エムノ

地方住みの23歳 イラスト、文筆など。 いまはマンガ家のたまごです。 13歳〜複雑性…

エムノ

地方住みの23歳 イラスト、文筆など。 いまはマンガ家のたまごです。 13歳〜複雑性PTSD。過去にうつ、摂食障害 など。※現在は寛解

記事一覧

社会の死角で家を持て〜複雑性PTSD患者の上京記〜

私は性的虐待サバイバーである。複雑性PTSDという病気を10年前から患っている。 この病気を知らない人も知ってる人も、「ふ〜ん」というテンションで読んで欲しい。 「こ…

エムノ
4日前
16

失われた家を求めて〜上京記〜

これは虐待サバイバーが家を出たい話「脱家記」の、その後を記したものだ。家を出、上京し、仕事なし住所なし(正確には転出届を出していないので元の住所のままである)。…

エムノ
5日前
4

性虐待サバイバーの家出〜脱「家」記ありのままver〜

タイトルを打ったとき、「ただいま」と思った。 この記事は直近で更新していたエッセイ『脱「家」記』の改題版である。 タイトルの通り、全てを捨てて家を出るまでの経緯…

エムノ
9日前
7

脱「家」記④雨の日とブックオフ

今日は朝の6時までマンガを描いていた。とちゅうで仮眠をとれて、「いったん眠ろう」と思って本当に起きられる私はなんてすごいんだろう、と思った。 なじみの寄り合いに…

エムノ
10日前
2

脱「家」記③自転車を手放す

今日は朝から電子レンジを素手で運んだ。重いものを持つのは案外楽しい。ジム通いもいいな。自転車は1000円で売れた。無から1000円を生み出せてとても楽しい気持ちになった…

エムノ
11日前

脱「家」記②馬とスーツケース

今日は乗馬体験のため西青山まで足を運んだ。反対の電車にのり、まるまる1時間くらいコーヒーの木を育てるゲームをした。乗馬は楽しかった。 午後から雑貨屋へ。たらいに…

エムノ
12日前

脱「家」記①スーツケースが欲しい

家を出ることにした。 何からはじめよう、と思い、そうだスーツケースだ、と思った。 スーツケースが欲しい。プラスチックじゃない、アルミとか金属のやつ。 今日は駅前…

エムノ
13日前
2

ちなみに私がメンタルが限界のときにやってたのは
「他人の投稿にひたすらいいねをする」
でした。

楽しいしオススメです。

たとえ一日外に出なかったとしても、
自己肯定感と何かやった感が出ます。

少し元気なら日光浴、足湯、散歩とか。

エムノ
1か月前
5

「死にたい」ほどつらいあなたへ

死にたいと思ったことは何度もある。  これはnoteの書き手さんへの返歌みたいなもので、私も「自死」について思うところがあり書きました。 もし、昔の死にたくてたまら…

エムノ
1か月前
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複雑性PTSDという傷から回復して、いま伝えたいこと。

夜が明けた。 複雑性PTSDという病気について、その名前を知り自分がそうだと確信したとき。3年前。患っていた期間が11年。 やっと、終わった。 この文章は、以前書き…

エムノ
1か月前
16

悪口が止められない病気って?【つれづれ綴り帳】

前回の「眠れない夜と戦う」では、不眠症状について取り上げた。 今回は、私を長年悩ませているもう一つの症状について、語っていこうと思う。 【前回追記:悪夢が目覚ま…

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2か月前
6

眠れない夜と戦う【つれづれ綴り帳】

眠れない。もうシンプルに眠れない。前作のエッセイ「ぬいぐるみを抱いて眠る夜」をご覧頂いた通り、私は不眠症である。正確には、あるトラウマに由来して、眠ることができ…

エムノ
2か月前
7

ぬいぐるみを抱いて眠る夜【つれづれ綴り帳】

私は夜が怖い。 あまり自分の病気について話すことはないのだけれど、私は12歳の頃から複雑性PTSDという病気を患っている。 かんたんに言うと、トラウマの病気。丁寧に…

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3か月前
4

うつくしいキャベツの食べ方【つれづれ綴り帳】

寒さもいくぶんやわらぐニ月の末。 暦のうえでは春とはいえ、春の野菜であるさやえんどうやたけのこは、まだ出回らない。キャベツも冬のままだ。 春の葉のやわらかいキャ…

エムノ
4か月前
9

回転寿司チェーンで呑む【つれづれ綴り帳】

お気に入りの回転寿司チェーン「魚米」にて。 入店は17時頃。三連休の中日でもあり、店内はすでに混雑していた。老若男女入り交じり、寿司のパワーに改めて敬服せざるを得…

