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Bicerinが教えるイタリアの歴史と食文化

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Bicerin広報担当者が皆さんにご紹介するイタリア食文化。 郷土料理やイタリア人の日常に根付いたあるあるまで、色々ご紹介して行きます。
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#イタリア郷土料理

11月17日 【アマトリチャーナの日】

11月17日 【アマトリチャーナの日】

2016年8月23日イタリア中部アマトリーチェを中心に発生したイタリア中部大地震は現地に甚大な被害をもたらしました。5年たった今でも復興にはまだ時間はかかっており、いまだ現地では大変な思いをされています。
アマトリーチェはイタリア料理を愛する者にとって 特別な場所、なぜならかの有名な「スパゲッティ・アマトリチャーナ」が生まれた街だからです。

玉ねぎに「グアンチャーレ」と呼ばれる豚のほ

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トリノの郷土料理 〜クリのパスタ〜

トリノの郷土料理 〜クリのパスタ〜

ピエモンテは世界有数の栗の産地!!

その良質な栗は乾燥させたのちに石臼で弾き、最高級の栗粉としても世界に輸出されています。

トリノをはじめイタリアの様々な栗の産地では、お菓子の材料としてはもちろんの事、パスタとしても楽しまれています。
小麦粉の代わりとして手打ちのパスタに練り込んだり、ジャガイモの代わりにニョッキにしたり!
いずれもバターやクリームと合わせてリッチな味わいに仕上げるのがBice

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7月29日 【ラザニアの日】

7月29日 【ラザニアの日】

本日、7月29日はラザニアの日!
とは言ってもアメリカでの「national lasagna day」なので正確には「全米ラザニアの日」となるのかな?!

さて、Bicerinの広報としては当店のイチオシメニューのラザニアをプッシュしたいところ!
シート状のパスタ生地の間に濃厚なベシャメルソースとリッチなミートソースを重ねてゆっくりとオーブンで焼き上げたラザニアは、Bicerinでもとてもリピータ

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芸術家に捧げる料理 〜カルパッチョ〜

芸術家に捧げる料理 〜カルパッチョ〜

イタリア料理の前菜の定番カルパッチョ。
日本のレストランではお魚の薄造りにオリーブオイルやドレッシングなどでお馴染みのお料理です。

こちらのお料理、元々は仔牛のフィレの赤身を使ったお料理でした。

その発祥はベネチアの老舗ハリーズバー。創業者でありチーフバーテンダーだったジュゼッペ・チプリアーニが、医者から食事制限を受けている常連客のために考えた料理だと言われています。そしてそのメニュー名をつけ

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トリノの郷土料理 〜アマレッティとリコッタを詰めた花ズッキーニのフリット〜

トリノの郷土料理 〜アマレッティとリコッタを詰めた花ズッキーニのフリット〜

花ズッキーニ!!
イタリアンには欠かせない野菜のズッキーニの花なのですが、イタリアの春の素敵な食材です。
実はトリノはズッキーニの産地としてもオタリアでも有名で、旬になるとどのレストランでも花ズッキーニに溢れかえります。

ズッキーニは瓜科の植物ですので、カボチャや胡瓜の花に似ていますね。
フランスではこのお花の中にホタテやオマール海老のムースを詰めて蒸しあげたりするのですが、イタリアでポピュラー

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4月6日 【カルボナーラの日】

4月6日 【カルボナーラの日】

本日はイタリアのパスタメーカー協会が定めるカルボナーラの日!!
なんとそんな日があるんですね!!

カルボナーラはローマは小のメニューで、イタリア語で炭焼き人風(carbonaio)からついた名前といわれています。
ガリっとかかったあらびきのブラックペッパーが炭の白い灰と消し炭の黒いコントラストに似ているからと言われています。

またローマの伝統的なカルボナーラの材料は、卵、「グアンチャーレ」と呼

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トリノの郷土料理 〜フリットミスト〜

トリノの郷土料理 〜フリットミスト〜

北イタリアの山あいにあるトリノの街ですが、郷土料理として昔から「フリットミスト(フリットの盛り合わせ)」が食べられてきました。
トリノの郷土料理としてフリットミストが定着したのは、城下街だったことと関係しているそうです。
元々、農民たちが宮廷に収めた肉などの残った部位(今で言うホルモンですね)などが日持ちがしないことから、揚げて食べていたのが始まりとされています。

