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手帳

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人の手帳を見るのが好きなので。自分の手帳を淡々を晒していくマガジンです。
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手帳類図書室に行ってきた話

手帳類図書室に行ってきた話

手帳とは、ひどく私的で、プライベートなものだと思う。
持ち主が現実でどこに行き、誰と出会い、何をするのかを記入する、それはつまり、持ち主がどのように生きているのかの記録だ。

私は手帳を誰にも見せたくない。
私にとって手帳とは予定を管理するためのノートである以上に、思考を垂れ流すためのツールであるからだ。
高校生時代から10年間弱、1日1ページタイプの手帳を使っているが、悲しくてやりきれないことも

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トランジットでイスタンブール

トランジットでイスタンブール

イスタンブールについたのは、朝の5時だった。

飛行機から一歩降りると、ああなんて全てが新しいんだろう。初めての国に来たとき特有の感覚だ。空気も匂いも踏みしめる地面も、わたしを取り巻く全てが新しく異質で、魅力される。わたしはまだここを知らない! 赤ん坊が初めて世界を見つめるまなざしで、一瞬だけわたしも世界を吸収できる。 搭乗口から絨毯を踏みしめて歩き出す。

薄暗いイスタンブール空港に、原色の看板

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60年前の慶應生のノート

60年前の慶應生のノート

80歳に近い祖父は、慶應の経済を出た人である。

夜行列車で田舎から東京へ出てくると奨学金を借りて慶應に通い、優秀な成績を収め一流企業へと就職した。こんなのが孫なのが申し訳ないほど頭の良い人だ。

そんな祖父は大学時代が最良の時であったと何度も思い出話をするほど、慶應が好きだ。授業も真面目に受講し、全て万年筆で大学ノートに清書していた。そのノートがこちら。

この3倍の量はある。

英語のノート。

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わが手帳史⑤EDiT2016 「留学前期」

わが手帳史⑤EDiT2016 「留学前期」

手帳を晒すだけのnoteなので一回完結ですが、もし最初からお読みになりたい方がいればこちらからどうぞ。

2016年は、イギリスに留学した年でした。

留学準備から語学学校までの期間の手帳は、初めてのEDiTに。

2012年以降ほぼ日手帳に絶対的な信頼を置いていたのだけど、ちょっと気分を変えてみたくなった。
ぱきっとした水色とすべすべな触り心地な表紙が好き。

年度が刻まれている。毎年EDiTを

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わが手帳史④ほぼ日手帳2017「浮かれ気分の5年生」

わが手帳史④ほぼ日手帳2017「浮かれ気分の5年生」

手帳を晒すだけのnoteなので一回完結ですが、もし最初からお読みになりたい方がいればこちらからどうぞ。

留学から帰ってきて、「人生楽しい!!!」と思っていた2017年。
人生と就活を舐めていた。

カバーは2011年ミナペルホネンのsleeping rose。高校生の頃欲しいな、と思っていたものの買いそびれてしまい、メルカリで譲っていただいた。

見開きには、

『めぞん一刻』のコミックスについ

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わが手帳史③ムーンプランナー2018/10「ふしぎな手帳で気がついたこと」

わが手帳史③ムーンプランナー2018/10「ふしぎな手帳で気がついたこと」

まったく2018年から出られる気配がありません「わが手帳史」、第三回は「ムーンプランナー」です。

もはや「手帳史」というより「今年使った手帳」ではないのか(もうちょっとなのでお付き合いください......)。

ムーンプランナーとは、太陽のリズムを元に作られた現代社会のカレンダーに対し、月の満ち欠けのリズムに合わせて約2週間を一区切りとした、他にはないユニークな手帳です。

詳しくはムーンプラン

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わが手帳史①ほぼ日手帳2018「就活と公務員試験」

わが手帳史①ほぼ日手帳2018「就活と公務員試験」

2018年は就活と公務員試験を並行した年でした。ほぼ日は公務員試験のための勉強計画を立て、スタディプランナーのように使っていました。

手帳カバーはherz内ブランドorganの「ファスナーブックケース」を使っています。

ジッパーを閉めるとカバンに入れても端がヨレたりせずに綺麗に使えるのと、愛用している3色のジェットストリームと一緒に持つことができるのでおきにいり。

見開きにはどう過ごすべき

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わが手帳史 「はじめに」

わが手帳史 「はじめに」

「手帳にはお金をかけなさい、一年間使うものだから」

小学生のころ父はそう言って、幼い子供には不釣り合いな、しっかりとした手帳を買ってくれた。嬉しくて、毎日日記を書いた。
その手帳はどこかへいってしまったのだけれど、父のその言葉はずっと心の中にある。だからだろうか、わたしにとっての手帳という存在は大きい。

人の書いた手帳やノートを見るのが好きなので、わたしもこれまでに使ってきた手帳を晒していこ

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