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読書感想文 太宰治「親友交歓」

読書感想文 太宰治「親友交歓」

今回紹介するのは
太宰治著『ヴィヨンの妻』新潮文庫

この本は
⚫︎親友交歓
⚫︎トカトントン
⚫︎父
⚫︎母
⚫︎ヴィヨンの妻
⚫︎おさん
⚫︎家庭の幸福
⚫︎桜桃
からなる一冊です

太宰について何て表現したらいいのかと、ずっと考えていましたが
一言では、というか言葉では言い表せないです

表せれないのは私の勉強不足である前提に
小説で「何が言いたいのか分からない」場合
それは正解だと思います

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人類皆兄弟は罪? 僕はイエローで、ホワイトでちょっとブルーの感想

人類皆兄弟は罪? 僕はイエローで、ホワイトでちょっとブルーの感想

『僕はイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー』の2が出たので
1について書こうかなと思います
※ネタバレ含みます

まず、この本はノンフィクションで
文体もとても読みやすい本でした。
イギリスに住む子供を見守る母目線の語りです。

私は留学経験もあったので、海外で暮らす大変さなど共感できる部分も多かったです。 

海外旅行では分からない、生活してみないと見えない部分があるので
経験のない方でも「へ

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芥川龍之介著 蜘蛛の糸・杜子春

芥川龍之介著 蜘蛛の糸・杜子春

こんにちは。『読書の秋』といいますが、
なぜ読書は秋なのか
春は色々と忙しいので、読書どころではないのか
夏は暑さによる汗で、紙が滲むからなのか
冬はページを捲る手が、凍えるからなのか

今回紹介する本は
芥川龍之介著『蜘蛛の糸・杜子春』新潮文庫

・蜘蛛の糸
・犬と笛
・蜜柑
・魔術
・杜子春
・アグニの神
・トロッコ
・仙人
・猿蟹合戦
・白

からなる一冊です
何となく、日本昔話とか童話のよ

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『変身』カフカ著 ある日突然虫になった僕

『変身』カフカ著 ある日突然虫になった僕

私は海外の小説が苦手です
ドストエフスキーやゲーテ、シェイクスピアなど
有名な作家さんが愛読書と言ってみたいものです

が、カタカナが苦手なのか
展開がゆっくり、じんわりしている気がして
途中で断念してしまうことが多いです

『変身』カフカ著 新潮文庫
読みました
出版から100年以上経ってるのは凄いですね。

寝る前に読む本だったので、3ヶ月ぐらいかかりましたが
レビューを見ると1時間ほどで読め

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『きりぎりす』太宰治著 新潮文庫

『きりぎりす』太宰治著 新潮文庫

何度も言って悪いのですが、私は太宰が大好きです。
どの作品を読んでも、「これ面白かった」「ここが微妙だった」とどう感じても
私はページを捲る手が止まらない。

太宰について語るのはまた今度にしますが
今回読んだのは

『きりぎりす』太宰治著 新潮文庫

これは今まで読んだ中で神回でした
(「280作品全部読んだことある」と言うのが
私の夢です)

・灯籠
・姥捨
・黄金風景
・畜犬談
・おしゃれ童

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『羅生門』芥川龍之介著 新潮文庫

『羅生門』芥川龍之介著 新潮文庫

なんか名作って手を出しづらいんです。
芥川龍之介の羅生門をようやく読みました。
芥川は16作品を読んでるけれど、羅生門に手がつけられずにいました。
実は人間失格もまだ読めていません。

世の中から評価されているもの(ここで言う代表作)って
確かにそこに何かしらの訳があると思うので
最初に行くには重すぎる気がします。

私が料理人だったら、やっぱりメインディッシュを最初に出したくない。
2、3個ジャ

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『十角館の殺人』綾辻行人著。感情操作のない作品とは

『十角館の殺人』綾辻行人著。感情操作のない作品とは

推理小説を読んでみよう!と思い立って
読むなら王道から攻めようと
『十角館の殺人』綾辻行人著
読了しました

推理小説はじめてだったので読み方が合っているか分かりませんが

一緒に推理した方が面白いものなのかと思い
読みながらメモ取ったりしてました
※軽いネタバレ注意

文字を追うよりも、文字を読み解いてました
これがいけなかったのか
どんでん返し!っていうあの感動が得られなかった
ぼーっと読んど

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最近読んだ本📚 2022.1 本を読むちょっとしたコツ

最近読んだ本📚 2022.1 本を読むちょっとしたコツ

今年に入って読んだ本を紹介します📚

①ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか?
※下はまだ読了してません

②会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語

③ 友情

④デービッド・アトキンソン 新・観光立国論

⑤ 幸福論

⑥ アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書

⑦ プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

本を読み続けていると、あまり読んで

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最近読んだ本の紹介📚2022.2

最近読んだ本の紹介📚2022.2

先月の読んだ本紹介から1ヶ月経ったので、
そろそろ読了した本の紹介をしたいと思います。

①太宰治著「地図」新潮文庫
太宰治作品(約280作品)全部読むチャレンジしているのですが、今のところ半分ぐらいです。
まだまだ、先が長いですが気長に読んでいきます。

地図は太宰の初期作品集で、ちょっとだけ読みにくかった気がしますが。
それでも、学生の頃に書いた作品を読めて嬉しかったです。

②太宰治著「パン

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最近読んだ📚2022.3

最近読んだ📚2022.3

たまたま散歩していたら、文庫本ポーチのガチャガチャを見つけて、回してみたら漱石出てきて、次は壺井栄という方(誰でしょうか)。これは芥川出るまで回すぞと思ったのですが、このお金で文庫本買えるよねと思って手を止めました。
文庫本ポーチの中に2冊入れて、カバンにしのばせています。

読んだ本が溜まってきたので、紹介させてください。

トリツカレ男 (新潮文庫)

いしいしんじさんの本は積読が3冊あって、

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最近読んだ本📚 2022.4

最近読んだ本📚 2022.4

最近読んだ本を紹介します📚

⚫︎糸井重里 「思えば、孤独は美しい。」

糸井重里さんとても有名な方ですね。
ヒグチユウコさんの絵が表紙が理由で手に取りました。この方の絵本も細かくて見ていて飽きないので好きです。
孤独とあったのですが、私の好きな孤独感とは少し違いました。
私は「孤独+どうしようもない絶望感」による奇妙な文体が好きですが、優しい孤独という感じでした。

⚫︎今村夏子 「こちらあみ

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最近読んだ本📚2022.5

最近読んだ本📚2022.5

今月読んだ本を紹介します📚
恒例企画みたいになってきましたが、私も自分で何読んだかまとめれるので続けています。
読んでいただいて嬉しいです♩

●水木しげる「妖怪になりたい」

ゲゲゲの鬼太郎でお馴染みの漫画家さんのエッセイ集です。
知っている人からすれば常識のようかもしれませんが、戦争へ行き片腕を失っている方だとは知りませんでした。
戦争時代の話がすごい好きで、はだしのゲンやナチスの映画とかよ

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