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東日本大震災を経験して。Vol.6〜持続可能性〜
ビジネスはいつだってマーケットとタイミング次第。
円安、人口減少、温暖化の日本。
今後もしばらく円安は続くだろう。
地域内だけでは経済が回らなくなる。
海外から外需を獲得するために、積極的に関係人口も創出しなければならない。
まちづくり。
地域資源を活かした起業。
そしてワイン。
海外ではもう「ビオ(※)は前提」。
フランス・ボルドーでは2030年までにほとんどの畑がオーガニック栽培になると
東日本大震災を経験して。 Vol.5 〜ドメーヌ ミカヅキ〜
Vol.4の続き。
震災から10年目。
27歳。
街のハードウェア面は概成。
道路が整備され、街の区画も整備された。
これからはソフトウェア面の復興。
10年目の自分との約束。
「復元」ではなく「復興」。
復興がベースではあるが、世界に通じるワインのプロでもなければいけない。
「ワイン」と言ってもとても広い。
栽培・醸造だけではなく経営・サービス・販売・環境・観光・政治のこと、様々な目線
東日本大震災を経験して。Vol.4 〜アルザス〜
Vol.3の続き。
震災から8年。立派な堤防が完成しかけていた。
海と陸とを隔離する高く灰色の壁。
単なる”堤防”と言うには些かほど遠い”要塞”。
私は家の目の前が堤防で、海まで玄関から徒歩1分もかからない環境で育った。
海は身近すぎるほど身近な存在。
まさに写真は震災前に実家のあった場所。
堤防沿いに家々があった。
震災後、堤防の高さは倍。
当時、堤防は堤防の意味を為さず、津波は街を飲み込
東日本大震災を経験して。Vol.3 〜ワイン生産者&ワイン商社〜
Vol.2の続き。
22歳。震災から5年目。新卒で入社した会社は東京。陸前高田に帰るのは半年毎。次々に新しい建物、道路が作られる。瓦礫もいよいよ片付け終わり、一気にまちづくりが加速し始め、半年も居ないと浦島太郎状態。
なぜこの会社なのか?なぜ将来ワインを造りたいのか?もはや一つの問いに対して一問一答で返せるレベルではなくなっていた。これまでの背景を説明するのに、一言では表せない。求められればこ
東日本大震災を経験して。Vol.2 〜ワインとの出会い〜
Vol.1の続き。
復興バブル。
全国津々浦々様々な建設関係の業者が集った。
ただ、何十年と先の仕事を一気に実行してしまっているので、10年後は国からの予算も落ち着きその後建設関係は厳しいだろうとは囁かれていた。
この陸前高田で建設業はかなり重要な産業。
産業の衰退は街の衰退に繋がる。
仕事がなくなった建設関係の人たちはどうするのか?
高齢化が進む街でどういう産業を作れば良いのだろう?
東日本大震災を経験して。Vol.1 〜10年後の約束〜
なぜ今、震災の話なのか、というと。「震災から10年後に地元に戻って産業を創る」と10年前に決意し、いざ地元陸前高田に戻って事業を開始したからだ。私にとって震災から10年を迎える今年は、ひとつの終わりであり、始まり。
これまでの私の10年間を振り返るとともに、これから30年以内に高確率で起こり得る関東大震災や南海トラフに備えて、私の東日本大震災での経験をダイジェストで残しておきたい。日本においては
これからの岩手のワインを最高にする方法を考える vol.6 〜GI(地理的表示制度)〜
さて、Vol.6は「GI(地理的表示制度)」について。GIとは”Geograpical Indication”の略であり、産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録し、保護する制度が「地理的表示保護制度」です。各国には「ワイン法」という、どの地域で、どの品種を使って、どういう製法をして、などといった基準を守らないとその銘柄を名乗れないという法律があります。そしてワイン関係の資格の勉強というと、ま
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