ざんぞう

横たわっていることが何よりも好きな会社員。仕事はWeb編集・ライター。 なんとなく興味…

ざんぞう

横たわっていることが何よりも好きな会社員。仕事はWeb編集・ライター。 なんとなく興味が湧いて化粧品検定1級を取得。そっち系の仕事ください。

記事一覧

老害 vs 吹奏楽部

「私がスマホネイティブ世代だったら、 もっと楽器の演奏技術を上げられたのに。 今の若者たちは、 参考演奏の母数にも、録音して自分の音を聴き返す機会にも恵まれている…

ざんぞう
5日前
9

家族葬をミニマムでやりきるのムズい

今日5/1で、父が死んで1年が経った(はず)。 (はず)という煮え切らない補足をしているのは、 死んだ日が正確にはわからないからだ。 「亡くなった」と連絡が来たのは5…

ざんぞう
9日前
9

travelingはイケイケ!

宇多田ヒカル初のベストアルバム、 「SCIENCE FICTION」が満を持して発売。 ※「UTADA THE BEST」なんてなかったのです とにかく気になっていたのは、 「Re-Recording」…

ざんぞう
1か月前
8

舐めたらあかん、初対面

「自分が好きなものを否定されると悲しいですよねー」的な話をしたら、 「えっ、嗜好について議論できないってことですか? 寂しいですね」 と言われたのが、ボディブロー…

ざんぞう
1か月前
15

私が私に給餌している

閃輝暗点っぽい症状(死ぬほどしんどい頭痛)に襲われた翌日、 「生きてるって素晴らしい」と思いながらポストを開けたら、健康診断の結果が入っていた。 そこには惨劇が広…

ざんぞう
1か月前
20

雷って、夏の風物詩だと思ってたんですけど

雷が怖い。 これを書き始めているのは2024年3月20日(水)春分の日、13:00。 筆が進めば、当日中に公開すると思う。 この日は以前から「大気の状態が不安定」と予報されて…

ざんぞう
1か月前
4

塗りたくなる日焼け止めを見つけりゃ早い

美肌を保ちたいなら、まずは日焼け止めから。 標語のように繰り返されるこのセンテンス。 たとえ「美肌を保ちたい」という願望を持っていない人でも、いちどは聞いたこと…

ざんぞう
1か月前
39

小さなところにいなくていいように

子どもの頃から、「死」に対する関心はある方だったと思う。 「死」にまつわるもっとも古い記憶は、 幼稚園生だったときに、ピンクのマジックで画用紙いっぱいに「死」と…

ざんぞう
1か月前
19

お行儀よく送るには

友達の家で昼飲みをしていたら、鳥山明が死んだことを知った。 一瞬、足元がぐにゃりとおぼつかなくなる感覚があり、友達と「ちょっと今は消化できないね、ひとりでいなく…

ざんぞう
2か月前
7

閃輝暗点になったかもしれない

私は偏頭痛持ちだ。 こう自称できるほどの頻度で頭痛がやってくるようになったのは、20代前半の頃だったと思う。 痛みが強くなると頭痛薬も効かず、むしろ服薬によって胃…

ざんぞう
2か月前
11

「気兼ねなく」が、できている

昨年末から出張が増えている。とある不動産メディアに掲載する、全国津々浦々の“イチオシ物件”を取材するためだ(私の仕事はWebメディアの編集です)。 2021年頭に前の…

ざんぞう
2か月前
7

ギャルマインドを神に見せるべからず

ヘラヘラ三銃士の動画を見ていたら、 「新しい出来事の経験中は、時間の経過を遅く感じるらしい。私は今年いろいろとチャレンジをすることが多かったのと、大殺界なのもあ…

ざんぞう
4か月前
10

失敗したチヂミみたい

スーパーの、パックにぎっちり詰まった雑なコロッケを食べていると、親父を思い出す。 別にこういうのが好きだったんじゃない。ただ、親父のアパートへ行ったとき、机には…

ざんぞう
10か月前
14

ばあちゃん ザ ファイナル

福島のばあちゃん家に、ケータイを忘れた。 ブルーとホワイトのバイカラーの、折りたたみケータイ。 「音楽ケータイ」を謳っていて、折りたたんだまま、着うたの再生や停止…

ざんぞう
3年前
6

「愛の不時着」沼にまんまとハマった話

私はあまのじゃくな性格だと自認している。 その性格が顕著に現れるのは、「他人に何かを勧められた時」だ。 何らかの物にしろ楽曲にしろ、 他人から勧められたコンテンツ…

