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詩『花びらの栞』

これまでの年月は空のよう
黒雲に覆われ 雨も降ったけど
夕焼けも虹も ぼくは見てきた

白い雲が流れてゆく
過去から未来へ
移ってゆく時間のように

これまでの日々は川のよう
底に沈み 淀みに迷いこんだけど
元気に泳ぐ魚も ぼくは見てきた

水が流れてゆく
昨日から明日へ
続いていく時間のように

何度も巡った季節は
人がいてもいなくても
巡り続けるのだろうな

花びらが散っている
これまで綴ってきた
言葉の数と同じぐらい

一枚もらっていこう
言の葉ノートに挟む
栞にしようと思うんだ

ルイス・アイゼン『満開のりんごの木』


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