エムノ
4か月前
4

晩餐歌〜浮気性な男の妄言多謝〜【J-POP考察】

【妄言−多謝】(もうげん-たしゃ)。 口からでまかせを言ってしまったことを深く詫びる意。 …ふむふむ。まさにこの歌に出てくる彼氏?に相応しい言葉ではなかろうか。 …

エムノ
4か月前
5
社会の死角で家を持て〜複雑性PTSD患者の上京記〜

社会の死角で家を持て〜複雑性PTSD患者の上京記〜

私は性的虐待サバイバーである。複雑性PTSDという病気を10年前から患っている。

この病気を知らない人も知ってる人も、「ふ〜ん」というテンションで読んで欲しい。

「この文章を読んで救われた」なんて結構なことはいいから、カップラーメンの待ち時間にでも読んで欲しい。

できれば笑って欲しい。よく知らない名前の病気の人だって、「ついた嘘で自分の首を締める」という古典落語ではおなじみのエピソードで苦し

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失われた家を求めて〜上京記〜

失われた家を求めて〜上京記〜

これは虐待サバイバーが家を出たい話「脱家記」の、その後を記したものだ。家を出、上京し、仕事なし住所なし(正確には転出届を出していないので元の住所のままである)。

そこまでを軽く振り返るべく、東京のありえないぐらいゆで卵の不味いカフェにて筆を執った。パイエッグ、お前がいないと俺ァ駄目だ…。三重の幸が恋しい。

あれから色々な不運に見舞われた。ちょっと善法寺伊作でもため息をつくのでは!?という具合で

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性虐待サバイバーの家出〜脱「家」記ありのままver〜

性虐待サバイバーの家出〜脱「家」記ありのままver〜

タイトルを打ったとき、「ただいま」と思った。

この記事は直近で更新していたエッセイ『脱「家」記』の改題版である。

タイトルの通り、全てを捨てて家を出るまでの経緯をつぶさに報告する手はずだった。しかしその試みは失敗した。

最初は引っ越し手続き諸々のしんどさから、現実逃避として、なるべく自分が書いていて楽しい記事にしようと始めた。書き手の個人的事情を極力省いて、ウケ狙いを捨て、文を推敲せず、気ま

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脱「家」記④雨の日とブックオフ

脱「家」記④雨の日とブックオフ

今日は朝の6時までマンガを描いていた。とちゅうで仮眠をとれて、「いったん眠ろう」と思って本当に起きられる私はなんてすごいんだろう、と思った。

なじみの寄り合いに顔を出し、どうでもいいことをぐだぐだと喋った。今日は暑いとか寒いとか、季節や天気の話をできる友人は貴重だとしみじみと感じ入った。

靴下はずぶ濡れだしお気に入りのワンピースはしっとりとしたまま出番を待ち続けているけれど、たまにはこんな日も

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脱「家」記③自転車を手放す

脱「家」記③自転車を手放す

今日は朝から電子レンジを素手で運んだ。重いものを持つのは案外楽しい。ジム通いもいいな。自転車は1000円で売れた。無から1000円を生み出せてとても楽しい気持ちになった。何を買おうとかはないけど。

