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組織風土、組織開発

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Purpose経営、組織の変革、など関心のあることを徒然なるままに・・・
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海外駐在員の処遇は適切ですか?

海外駐在員の処遇は適切ですか?

 海外駐在員の処遇の見直しを検討する企業から助言を求められることが増えています。
 当社が今年2~3月に行なったアンケート調査の結果では、急激な為替変動や物価高騰などの経済環境の変化に伴い、回答企業の43%が直近1年程度で処遇の見直しを行なっており、加えて31%の企業が今後見直しを検討しているという結果となりました。

※アンケート結果はコチラ・・・ 

 今週はこのレポートをご覧になったお客様か

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本を書いてみた(下)

本を書いてみた(下)

 6月28日、初の単著となる『海外事業を加速する 中途採用の成功法則』が発売されることになりました。既にAmazonでは予約販売が始まっていますので、もしよければ表紙だけでもご覧ください。

 一連の投稿は、自分もいつか本を書いてみたいと考えている人のために、なぜ私にそれができたのか、私にとって、本を書くために必要だったのはどのようなことだったかをお伝えするためのものです。
 よろしければ、ぜひバ

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2つの日本代表🇯🇵

2つの日本代表🇯🇵

世界中のサッカーファンを驚かせたドイツ戦での勝利に続き、劇的な逆転勝ちで強豪スペインに打ち勝ったサッカー⚽日本代表 。🏆🏆🏆
 日本では早朝にも関わらず多くの人がTV中継を視聴していたようです。

 さて、今回のW杯中継で繰り返し放送されているのが積極的に新興国のインフラビジネスを行なうクボタのCM。
 昨年の東京五輪中継の際に繰り返し流れた、年老いた祖父の畑を自動農機によって守ろうとする

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「注意散漫」が創造性の源

「注意散漫」が創造性の源

日経ビジネス電子版から、『えっ、「注意散漫」が創造性の源? ひねくれ者が革新生む理由』。
“気が散っている時こそクリエーティブなアイデアが生まれる瞬間”であるとする近年の研究結果を題材として書かれた、武蔵野大学准教授である宍戸拓人氏によるエッセイです。

筆者は、どんな時に(どんな人が)創造性を発揮するか、という観点で”気が散っている時”、”適度に先延ばしすること”、”ひねくれ者”という一見ネガテ

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オンラインと対面はどちらがよいのか?

オンラインと対面はどちらがよいのか?

 コロナ禍によって一気に普及したオンラインコミュニケーション。人材採用のシーンでも、オンラインで面接を行なうことはもはや当たり前のこととなりました。

 2021年7月に転職活動を行なった人を対象として行なわれた調査によると、回答者の半数強が転職先との選考段階でオンライン面接があったと答えています。

 私の実感値では、ホワイトカラーの中途採用においてオンライン面接を行なっている企業の割合は7〜8

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人生100年時代のキャリア設計を考えてみた①

人生100年時代のキャリア設計を考えてみた①

人生100年時代。社会の変化スピードが益々速くなる中で、どのくらい先までを見通し、計画するべきなのでしょうか。

 今年、企業に対して70歳までの雇用機会を確保する努力義務を課す法律が施行されました。
 政府は75歳まで引き上げることを視野に検討を進めていることから、私たちは現実的に75歳まで働くことをイメージしておく必要があるのではないでしょうか。(それが生き甲斐となって長く心身の健康を保つこと

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ダサい"悪目立ち"をファンは喜ばない

ダサい"悪目立ち"をファンは喜ばない

その言動で連日メディアを賑わしているプロ野球日本ハムファイターズの新監督(Big Boss)新庄剛志氏。

今日は選手の身なりについての"らしい"一言です。(新庄剛志氏のInstagramより)