ざんぞう
3年前
6

結子ちゃんを偲ぶ

私が初めて竹内結子ちゃんを認識したのは、2002年のことだった。 言うまでもなく伝説の月9ドラマ、 「ランチの女王」を観てのことである。 彼女に対する私の最初の感想は…

ざんぞう
3年前
7
老害 vs 吹奏楽部

老害 vs 吹奏楽部

「私がスマホネイティブ世代だったら、
もっと楽器の演奏技術を上げられたのに。
今の若者たちは、
参考演奏の母数にも、録音して自分の音を聴き返す機会にも恵まれている」

そんな老害ムーブを友人の前でかました翌日、
私は母校の吹奏楽部公演へ、数年ぶりに足を運んだ。

卒業から10年あまり。
その間、音楽監督を迎え入れたとか、初めて県大会を突破して支部大会まで駒を進めたとか、評判をいくつか聞いていた。

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家族葬をミニマムでやりきるのムズい

家族葬をミニマムでやりきるのムズい

今日5/1で、父が死んで1年が経った(はず)。

(はず)という煮え切らない補足をしているのは、
死んだ日が正確にはわからないからだ。

「亡くなった」と連絡が来たのは5/5だし、
医師の診断、つまり書類の上では5/2だし、
しかしスマホの使用履歴を見ると5/1っぽいし。

結局、もっとも確からしい日は5/1では?
と家族で話し、5/1ということにしたので、今日が命日(のはず)です。

父が死んだ

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travelingはイケイケ!

travelingはイケイケ!

宇多田ヒカル初のベストアルバム、
「SCIENCE FICTION」が満を持して発売。

※「UTADA THE BEST」なんてなかったのです

とにかく気になっていたのは、
「Re-Recording」とされた、

Addicted To You



traveling

この3曲。

いわゆるリメイク的なことをやったことがない(はず)ヒカルちゃんが、
まさかの!? という驚きとともに、

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舐めたらあかん、初対面

舐めたらあかん、初対面

「自分が好きなものを否定されると悲しいですよねー」的な話をしたら、
「えっ、嗜好について議論できないってことですか? 寂しいですね」
と言われたのが、ボディブローのように効いている。

相手はマッチングアプリで知り合い、1時間ほど前に「初めまして」の挨拶を済ませたばかりの人である。

「ま、まあ否定のされかたにもよりますよねー議論の余地がないくらいきっぱり言われるとどうしても、っていうね! アッハ

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私が私に給餌している

私が私に給餌している

閃輝暗点っぽい症状(死ぬほどしんどい頭痛)に襲われた翌日、
「生きてるって素晴らしい」と思いながらポストを開けたら、健康診断の結果が入っていた。

そこには惨劇が広がっており、
試験なら、留年。オーディションなら、出禁。
さすがに年貢の納めどきか、となった。

あれからちょうど1カ月。
食事に注意を払い、途中から朝のジョギングも取り入れて生活したところ、
銭湯の脱衣所で体重を測ったら、2kg減って

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雷って、夏の風物詩だと思ってたんですけど

雷って、夏の風物詩だと思ってたんですけど

雷が怖い。

これを書き始めているのは2024年3月20日(水)春分の日、13:00。
筆が進めば、当日中に公開すると思う。

この日は以前から「大気の状態が不安定」と予報されていて、Yahoo!天気によれば、14時台に落雷のリスクがあるという。

私はこの日のおよそ1週間前から週間天気予報に雷マークを見つけ、
まずは天気予報が変わることを祈り、
直近になっても雷マークが消えなかったので「春分の日

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塗りたくなる日焼け止めを見つけりゃ早い

塗りたくなる日焼け止めを見つけりゃ早い

美肌を保ちたいなら、まずは日焼け止めから。

標語のように繰り返されるこのセンテンス。
たとえ「美肌を保ちたい」という願望を持っていない人でも、いちどは聞いたことがあるのではないだろうか。

かつて私が抱いていた日焼け止めのイメージは、
謎の森林の中で日焼け止めを塗りたくったのちに、崖から見事に着水する、エビちゃん。

もしくは、プールサイドでシャワーを浴びる、エビちゃん。

つまり私にとっての日

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小さなところにいなくていいように

小さなところにいなくていいように

子どもの頃から、「死」に対する関心はある方だったと思う。

「死」にまつわるもっとも古い記憶は、
幼稚園生だったときに、ピンクのマジックで画用紙いっぱいに「死」という漢字を書きまくったこと(大人になってそのことを母に話したら、先生から連絡ノートか何かで注意喚起されていたことを知った)。