今では内臓や野菜どではなく、や

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ブリオッシュとコルネット

ブリオッシュとコルネット

イタリアでは朝ご飯は馴染みのバールやカフェで食べるのが一般的!
そして朝ごはんの定番がクロワッサンなのですが、その呼び方には「ブリオッシュ」と「コルネット」の2種類があります。

トリノやミラノをはじめとする北イタリアは主に「ブリオッシュ」、ナポリやローマなどの南部は「コルネット」と呼ぶのが主流です。

さて、このふた通りの呼び名ですが、どこで分かれるのか調べた資料がありました。
上の地図の黒い部

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ワインの王【バローロ】と女王【バルバレスコ】

ワインの王【バローロ】と女王【バルバレスコ】

美食の国イタリア。そして数多くの個性的で魅力的なワインも多く生産されています。
とりわけトリノのあるピエモンテ州はイタリア随一のワインの銘醸地としても有名で、特に【バローロ】と【バルバレスコ】と呼ばれる赤ワインが世界的にも有名です!

【バローロ】

バローロ村を中心に、ネッビオーロ種によって長期熟成に耐える、色が濃くしっかりした渋みと、深いコクのあるワインです。非常に重厚な味わいであることから「

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トリノの郷土食材 ~カルナローリ米~

トリノの郷土食材 ~カルナローリ米~

トリノはお菓子やチョコレートの都であることは今までご紹介してきましたが、実はイタリアでも有数の農業都市でもあるんです。

そしてトリノ名産の食材の中でイタリア料理にはなくてはならない物として、「カルナローリ米」があります。
そう!トリノはリゾットに使われるお米の米どころなんです!!

日本ではやはり新米が重宝されますが、イタリアでのお米の扱いは日本とは違い、熟成させて水分を飛ばしたものが重宝されま

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トリノの郷土食材 〜ピエモンテの様々なチーズ〜

トリノの郷土食材 〜ピエモンテの様々なチーズ〜

トリノのあるピエモンテ州では、イタリアでも有数のチーズの産地。
以前紹介したゴルゴンゾーラも世界3大ブルーチーズと呼ばれる有名チーズです。

ゴルゴンゾーラの他にも「DOP(原産地呼称)」に指定されているチーズも含め、他にも様々な魅力的なチーズがあるのでご紹介いたします。

ブラ DOP

ピエモンテ州クネオ県周辺で作られる牛乳主体(山羊乳や羊乳を加えて作ることも可能)のチーズでピエモンテの代表的

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トリノの郷土料理 〜フォンドゥータ〜

トリノの郷土料理 〜フォンドゥータ〜

トリノ料理の冬の定番に「フォンドゥータ」があります。
そう、チーズフォンデュの事です。

フォンデュの本場スイスではエメンタールチーズやグリュイエールチーズなどが使われることが一般的ですが、このトリノの「フォンドゥータ」には伝統的にトリノのあるピエモンテ州のお隣バッレ・ダオスタ州名産のチーズ「フォンティーナ」が使われます。
そのふくよかな香りと優しい塩味はやはり独特の味わいで、ワインのお供に最適で

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トリノの郷土食材 〜ぺペローネ〜

トリノの郷土食材 〜ぺペローネ〜

トリノで有名な食材にヘペローネがあります。
日本で言うところのパプリカなんですが、かなり大ぶり!
イタリア料理には欠かせない野菜です。

グリルにしてオリーブオイルとビネガーに漬け込むだけで、極上のアンティパストになります。

私はヘペローネの料理法でこれが一番好き。
シャンパンかスプマンテを片手に、ヘペローネのマリネとフレッシュリコッタ!!
最強コンボの完成です!!

トリノの郷土食材 〜アーティチョーク〜

トリノの郷土食材 〜アーティチョーク〜

秋から春にかけて収穫される野菜アーティチョーク。
朝鮮アザミという花の蕾部分を食べる西洋野菜です。イタリア語では「カルチョッフィ」と呼ばれ、愛されています。
そして我がBicerinのお膝元であるトリノもイタリアでも有名なカルチョッフィの産地として有名なんです。

新鮮なものは生でサラダにしたり、レモンと茹でて前菜にしたり、ピッツァに乗せたりパスタにしたり!
料理への活用は様々です。

日本でも国

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