荒神咲夜

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荒神咲夜

詩や小説、絵、あと好きな音楽や本の感想など公開していますので、どうぞよろしくお願いします。

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  • 好きな音楽

    荒神咲夜から、好きで好きでたまらない音楽を紹介します。一度はまると、その音楽ばかりくり返し聴いてしまいます。好きな歌なら、歌えるようになるまで、しつこく練習したりしていました。好きな音楽、聴いていただけたなら、すごく嬉しいです。途中まででも、聴いていただいた方、ありがとうございます!皆さん大好きです 🎵  🐣  🍰

  • 読んだ本 ご紹介!

    私達が読んでよかった本、面白かった本を楽しくご紹介します。 気になった本はぜひ、お手に取ってみて下さいね。

  • 詩集

    温かく優しい詩、明るく楽しい詩、ちょっと暗めで不気味な詩まで、幅広い作風の詩をお届けします。

  • はると&りまの お出かけ日記

    関西在住のはると&りまののお出かけを写真と文章で綴ります。楽しく読んでいただける記事をお届けしますね。また、お出かけの参考にしていただければ嬉しいです。普段の詩とは違う、紀行エッセイをどうぞよろしくお願いします。

  • コロの物語

    人間に捨てられた犬、コロが主人公の連作です。旅をしたり友と出会ったり別れの時が来たり。そんなコロの生涯の物語です。

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詩 『そらの風 こころの灯り』

わたしは風。 はるかな海を渡ったり、空高く舞ったり、 自由にどこへでもいけるよ。 村の中を走り、街角を吹き抜ける。 でも一番好きなのは 音を木霊にして、人に届けること。 みんなに聞いてほしいから。 わたしは灯り。 はるか遠くまできらめかせ、闇の中を照らしたり、 自由にどこへでもいけるんだ。 船を案内し、旅人の道しるべにもなるよ。 でも一番好きなのは 光をぬくもりにして、人に届けること。 みんなに温まってほしいから。 わたしはそらの風。 わたしはこころの灯り。 吹き渡るよう

    • 好きな曲 〜 ミスチルのアルバム『深海』より

      ☆ 1996年6月にリリースされた、Mr.Childrenの 5THアルバム。ハードでヘヴィーなトーンのワンコンセプトアルバム。最初から最後の曲まで全部を通して、それで一つの作品だよ、という作り。私にとっては、ミスチルの最高傑作です。当時は評判悪かったらしいけれど。深く、重く、暗い!そして良い!! シーラカンスに捕まり、海の底へ沈んでいくような、悲しみ・苦しみ・希望・勇気・怒り・愛情・いとおしみ 、いろいろな感情を揺さぶられながら聴いてしまう、私にとってのフェイバリット

      • 好きな曲 〜 真夏の雨

        2018年の夏。人生において、4度目の、精神病棟を退院した。とても暑い夏だったが、退院できた開放感から、嬉しくてたまらなかった。実家での、母の介護のための、家事労働があったが、そのころは、まだ母は自分で歩けたし、話しをすることもできた。父との関係も悪くなくなっていた。 実家には、愛猫が2匹、まだ元気だった。 小さいながらも、好きな庭があったし、実家近くには、大きな河が流れていて、その河には、魚や水鳥がいつもいて、河川敷には緑がいっぱい。堤防の散歩道には、近所の方が手入れされた

        • 好きな曲 〜 私を泣かせた歌 2曲

          『エンジェル』 Rc Succession 忌野清志郎さんの曲の中で、『エンジェル』が一番好き。清志郎さんが歌っているところ、天使みたいに見えて、涙が出る…… 。 はじめて聴いた時、切な過ぎて涙が止まらなかった。 『HEART STATION』 宇多田ヒカル 精神病棟の中で音楽を聴くことが許可された時、誰かがセレクトして作ってくれたCD-Rの中に、この曲が入っていた。自分でも思いがけないほど涙が流れ、止まらなかった。それから退院するまで、いつも、『ハート・ステーション』

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        詩 『そらの風 こころの灯り』

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          『ともだちは海のにおい』読んだ本 ご紹介!

