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エッセイ

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#結婚

わたしたちは中性化している

NYから一時帰国していた友人が帰ってしまった。 
そして今回の日本での集まりで最も印象に残った会話が

だそう。日頃の私個人の素直な感想が刺激的な数日の中で印象に残ったとは光栄なこと。還暦も近くになってくると性差をそれほど感じなくなってくると思いませんか?話題にしろ、仕草にしろ。

最近入会したジムでも卓球もズンバも男女関係なく仲良く楽しく遊んでいます。卓球は男女比45:55なのに対してズンバはパ

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偽りのない人生を

偽りのない人生を

いつかは誰もがカルシウムとリンになると思うと難しく考える必要はないと思えるようになったのは結構年齢が上がってからでした。

昔からおてんばだったので「地」を隠し切ることはできませんでしたがたまには猫をかぶることもありました。最近では娘の結婚式には大きな猫をかぶりいいお母さんのふりをしてその後倒れて寝込みました。

初々しい新卒の入社当時はもちろん紹介してくれた伯父の手前、いい子ぶりつつ人間観察に励

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桃の節句に改めて思う、一度きりの人生を悔いなく生きようと。

桃の節句に改めて思う、一度きりの人生を悔いなく生きようと。

結婚する前は漠然と3人男の子が生まれて週末ごとにキャンピングカーでワイルドに遊ぶ家族になる想像をしていた。

そんな独りよがりな夢想なんて微塵も当たらず女の子が3回続けて産まれてきた。ごきげんパパ♡は苦笑い、私はだから言わんこっちゃないという思い。

まあオトナノジジョウは横に置いて、実家から贈られたお雛様に守られて三人の娘たちは元気に育ってくれた。この奇跡。この子達にいろんなことを教わりながら私

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ちゃんと話し合えるようになるまでに56年かかりました。

ちゃんと話し合えるようになるまでに56年かかりました。

友人は鏡とも宝とも言われる存在だけど本当にありがたいもので、話していて腑に落ちることがしばしばある。ラインなどでの会話でもよくあるけれどその日は贅沢なことに対面でゆっくりおしゃべりできた。大半の時間は笑い転げていたのに、中身は濃くて、辛いことも苦しいことも不愉快なことも笑い飛ばせるまで私たちは成長したことを確認。

私はなんとか結婚生活32年目を迎えてはいるが日々モヤモヤすることやうんざりすること

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婿殿のパジャマ

婿殿のパジャマ

たまに実家に帰るとタイムスリップする。
見てもらいたいものがあると言われて開かずの間に通される。
昭和の香りしかしない衣装ケースやビニールのタンスなどがまだあって、引っ越しをしない家とはそんな感じなんだと妙に納得。転勤族の暮らしとは大違いだ。

サーモンピンクやパステルグリーンのプラスチックケースの蓋を開けてみると…
中学高校生時代に自分が着ていたセーター類がきちんと畳まれていて40年が一気に巻き

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日曜の昼下がりは『新婚さんいらっしゃい』

日曜の昼下がりは『新婚さんいらっしゃい』

昭和の子どものころは今ほど娯楽の種類も多くなかったからだろう、日曜午後はお茶の間でテレビを見て過ごすのが当たり前の日常だった。『NHKののど自慢』、『新婚さんいらっしゃい』、「リスさんチーム」や「キツネさんチーム」が対抗する『家族そろって歌合戦』、『パネルクイズアタック25』が終わるまでチャンネルをガチャガチャとまわして合わせていた。リモコンもなかった時代、そしてテレビはブラウン管で箱型。

『家

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花嫁はお嫁に行かない

花嫁はお嫁に行かない

田舎に帰るたびカルチャーショックを受けるのだけれど、今回もやっぱり強烈だった。同い年の女性の考え方がこんなに古風だとは。都会暮らしを鼻にかけるつもりなど毛頭ないし、今私が住んでいるところも鶯の鳴き声が聞こえたり畑の農作物の直売所があったりとそれなりにのどかなところ。それなのに新幹線で二時間余りで別世界に迷い込んだ気になってしまう。

