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好きだなぁ!

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#詩

タイムリミット【詩〜エッセイ】

タイムリミット【詩〜エッセイ】

息をし始めてから
どのくらいの月日が流れ
息絶える時を迎えるの?

そんなこと
考えもしなかった日々は過ぎ
今日にありがとうを
昨日にありがとうを送りながら

絶える前にしたいこと
絶える前に会いたい人へと
器を動かしている

そうしたいから
そうする

約束してきたことを
忘れてないみたい

そうしたいから
そうする

わたしのタイムリミットまで
器を動かしてゆく

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星屑のモスコミュールと乾杯の理由

星屑のモスコミュールと乾杯の理由

濃紺の生地を広げたような夜空には
琥珀色の糸が似合うだろうと思った

ひと針ひと針ていねいに
夏の大三角を刺繍する

記憶のカケラが流れ星みたいに
目の前を通り過ぎていったような気がして
ふと針を持つ手がとまる

見えているものさえも
見ないようにして生きていたあの頃
何者かになろうと必死になって
何者にもなれなかったあの頃

コンコン
仕事を終えた夫がグラスを片手に
部屋のドアをあける

「まだ

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満月のコーラフロート

満月のコーラフロート

空と海の境界線が夜に溶けて
世界がひとつになる

黒い海にうかぶ満月が
バニラアイスみたいだ。と
あなたが言うから

闇に光るクラゲたちが
コーラの炭酸みたいだね。と
わたしは言った

まるで
今夜は月が綺麗ですね。と
言っているみたいに

最後の夜
わたし達は
好きと言わずに
好きと伝え合った

永遠の恋だと思った

満月のコーラフロート / 月乃
#炭酸刺繍
素敵な企画に参加させていただいて

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[花まるの詩]過去の私に、ありがとう!

[花まるの詩]過去の私に、ありがとう!

真っ暗な場所にいた私へ。

ずっと、ずっと、辛かったね。
苦しいことがいっぱいあって
どうすればいいかわからなかったね。
一生懸命頑張っているのに
人と違うから理解されなくて
一人で泣いた夜がたくさんあった。
段々、何が辛かったのかも
記憶の奥に消えてって
心には傷が増えてって。
真っ暗だったね。
光がなくて絶望したね。
蹲るしかなかったね。
涙すらも出なくなったね。

それでも何とか、生きてくれ

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1000フォロワーよりも、60万ビューよりも。

1000フォロワーよりも、60万ビューよりも。

先日、noteでフォロワーさんが1000人、
全体ビュー数が60万を超えました。

限られた時間のなかで、私のnoteを見つけて
読んでくださった皆さん
本当に本当にありがとうございます。

心から感謝の気持ちでいっぱいです。

その一方で、数字が増えたからといって
私はすごい文章を書いているでもなくて。
戸惑っています。

それから、何かの数字に囚われずにいたい
気持ちもあります。

それでも、

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オルゴーーール!

オルゴーーール!

スタートダッシュは 全力で
最後の最後まで 
力を振りしぼって 

勢いよく
走り始める

どんどん 走って
走って 走って
快調 快調

でも
もうすぐ
息 切れそう

だんだん ゆっくり

一歩ずつ 一歩ずつ
踏みしめて 踏みしめて

  ゴーーール!
オルゴーーール!
 
 ゴール イン!

そのあと

余韻を かみしめる

オルゴール
おつかれさま

ありがとう

ことばが内包する《声》について

ことばが内包する《声》について

 以下のひとりごとから、この小論(っぽい雑談)は始まります。

推敲するときに音の流れを何度となく確認するけれど、誦み上げて音声で確認しない方がよいのね。読み手はふつう音読しないから。

小説が映像化されて感じる違和感のおおもとにも、これがあるのかも。よく、俳優さん、声優さんのイメージがあわない、と認識されるけれど、本当のところを言えば、誰の声でも合わないということね。

私に聞こえる(気のする)

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やらかしかあさん

やらかしかあさん

今朝も時間に余裕はなかった

目覚ましが鳴る前から目が覚めてしまう

私はいつものようにバタバタと支度を済ませた。

服を着て、歯を磨き、カバンの中を確認する

あれ?なんだか軽い。忘れ物があるのかも

でも時間がない、後で確認しよう。

玄関で靴を履く...

そしてドアを開けた瞬間、異様な違和感が走った。

「えっ!?」

左足に黒い革靴、右足にはサンダル。

いつの間にか違う靴を履いてしまっ

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美しい詩

美しい詩

朝、とても美しい詩が届いていた。

私の好きなくりすたるるさんの3つの詩。

この詩は、

しぱしぱしぱ、って私の心に沁み込んで。
何かとてもきれいなものを届けてくれた。

しぱしぱしぱ

くりすたるるさんの詩に出てきた音。

この詩が心に入ったら、

自分のスイッチを切りたい

と思った。

後ろ向きな意味ではない。

疲れている自分の内側に向けて、
一度外とのスイッチを意識的に切りたいと感じた

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touch【詩〜エッセイ】

touch【詩〜エッセイ】

自然と触れるあなたの手から
抑えてる気持ちが届く

これ以上は求めてないから
これ以上は
これ以上は

そんな言葉を使うの?
聞けば聞くほど
嘘に聴こえて

あなたを考える時間が
わたしの心に積み重なっていく

その背中に手を回したら
どうなるの
どうするの

いつも遠くから君を
見ていたって
今はわたしも

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こんばんは
Blue

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詩「高層街のシンデレラ」書きました。

詩「高層街のシンデレラ」書きました。

みゆと申します。
ご覧いただき、ありがとうございます。
懲りずに書きます。
よろしくお願いします。

ここ最近、気持ちが沈んでいる。
理由はいくつかある。
しかし、決め手が多すぎて
もはや決め手ではないのだ。

何を言ってるんだろうか、私は。
これも、気持ちの沈みから
来ているのだろうか。

(※↑ただのお前の、平常運転です。)

気持ちが沈みすぎて、
アホな文章が書けずに困っていた。

アホな文

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たんぽぽの種は
たったひとつしか
大切なものを持たないから
遠くまで 飛んでゆけるのだそうです
思いもよらぬ遠くまで
飛んでゆけるのだそうです
(詩・安浪 雄嗣)

中学生の時にソラで覚えた詩。
わたしの「たったひとつ」ってなんだろう。
今でもそれを探している
わたしがいます。

無題

無題

ひからびた ナメクジについての 詩を
読んで、
まぬけな天使 白ガラスのセツは
大粒の涙を流した
まるで雨のように

「書く」ことと「公開する」こと〜noteの街の過ごし方

「書く」ことと「公開する」こと〜noteの街の過ごし方

創作とは
決して出会うことのない
誰かへの手紙

なぜ書くのか

それは
過去からの
《彼ら》からの
手紙を ある日
受け取ってしまったから

私のことなんて
知らないはずなのに
なにもかも知ってて
素知らぬふりで
送りつけてきたのかと
天を仰ぐくらい
心に響く手紙

お返事は届かないと
知りながら書いてみる

そして、
果ては宇宙までつながる小さな川に
そっと浮かべる

それが私のnote

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