Kaoru

新たな視点をもらえた素晴らしい本達について

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記事一覧

ドーパミン中毒・ストレス脳

アンナ・レンブケ著 「ドーパミン中毒」によれば、人の脳内において快楽を感じる部位と、苦痛を感じる部位は同じらしい。 そして、快楽と苦痛は「シーソーのような関係」…

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7か月前

大きな流れに身を任せる

ー創作とは便意のようなもので、催してくると出さずにはいてもたってもいられない。一度出してスッキリして、しばらくしてまた催して、を繰り返すー 新卒入社時に行われた…

Kaoru
1年前

中年の危機

前回の投稿から少し時間が経った。 以前、「大人」になるとはどういうことなのかについて書いてみたのだけれど、今回は「大人」にはなった、ではその次はどうする?といっ…

Kaoru
1年前
1

不健康と創作

往々にして偉大な文豪やロックミュージシャンは、ある種自己破滅的な不健康さの混沌から珠玉のワンフレーズを生み出しているような感があるけれど、全てがそのパターンでは…

Kaoru
1年前
1

スマホ脳

気がつくと延々にリール動画を見続ける。手癖のようにTwitter、Facebook、Instagramと順番にリロードし続ける。 呼吸が浅くなっていることにハッと気づいて、深く息を吸っ…

Kaoru
1年前

男の作法

この間歯医者に行ったときのこと。靴を脱いでスリッパに履き替える瞬間に靴下を履いていないことに気づいた。 夏は基本サンダルで出かけるし、近所だったのでついうっかり…

Kaoru
1年前
1

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

ーあなたが生まれたとき、周りは笑っている。あなたが息を引き取るとき、周りは泣いている。そんな人生を送りなさい。 以前何かの本で読んで知ったインディアンの古い諺。…

Kaoru
1年前
4

世界最高の子育て

きっかけは何かのテレビ番組を見ているときだった。 「ライフコーチ」と呼ばれる人生単位で目標を達成するために伴走をするプロがいるらしいのだけれど(マドンナも付けて…

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1年前
17

ゼロで死ね。 DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

金持ちほど常に金の心配をしているなんて皮肉な言葉がありますが、確かにお金を持てば持つほど、暮らしぶりが良くなるほどそれを失うのが怖くなるという意味で言い得て妙な…

Kaoru
1年前
4

ずっとやりたかったことをやりなさい

老後暇になったら小説を書いてみたくなったり、消費するだけの生活には飽きたり、効率化を極めに極めたけど最終的にやることが無くて困ったり。 人が創作を始めてみたくな…

Kaoru
1年前
6

発酵文化人類学と糠漬けについて

以前何かの本で人とショウジョウバエの遺伝子はほぼ同じという事実を知った。その上でなぜ人間はハエに比べ複雑な体を維持できるのかというと、体内の微生物に食べ物の消化…

Kaoru
1年前
2

限りある時間の使い方

便利な仕事や家事を効率化するためのツールをひたすら駆使し、ライフハック本を貪るように読み、限りなく日々のアクティビティを効率化した上で浮いた時間を本当にやりたい…

Kaoru
1年前
4

常備水のすゝめ

その上司は仕事中いつもペットボトル入りの炭酸水を飲んでいた。 ふと気になりそれとなく理由を尋ねると 「だって普通の水じゃ楽しくないじゃん。パンチが足りないよね」…

Kaoru
1年前
1

縛りプレイが功を奏する

いつの間に規則正しい生活になったのでしょう。 朝は6時前に子供に叩き起こされる。昨日買ったグレープフルーツを絞って一緒に飲もうとせがまれ、寝ぼけ眼のまま一心不乱…

Kaoru
1年前
ドーパミン中毒・ストレス脳

ドーパミン中毒・ストレス脳

アンナ・レンブケ著 「ドーパミン中毒」によれば、人の脳内において快楽を感じる部位と、苦痛を感じる部位は同じらしい。

そして、快楽と苦痛は「シーソーのような関係」になっている。

どういうことかというと、快楽を感じる(=快楽側の板がグンと沈む)と、均衡を保つ力が働き、その後苦痛を感じる(=苦痛側の板がグンと沈む)、その逆もあるし、最終的には地面と水平に戻るといった具合である。

そして、例えば快楽

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大きな流れに身を任せる

大きな流れに身を任せる

ー創作とは便意のようなもので、催してくると出さずにはいてもたってもいられない。一度出してスッキリして、しばらくしてまた催して、を繰り返すー

新卒入社時に行われた新人研修のこと。

最先端の営業スタイルを学ぶという名目で全世界30ヵ国の同期入社組が集められ、アメリカで合計3ヶ月間の研修が行われた。

今も、そして当時も全然英語が出来なかったからとにかく毎日が大変だった。久しぶりに強烈な劣等感を感じ

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中年の危機

中年の危機

前回の投稿から少し時間が経った。

以前、「大人」になるとはどういうことなのかについて書いてみたのだけれど、今回は「大人」にはなった、ではその次はどうする?といったことについて最近読んだ河合隼雄の「中年危機(https://amzn.to/3Vxo5yY)」を元に書いてみる。

前回は自分だけが良ければいいというわけではなく、周りの人達のことを思って行動できるということを僕なりの「大人」の定義だと

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不健康と創作

不健康と創作

往々にして偉大な文豪やロックミュージシャンは、ある種自己破滅的な不健康さの混沌から珠玉のワンフレーズを生み出しているような感があるけれど、全てがそのパターンではないと僕は思う。