「個性ある髪型 服装 発言 大歓迎!!」
「ただし 痛んだ髪 汚い肌 汗臭さ ダサい服 全ての身だしなみが出来ない選手は2軍行きだょ!!」

同じく来季から中日ドラゴンズの監督を務める立浪和義氏が選手の

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日本人の大多数はダイバーシティの意味を誤解している

日本人の大多数はダイバーシティの意味を誤解している

2015年にダイヤモンドオンラインで連載された『日本人の大多数はダイバーシティの意味を誤解している』。

ダイバーシティに対する社会的な意識が一層高まり、その状況を可視化することが求められるようになった今、企業側に対する視点だけでなく、改めて顧みるべき働く側の態度についても書かれています。

▼第1回 日本人の大多数はダイバーシティの意味を誤解してい

▼第2回 ダイバーシティ=身勝手が許され

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未来の雇用者への手紙

未来の雇用者への手紙

Harvard Business Reviewから『Z世代から未来の雇用者への手紙』。
まさに今ビジネス界にデビューしようというZ世代(1990年代中盤〜2000年代終盤生まれの世代)の目線を通して企業のあるべき姿を論じるエッセイです。

生まれた頃からスマホに接し、SNSを通じて自分の考えを発信し他者と繋がることに長けた彼らは、成熟した、しかし先行きの不透明な世界しか知らない世代と言えます。

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責任と権限の所在

責任と権限の所在

週末の日経MJから『サンリオ「第二の創業」へ 〜32歳社長、本気で変える』。

昨年、創業社長である祖父の辻信太郎氏(現会長)から社長職を継いだ孫の辻朋邦氏(32)が取り組む経営改革。同氏は改革の3つの柱をそれぞれ担う執行役員を外部採用しました。

1960年創業の同社はこれまで、ハローキティに代表されるキャラクターを中心に、物販や映像、テーマパーク運営など多角的なビジネスを展開してきました。

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Diversity & Inclusion

Diversity & Inclusion

ハーバードビジネスレビューから、『インクルーシブな企業には学習志向の文化が根付いている』。
多様性ある組織の文化的特徴は「学習志向」であり、それは高パフォーマンスの組織の特徴でもある、という興味深いエッセイです。

ダイバーシティやインクルージョンの機運が世界的に高まり、その進み具合を経営(者)の重要目標として掲げる企業が増えている中で、筆者はエグゼクティブの報酬とダイバーシティ目標の達成度

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学ぶべきは「国語」

学ぶべきは「国語」

7/14(水)の日本経済新聞から、『「普段着の日本語」学ぼう 哲学者が説く 論理力の鍛え方』。

 SNSなどのソーシャルメディアを通じ、背景や前後の文脈が分からないままに断片的な言葉が流通し、広がっていくことで、言葉と言葉をつないで理解、議論する論理能力が低下していくことを危惧しています。

 そうした断片的な言葉は「共感」か「反発」のいずれかしか生み出しません。「共感」は人間が持つ大事な能力の

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ミドルマネジメントは、ルーターからリーダーへ

ミドルマネジメントは、ルーターからリーダーへ

ハーバードビジネスレビューから、『中間管理職が組織のつなぎ役を担う時代は終わりつつある』。

コロナ禍による働き方の変化は、ミドルマネジメントに対して"ルーター"ではなく、本来の"リーダー"としての役割を果たすことを求めるようになった、という内容のエッセイです。

 決められた場所、時間帯に集うメンバーを監視し、仕事量を把握する、というスタイルが通用しなくなり、一方で重要な情報や意思決定の共有は電

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ナラティブカンパニー

ナラティブカンパニー

本田哲也氏著『ナラティブカンパニー 〜企業を変革する「物語」の力』。

筆者は、昨今耳にすることが多くなってきた「ナラティブ(Narrative)」という言葉を「物語的な共創構造」と定義しています。

本書は、より多様化し、社会意識が高まった消費者から選ばれる企業には消費者や株主、従業員が共感する「こういう社会だったらいいよね」という理想があり、人はその理想に自分の物語を重ね合わせ、その企業の商品

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