不自由になったはずなのに、自転車が無いことがすごくすごく嬉しかった。解放感と、どこにでも行けるという万能感。

夜は家財の分別。なんとか軽トラ1台に収まってほしい。これから朝までマンガを描く。日中は作

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脱「家」記②馬とスーツケース

脱「家」記②馬とスーツケース

今日は乗馬体験のため西青山まで足を運んだ。反対の電車にのり、まるまる1時間くらいコーヒーの木を育てるゲームをした。乗馬は楽しかった。

午後から雑貨屋へ。たらいに回され最終地が芸濃インターあたりのリサイクルショップになったところで、もういいかなあ…と思い始めた。

これ以上探してもコストに見合わない気がする。イオンで適当なリュックでも買うか。

大事なのは家を出ることなのだから。

脱「家」記①スーツケースが欲しい

脱「家」記①スーツケースが欲しい

家を出ることにした。

何からはじめよう、と思い、そうだスーツケースだ、と思った。

スーツケースが欲しい。プラスチックじゃない、アルミとか金属のやつ。

今日は駅前の雑貨屋を半日がかりでウロウロした。収穫ナシ。

明日こそ。まあ明日は馬乗りにいくけど。

とりあえず今日は、ノルマを達成するまでマンガを描く。徹夜も覚悟の上である。

ちなみに私がメンタルが限界のときにやってたのは
「他人の投稿にひたすらいいねをする」
でした。

楽しいしオススメです。

たとえ一日外に出なかったとしても、
自己肯定感と何かやった感が出ます。

少し元気なら日光浴、足湯、散歩とか。

「死にたい」ほどつらいあなたへ

「死にたい」ほどつらいあなたへ

死にたいと思ったことは何度もある。 

これはnoteの書き手さんへの返歌みたいなもので、私も「自死」について思うところがあり書きました。

もし、昔の死にたくてたまらなかった自分に声をかけるとしたら。

「明日やればいいからパフェ食べにいこうぜ」かもしれません。

私は地獄を生きてきて、間違いなく「このまま生きてもええことないわい」と思ってました。

それほどに、性的虐待は人生をめちゃくちゃにす

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複雑性PTSDという傷から回復して、いま伝えたいこと。

複雑性PTSDという傷から回復して、いま伝えたいこと。

夜が明けた。

複雑性PTSDという病気について、その名前を知り自分がそうだと確信したとき。3年前。患っていた期間が11年。

やっと、終わった。

この文章は、以前書き残した病気の症状からの回復の経過、そして予後を簡潔に記すものである。

文章が下手になったなあ。もう私に「語り」は必要ないのだろう。「性虐待被害者」というレッテルが不要になり、誰に広める理由も無くなってしまった。

それでも、この

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悪口が止められない病気って?【つれづれ綴り帳】

悪口が止められない病気って?【つれづれ綴り帳】

前回の「眠れない夜と戦う」では、不眠症状について取り上げた。

今回は、私を長年悩ませているもう一つの症状について、語っていこうと思う。

【前回追記:悪夢が目覚ましく減った。言葉で発散することは良い影響をもたらすのかもしれない。あとぬいぐるみを抱かなかったらハチャメチャな悪夢を見た。あれでも抑えられてた方だったのだ。】

さて。私のもう一つの症状、それは題の通り悪口が止められないことである。とい

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眠れない夜と戦う【つれづれ綴り帳】

眠れない夜と戦う【つれづれ綴り帳】

眠れない。もうシンプルに眠れない。前作のエッセイ「ぬいぐるみを抱いて眠る夜」をご覧頂いた通り、私は不眠症である。正確には、あるトラウマに由来して、眠ることができないでいる。

仔細は省く。詳しい事情を知りたい方のみ読めばよい。今回は、ただぐだぐだと眠れねえ!という事実のみを書き連ねていこうと思う。

色々あって私は布団の上で安楽するという感覚がない。一番落ち着く場所?電話ボックスの中で寝たときは気

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ぬいぐるみを抱いて眠る夜【つれづれ綴り帳】

ぬいぐるみを抱いて眠る夜【つれづれ綴り帳】

私は夜が怖い。

あまり自分の病気について話すことはないのだけれど、私は12歳の頃から複雑性PTSDという病気を患っている。

かんたんに言うと、トラウマの病気。丁寧に説明するのに飽き飽きするぐらい、この病気について調べ、本を読み漁り、分析と行動を繰り返した。1日の大半をメンテナンスに費やしたうえで、体調は健常者の50%くらい。

まあぐだぐだ書きましたが、眠れなくてつらいということ、ぬいぐるみを

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うつくしいキャベツの食べ方【つれづれ綴り帳】

うつくしいキャベツの食べ方【つれづれ綴り帳】

寒さもいくぶんやわらぐニ月の末。

暦のうえでは春とはいえ、春の野菜であるさやえんどうやたけのこは、まだ出回らない。キャベツも冬のままだ。

春の葉のやわらかいキャベツとは違い、きゅっとひきしまり、冬の寒さを耐えぬいたものならではのひややかな甘みがある。

今回は、そんなキャベツのぜいたくな食べ方をご紹介したい。

調理法はいたってシンプルだ。大ぶりのフライパンか鍋に、水をはる。薄氷が張るみたいに

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回転寿司チェーンで呑む【つれづれ綴り帳】

回転寿司チェーンで呑む【つれづれ綴り帳】

お気に入りの回転寿司チェーン「魚米」にて。

入店は17時頃。三連休の中日でもあり、店内はすでに混雑していた。老若男女入り交じり、寿司のパワーに改めて敬服せざるを得ない。

着席しフェアメニューを眺めるも、金目鯛が終了していた。諸行無常である

アルコール

とりあえずウーロンハイ。今日はあっさりめの気分。

同時にガリも忘れず注文。ひと手間かけてでも食べたいほど、魚米のガリはべたべたした甘さがな

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晩餐歌〜浮気性な男の妄言多謝〜【J-POP考察】

晩餐歌〜浮気性な男の妄言多謝〜【J-POP考察】

【妄言−多謝】(もうげん-たしゃ)。

口からでまかせを言ってしまったことを深く詫びる意。

…ふむふむ。まさにこの歌に出てくる彼氏?に相応しい言葉ではなかろうか。

この歌は、恋人に対し愛を訴えかけている男(仮に男とする)の視点で進んでいくらしい。

まず、冒頭の一文。

君を泣かすから だから一緒にはいれないな

男の方が、深い関係になりたい恋人に対し「いやいや、そんなことはできないよ」とノー

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