文字を書き連ねていただけで、「死」の概念について掘り下げて考えていた、とかいうわけではないだろうが、子ども心に

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お行儀よく送るには

お行儀よく送るには

友達の家で昼飲みをしていたら、鳥山明が死んだことを知った。

一瞬、足元がぐにゃりとおぼつかなくなる感覚があり、友達と「ちょっと今は消化できないね、ひとりでいなくてよかった」などと言い合ってその場はおさめたものの、
YouTubeが余計な気をきかせてDr.スランプだのドラゴンボールだのアニメ映像を流してきたり、
友達と解散したあと、目薬をさそうとしたらスライムの形をしたボトルだったりして、

まい

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閃輝暗点になったかもしれない

閃輝暗点になったかもしれない

私は偏頭痛持ちだ。
こう自称できるほどの頻度で頭痛がやってくるようになったのは、20代前半の頃だったと思う。

痛みが強くなると頭痛薬も効かず、むしろ服薬によって胃が荒れ、起き上がれないほどの吐き気を伴うこともあるし、かつ、私は嘔吐に強い恐怖感を覚えるたちなので、猛烈な吐き気があってもそれをアウトプット(?)することができず、まさに八方塞がりである。

とはいえ、長いこと偏頭痛と付き合っていると、

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「気兼ねなく」が、できている

「気兼ねなく」が、できている

昨年末から出張が増えている。とある不動産メディアに掲載する、全国津々浦々の“イチオシ物件”を取材するためだ(私の仕事はWebメディアの編集です)。

2021年頭に前の会社を辞め、定職に就くでもなく1年ほど雑に暮らし、重い腰を上げて入った今の職場はほぼリモート、出かけるとしても都内の客先訪問がせいぜい。そんな生活を続けていたので、この出張の多さは久々である。

先週も突発的な出張が入ったが、たまた

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ギャルマインドを神に見せるべからず

ギャルマインドを神に見せるべからず

ヘラヘラ三銃士の動画を見ていたら、
「新しい出来事の経験中は、時間の経過を遅く感じるらしい。私は今年いろいろとチャレンジをすることが多かったのと、大殺界なのもあって、すごく長い1年だと思った。早く終われ、早く終われと思っていた」
と、ありしゃんが言っていた。

たしかに、私にとっても今年は長かった。
チャレンジをしていたとかではなく、いつのまにか水深が深めのプールに放り込まれ、ゴボゴボと溺れ続ける

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失敗したチヂミみたい

失敗したチヂミみたい

スーパーの、パックにぎっちり詰まった雑なコロッケを食べていると、親父を思い出す。

別にこういうのが好きだったんじゃない。ただ、親父のアパートへ行ったとき、机には菓子パンの残骸が散らかり、ゴミ箱の中には魚肉ソーセージのビニールばかりが放り込まれていた。こんなのばっか食ってたのかと思った。
人はまともに料理をしないでいたら、簡単に死ぬんだ。怖くなって、私はときどきやってしまう、「お菓子で腹ごしらえす

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ばあちゃん ザ ファイナル

ばあちゃん ザ ファイナル

福島のばあちゃん家に、ケータイを忘れた。
ブルーとホワイトのバイカラーの、折りたたみケータイ。
「音楽ケータイ」を謳っていて、折りたたんだまま、着うたの再生や停止ができる。
こないだ最終回を迎えたドラマ「花より男子」の道明寺も同じのを使っていた。

忘れたままでもいいか、と思った。
ぼくには友達がいなくて、メールで気散じする相手もいなかった。
せっかくの音楽機能も、着うたは高いし、あんまり買いすぎ

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「愛の不時着」沼にまんまとハマった話

「愛の不時着」沼にまんまとハマった話

私はあまのじゃくな性格だと自認している。

その性格が顕著に現れるのは、「他人に何かを勧められた時」だ。
何らかの物にしろ楽曲にしろ、
他人から勧められたコンテンツは「一回寝かせる」癖がある。
「ふ~ん、おもしろそう!」とか口では適当なこと言っておいて、
その場ではいっさい行動しない。

あまのじゃくというか、単に腰が重いだけなのかも知れないけど。

おうち時間が浸透した関係で、需要が拡大した有料

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結子ちゃんを偲ぶ

私が初めて竹内結子ちゃんを認識したのは、2002年のことだった。
言うまでもなく伝説の月9ドラマ、
「ランチの女王」を観てのことである。

彼女に対する私の最初の感想は、
「宇多田ヒカルに似ている」だった。
目をきょろきょろさせて、小動物のような仕草で
画面上を走りまわって演技する姿が、
バラエティ番組で慣れないトークに挑戦する
ヒカルちゃんの姿に、なんとなく重なったからだった。

外はねのショー

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