          たくさんの星が見える以外何もない静かな海で出会った、くじらといるか。友達となった二人のほのぼの温かい暮らしが、詩人の工藤直子さんの詩のような、童話のような文章と長新太さんのかわいらしく、味わい深い線画で綴られた本です。括りとしては児童文学になるでしょう。子供にも分かりやすく、くじらといるかの物語を追うだけで楽しいです。でもこの本はそれだけのものではありません。読む人にいろいろな思いを抱かせ、想像が広がっていくような、一人一人その広がり方が違うんじゃないかと思うような本です。

          『ともだちは海のにおい』読んだ本 ご紹介!

          好きな曲〜歌いたくて、しつこく練習した歌 4曲

          難しいけど、大好きな歌で、どうしても歌えるようになりたくて、しつこく練習して、上手ではないけれど、なんとか歌えるようになった歌を、ご紹介します。大好きな歌なの。私の歌ではないよ。ご本家の紹介です。 JANIS JOPLIN 『SUMMER TIME』 ジャニス・ジョプリンの歌の中で、一番好き。超難曲。あのハスキーボイスで歌えるはずないので、キーをいくつも下げて、小さな声で歌う。コブシは回しません。若い頃、ボーイフレンドと音楽の話をしながらお酒に酔い、この歌をつ

          好きな曲〜歌いたくて、しつこく練習した歌 4曲

          『空の絵本』読んだ本 ご紹介!

          素晴らしい絵本なんです。 荒井良二さんの、空の絵が、ページをめくるたび、ほう、、、とため息が出ます。 長田 弘さんの文章… 詩? もステキです。 全文、書き写したくなりますが、私の一番好きなところは、嵐を表現した描写の後の 。 。 。 この文と絵の見開きページは、本当に美しいです。雨上がりの明るくなってゆく空と、雨に濡れて、洗われたように、緑の草花や木々が自然の薫りを放つかのように、光を受けて、新鮮な空気感を現しています。 。 。 。 この見開きページは、山並みの緑色と、

          『空の絵本』読んだ本 ご紹介!

          『好きな曲 〜 EGO-WRAPPIN'4曲』

          20年以上前のある日のこと。 私はある大型古書店で立ち読みをしていた。 ふいに、周りの空気が一変した。 艷やかでムーディーなサックスの音が程よい音量で鳴り響いていた。全身鳥肌が立った。 なにこれ、むちゃくちゃイイ!!私は耳を澄まして曲を聴いていた。女性ボーカルが歌い出す……!!! 神!!むっちゃ私好みやん! スモーキーで艶っぽくて、アダルトな感じなのに、どこか少年ぽい歌声。心地よい。ずうっと聴いていたい。 ハッ!このアーチストの名前が知りたい。 私は、古書店の店員さんに、「

          『好きな曲 〜 EGO-WRAPPIN'4曲』

          『命きらきら』

          雨が上がり 川原を風が吹き通る 草はなびき 花は揺れ 水面に光が跳ねる 日差しを喜ぶように 光が舞っている 晴れ渡った空の下 今 この時に輝く 太陽は自ら光を放つ その存在は尊いが 光を受けて輝く 月もまた美しい 光は心に届く 今を 今日を明日を 生きるすべての心に 灯をともすもの 水面きらきら 風もきらきら 泡もきらきら 太陽きらきら 光は美しい 光は命 命もまた美しい 命きらきら

          『命きらきら』

          好きな曲

          『あじさい通り』 スピッツ 「『あじさい通り』が一番好きやねん」と言って、スピッツのアルバム『ハチミツ』をくれたみっちゃん。いつも大きな愛情をくれたひと。会えなくなってしまったの、さみしいけど、しかたない。私のせいだろう。 『あじさい通り』を聴くたび、泣き虫の私は、涙がこぼれる。 ☆ 聴いてくださった方、スペシャルサンクス! by りまの