というのも、結婚したら嫁入り先の色に時間をかけて染まればよい、と

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結婚相談所でつかんだ恋

結婚相談所でつかんだ恋

多かれ少なかれ自分の人生がドラマチックに演出されていたら素敵だと思う気持ちは誰にでもあるのではないだろうか。通学電車でいつも乗り合わせる可愛い彼女、とか、飛行機でたまたま隣の席に座った爽やかな人、とか、すれ違いざまに落とし物を拾って顔を上げてみたらピンときた相手、などと恋に落ちるなど。まあそんなことはめったにない。

やんごとなき方でさえキャンパスでふさわしい相手を見つけなければ後がないような刷り

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お正月の憂鬱

お正月の憂鬱

私は慎み深い人に憧れている。できれば自分も近づきたいものだと思っている。でもここで匿名をいいことに日々思ったこと感じたことをつらつらと書き募っている時点で失格かもしれない。それでも今日は自分の感情を整理するためにもnoteに書きたいことがあるのでよろしければおつきあいください。

夏も過ぎ、9月初めは小学生のコロナ感染が広まりどうなるかと思っていたのに10月に入ると全国的に感染者数が一気に減って信

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結婚記念日と同級生とお赤飯

結婚記念日と同級生とお赤飯

結婚30周年は真珠婚というようです。その日は子どもがアレンジしてくれてごきげんパパ♡と結婚三十周年記念の前祝アフタヌーンティーに出かけていました。

終わる頃、同級生のグループラインが鳴り始め、メンバー7人のうちの2人の誕生日を祝うメッセージが行き交いました。なんておめでたいことが重なるのでしょう。別の一人はその日が結婚記念日だというのです。お料理上手な彼女に誰かが「どんなごちそう作ったの?」と聞

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変わりゆく結婚の風景

変わりゆく結婚の風景

ずいぶん前から最近の若いカップルは、という話は聞いていました。先に旅行に行ったり二人の生活を始めたりお子さんを授かってから結婚を決めたりなどなど、そのカップルによって順序もそれぞれのようです。30年ほど前は結納の儀式やお仲人さんが当たり前に存在していたのに今はそのような堅苦しい形式は省略されることが多くなりました。

役所に届けを出すのと、披露宴を開くのと、新生活を始めるのと、新婚旅行に行くのを同

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結婚30年記念に自分でゴルフクラブを買いました。

結婚30年記念に自分でゴルフクラブを買いました。

来月は私事ですが結婚30年を迎えます。大きい波小さい波ありながら同じ人と30年も過ごしてきたことは感慨深いものです。待っていても何も来そうにないので自主的に買い換えたかったゴルフクラブをゲットしました。一緒にお店にいたごきげんパパ♡はそれを横で見ていました。

はじめのゴルフセットは11年前に必死で勉強して宅建の試験に受かったご褒美に夫が買ってくれたものです。勉強せずに同じ試験を受けた夫は当然受か

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ウエディングドレスを借りるのが高いわけ

ウエディングドレスを借りるのが高いわけ

花嫁の母の特権とも言われるドレス選びの付き添い。これがなかなか楽しくも大変。新郎は仕事が忙しく度々私が駆り出されている。親戚からは構いすぎるなとイエローカードが発出されるも呼び出されるといそいそと出かけるというのが親というもの。

バブルの頃に結婚した自分の時もたしかにお高くて、打ち掛けに板金高島田とお色直しのウェディングドレスをいくらで借りたかもう覚えてはいないけれど、今回は冷静。同行しての感想

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【夫婦別姓】苗字は大切ですか?

【夫婦別姓】苗字は大切ですか?

選択制夫婦別姓を認めないことが違憲ではないと最高裁が判断したことは大々的に報じられました。皆さんはこのニュースにどれくらい関心がありますか?私はとても興味深く見ていました。

確かに憲法で夫側の姓にしなさいと決められているわけではないので、どちらにすることも自由です。なるほど、だから裁判をしても勝てないのですね。訴えるところが違うわけです。国会で審議するべきトピックだったのか。

苗字へのこだわり

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