなど、演劇業界は度々困難に見舞われている。そうした中、舞台俳優として活動する李勇雅さんにコロナ禍で暮らしや活動へどのような影響があったのか、またそうした経験を通して何を思ったのかを聞いてみた。

―特定の劇団に所属していないということは、フリーランスってこと?
 

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【試し読み】プロの奏者として動画を出す意味が問われるようになったと思います(筝曲家・森梓紗さんインタビュー)

【試し読み】プロの奏者として動画を出す意味が問われるようになったと思います(筝曲家・森梓紗さんインタビュー)

プロの奏者として動画を出す意味が問われるようになったと思います

日本の伝統楽器“筝”を大学で学びながら演奏家としても活躍する森さん。従来のレッスンは難しくなり、予定されていた演奏会は延期となった。このコロナ禍に何を想い、どんなふうに過ごしていたのだろうか。

―伝統楽器というと和室で先生からマンツーマンで教わっているようなイメージがあるのですが、この期間はどのようにレッスンを受けていたのですか?

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【試し読み】オンライン就活2020(就活生へのインタビュー)

【試し読み】オンライン就活2020(就活生へのインタビュー)



「家族で朝ご飯食べた場所で面接受けるのは気持ち悪かったです。切り替えができないので。」2020年春、コロナ禍が就活を直撃。選考過程のほとんどがオンラインに移行された。そんなイレギュラーな就活の実態はどうだったのか。また就活生は何を感じていたのか。21年7月頃に就活を終えた村上類さんに話を聞いてみた。

ー面接は対面とオンラインでどういった違いがありましたか?

 やっぱり対面でやった方が間が取

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『DISTANCE』vol.3の紹介

『DISTANCE』vol.3の紹介



●概要『DISTANCE』vol.3

発行 DISTANCE編集部

A4判、オールカラー、52ページ

定価1,100円(税別)/1,210円(税込)

●内容

・【巻頭イラストレーション】「パンプルムースの一日」Kanna Takeda

・【巻頭インタビュー】「再会」俳優・野村陽介

・【エッセー】「分断のスイッチ」記者・伊藤怜奈

・【Diary】「12/26」「1/16」加藤皓之

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『DISTANCE』vol.2のご紹介。

『DISTANCE』vol.2のご紹介。



コロナ禍の仕事・生活について、様々な職業の方々にインタビューし、記録するZINE『DISTANCE』。
Vol.2は7組の異なる職業の方々に話を伺いました。掲載されているのは必ずしもポジティブな話とは限りません。しかし、思うように人と会えない今日、職業の異なる12人の視点は、コロナ禍を過ごすためのヒントを与えてくれるような気がしています。
また『DISTANCE』の制作を通して、私は久々に会う

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ZINE『DISTANCE』ができるまで③インタビューについて(後編)

ZINE『DISTANCE』ができるまで③インタビューについて(後編)

第3回は前回に引き続きインタビュー相手の選定理由と、インタビューで得た気づきについて書いていきたい。今回はReadin’ Writin’ BOOK STOREの落合さん、母校のO先生、ゼミの後輩のSさんについて。

■Readin’ Writin’ BOOK STORE 落合さん(書店員)
▼インタビューの理由
Readin’ Writin’ BOOK STOREは2017年に浅草にオープンした独

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ZINE『DISTANCE』ができるまで② インタビューについて(前編)

ZINE『DISTANCE』ができるまで② インタビューについて(前編)

私と加藤君の間でインタビュー相手の職業、年齢層、性別をできるだけばらけさせることが決まっていた。加えて、私は今の状況について何か言いたいことがある人、モヤモヤしてそうな人に話を聞きたいと思っていた。

最終的に私がインタビューさせていただいたのは
■avengers in sci-fi 木幡さん(ミュージシャン)
■お好み焼き嫩樹 高橋さん(飲食店従業員)
■Readin’ Writin’ BOO

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ZINE『DISTANCE』ができるまで ①準備編

ZINE『DISTANCE』ができるまで ①準備編

4月23日(木)午前1時23分。中高の友人の加藤君からLINEが届いた。

「おつかれ。遅くにごめん。今年一年かけてやってみたいzineの企画があるんだけど、これからがっつりそういう編集とかインタビューに割ける時間ってある?」

ありますとも。

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2017年、当時大学生だった私は『Modifi

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【ご報告】ZINE『DISTANCE』を創刊しました。

【ご報告】ZINE『DISTANCE』を創刊しました。



2020年8月、はじめてのZINE『DISTANCE』を発行しました。

『DISTANCE』というタイトルの通り、テーマはコロナ禍です。もう少し詳しく書くと、コロナ禍で様々な年齢、職業、国籍の人々が何を考え、どう行動したのかを記したインタビュー集となっています。インタビューした方々を列挙すると、バンドマン、美術作家、お好み焼き屋さん、書店員、イベントプロデューサー、会社員、教師(日本とアメリ

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