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【試し読み】百貨店員2人、2年目の現場(百貨店従業員へのインタビュー)

百貨店1枚目

当たり前じゃなかったことが当たり前になるって簡単だなって。

横浜にある百貨店の婦人服売り場に勤務するGさん、そして新宿の百貨店の広報部門に勤務するKさんは、いずれも(当時)入社2年目で私の友人だ。数ある小売店の中でも、特に厳しい状況がメディアで報じられることの多い百貨店。そんな二人に現場のリアルな話をたっぷり伺った。

現在二人は緊急事態宣言下での長期休業を経て、感染対策をとりながら勤務をしている。

▼ 長い休業を経て再開したとき、お客さんの雰囲気はどうだった?
G 再開当初に来店されたお客様はほんとに必要な方か、家でくすぶって早くお買い物したかった方が多かった。もちろん前と比べて客足は落ちているんだけど、思っていたよりはお客様来てたかも。
K うんうん。再開したばかりのときはこんな状況下でも来てくださるのでいいお客様が多かった。百貨店を訪れるのが生活の一部になっているような方々だね。過敏になってて怖いっていう方は開けた直後は来ない感じだった。今も入口で手の消毒をお願いしているんだけど、再開当初は素直に応じてくださるお客様が多くてお店に対する愛着を感じた。

▼ 反対に今(2020年9月)は必ずしも消毒に協力的じゃない方もいるということ?
K 外出への抵抗が減っている中で前よりは色々なお客様がいらっしゃるようになったので、普段来店されないお客様だと「なんで入店するためにこんなに仰々しくしなきゃいけないんだ」って思う方もいるように感じる。でも全体的にこのご時世でも来店してくださるお客様は並々ならぬ思いで来ている方が多いなぁっていう印象。
G うちの会社でもアルコール消毒とマスクの着用に協力的な方と、ポリシーを持っていてマスクや消毒はしない方の両方いるなって感じる。でも百貨店ってニュースで売上が厳しいって取り上げられているし、見るからに影響受けていそうな業界だからお客様も心配してくださるみたいで、「こんなときだけど大変ねえ」とか「それ(フェイスシールド)息苦しくないの?」とか心配してくださる方も多くて。


(以下、記事に続く)

「解雇も危惧した休業期間」「コロナ禍の業務への影響」「身近な感染者の存在について2人が考えたこと」など記事の続きは、発売中の『DISTANCE』vol.2に掲載しています。ご購入可能なオンラインストアへのリンクは下記から。

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