作家の村上春樹は「走ることについて語るときに僕の語ること(https://amzn.to/3rOAbpP)」で毎朝早く起きて走り、午前中に一気に書き上げ、夜は早く寝るといういかにも健康的な生活リズムを語っているし(そのお

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スマホ脳

スマホ脳

気がつくと延々にリール動画を見続ける。手癖のようにTwitter、Facebook、Instagramと順番にリロードし続ける。

呼吸が浅くなっていることにハッと気づいて、深く息を吸ったあと、妙な後悔に襲われる。(このブログを書くのもある種の逃げ口かもしれない)

スマホで下に向かって引っ張って画面を更新する様はどこかスロットのレバーを引く姿に似ている。

そして、SNSもスロットも一定の確率で

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男の作法

男の作法

この間歯医者に行ったときのこと。靴を脱いでスリッパに履き替える瞬間に靴下を履いていないことに気づいた。

夏は基本サンダルで出かけるし、近所だったのでついうっかり失念していたのだけれど、こういうときのために夏は常に靴下を鞄に忍ばせていると大人だよな、と思った。

他のどんな例えでもいい。自分だけが良ければいいというわけではなく、周りの人達のことを思って行動できるということが僕なりの「大人」の定義だ

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イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

ーあなたが生まれたとき、周りは笑っている。あなたが息を引き取るとき、周りは泣いている。そんな人生を送りなさい。

以前何かの本で読んで知ったインディアンの古い諺。

もちろん生まれた瞬間はコントロールできないけど、死に際はまさに自分が今までどのように生きてきたかという人生総決算の瞬間である。

そんなとき、有り余る金を使い優雅な個室でゆっくり過ごしているが、家族も友人も、かつての同僚も誰も見舞いに

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世界最高の子育て

世界最高の子育て

きっかけは何かのテレビ番組を見ているときだった。

「ライフコーチ」と呼ばれる人生単位で目標を達成するために伴走をするプロがいるらしいのだけれど(マドンナも付けていたらしい)、そのライフコーチを生業とするボーク重子さんという方の娘さんが全米一の女子高生を決めるコンテストで優勝したという話を聞いた。

そのときは特に気にも留めなかったのだけれど、後にもっと子育てについて深く学びたいと思えたときにたま

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ゼロで死ね。 DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

ゼロで死ね。 DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

金持ちほど常に金の心配をしているなんて皮肉な言葉がありますが、確かにお金を持てば持つほど、暮らしぶりが良くなるほどそれを失うのが怖くなるという意味で言い得て妙なのかもしれません。

そうなると老後の生活に向けてそれなりのお金は残したい。でも今欲しいものや経験したいことも山ほどある(大概そういうものにはお金が掛かる)。そんな矛盾に悩んだことのある方は是非とも「DIE WITH ZERO 人生が豊かに

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ずっとやりたかったことをやりなさい

ずっとやりたかったことをやりなさい

老後暇になったら小説を書いてみたくなったり、消費するだけの生活には飽きたり、効率化を極めに極めたけど最終的にやることが無くて困ったり。

人が創作を始めてみたくなるきっかけは様々だけれど、これが中々上手く第一歩が踏み出せない、踏み出せても続かないことが多い。

そんな悩みを持つ方にはThe Whoのギタリストピートタウンゼントや、「タクシードライバー」や「シャッターアイランド」で有名なマーティンス

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発酵文化人類学と糠漬けについて

発酵文化人類学と糠漬けについて

以前何かの本で人とショウジョウバエの遺伝子はほぼ同じという事実を知った。その上でなぜ人間はハエに比べ複雑な体を維持できるのかというと、体内の微生物に食べ物の消化や、必要な栄養素の生成など様々な役割をアウトソースしているからだという。

そうすると、何でもかんでも殺菌消毒しようといった昨今の動きが如何に身体の本来の仕組みに逆行しているかが分かるけれども、ではその反対と言いますか、体内の微生物を労わる

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限りある時間の使い方

限りある時間の使い方

便利な仕事や家事を効率化するためのツールをひたすら駆使し、ライフハック本を貪るように読み、限りなく日々のアクティビティを効率化した上で浮いた時間を本当にやりたいことに使って幸せになろう!と考えているのに一向に幸せな気がしない人には「限りある時間の使い方(https://amzn.to/3T6ctlq)」を是非とも読んで欲しいと思う。(僕もその一人だった)

久々に頭を金槌で殴られたような衝撃を受け

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常備水のすゝめ

常備水のすゝめ

その上司は仕事中いつもペットボトル入りの炭酸水を飲んでいた。

ふと気になりそれとなく理由を尋ねると

「だって普通の水じゃ楽しくないじゃん。パンチが足りないよね」

という答えが返ってきた。

楽しくない?

楽しいか楽しくないかで飲むものを考えたことが無かった僕にその言葉は新鮮に響いた。

確かに無味無臭な水に比べれば口の中に入れる度にシュワシュワ弾ける炭酸水の方が楽しい気がする。辛い食べ物の

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縛りプレイが功を奏する

縛りプレイが功を奏する

いつの間に規則正しい生活になったのでしょう。

朝は6時前に子供に叩き起こされる。昨日買ったグレープフルーツを絞って一緒に飲もうとせがまれ、寝ぼけ眼のまま一心不乱に絞り、氷でキリッと冷やして乾杯。

飲み終わる頃には気持ち良く目が覚め、家中のゴミ箱の中身をまとめ始める。

こんなご時世ということもあるけれど飲みに行くことも減ったので、夕食は家で自炊したもので済ますことが大半になり、お酒も1日ビール

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