          『記憶に積もる時間』

          春は花びら 風に散り 地面を覆う また風が吹いて どこかへ消えていく 夏は夕立ち 篠突く雨が 地面を覆う 日差しが戻り どこかへ消えていく 秋は落ち葉 枯れた葉が 地面を覆う 風が掃いていき どこかへ消えていく 冬は雪 まっ白に 地面を覆う 季節が変わり どこかへ消えていく 時間が記憶を覆っていく 降り積もり 幾重にも重なり 化石のように閉じ込める けれど ぼくは忘れない どれほど時を経て 遠く隔たっていても 風が心を吹き通っても 温かな思いとともに甦り ぼくの傍

          『記憶に積もる時間』

          『ぼく達のアルバム』

          思い出を一つ一つ 閉じ込めたアルバム でもそのアルバムは 形として残るものじゃない ぼく達のアルバムは 記憶の中にしかない 心の中に綴じ込んで 色褪せることもない 降り注いでいた日差し 吹いていた風の肌ざわり 交わした言葉に紛れていた BGMのような周囲のざわめき アルバムを開くと甦る 風景や音 言葉や思い  共に過ごした時間の 温かな記憶 楽しいことばかりじゃないけど どれも等しく大切に思えるのは 乗り越えて知ることがあり 思いも深めたからだろうか 大切な ぼく達

          『ぼく達のアルバム』

          『雨粒は空の色』

          雨の色はどんな色? 巣へ急ぐ鳥の羽の色 雲間から差す光の色 空に架かる虹の色にも 雨粒は染まります 走っていく車の色 開いた傘の色 色とりどりの花の色も 雨粒は身にまといます ぽつり ぽとり ぴちゃ ぴちゃん 雨粒は地面に落ちて いつか空へ帰っていきます どんな色に染まっても どんな色を身にまとっても 空へ帰る時には 置いていくのです 色がほしいな きれいな色もいいけれど 自分だけの色がほしいな そう思っています そんな雨粒の一つが 画家の手にしたパレットに落ち

          『雨粒は空の色』

          『風の旋律』

          晴れた空の下 続く石畳の通り かつて旅人が行き交い 賑わっていた街道筋 アーケードの下 駅まで続いた商店街 閉ざされたシャッターには 昔の日付けの閉店のお知らせ 傾いた屋根 崩れた塀 落ちた瓦 破れた壁 割れた窓から荒れた庭へ 風が通り抜けていく 輝きがまばゆいほど できる影は濃く 見える星が多いほど 夜の闇が深い かつての賑わいが 残照のように漂う中 風が奏でる 忍び泣くような旋律 その寂寞とした旋律は 吹き通る風の思いなのか それとも今なお残る よすがなのだろう

          『風の旋律』

          『花びらの栞』

          これまでの年月は空のよう 黒雲に覆われ 雨も降ったけど 夕焼けも虹も ぼくは見てきた 白い雲が流れてゆく 過去から未来へ 移ってゆく時間のように これまでの日々は川のよう 底に沈み 淀みに迷いこんだけど 元気に泳ぐ魚も ぼくは見てきた 水が流れてゆく 昨日から明日へ 続いていく時間のように 何度も巡った季節は 人がいてもいなくても 巡り続けるのだろうな 花びらが散っている これまで綴ってきた 言葉の数と同じぐらい 一枚もらっていこう 言の葉ノートに挟む 栞にしよう

          『花びらの栞』

          『海と森のオルゴール』

          海でもらったオルゴール 潮風が巻いたのは ちゃぷ さささ しゅうう 波と砂が遊んでる音 目を閉じてみて 砂浜に寄せる白い波頭が 泡になって帰っていく カニが横切っていったよ 日射しがまぶしいね 水平線もまぶしいよ カモメが飛んでいる どこへ行くんだろうね 森でもらったオルゴール 木漏れ日が巻いたのは チチ…チチチ ちゃぷ ぷわん 鳥とせせらぎのハーモニー 耳を澄ませて 木々の間を吹き抜ける風が 枝や葉を鳴らしていくよ オオルリが歌ってる 緑がまぶしいね 川もまぶしい

          『海と森のオルゴール』