ざんぞう

横たわっていることが何よりも好きな会社員。仕事はWeb編集・ライター。 なんとなく興味…

ざんぞう

横たわっていることが何よりも好きな会社員。仕事はWeb編集・ライター。 なんとなく興味が湧いて化粧品検定1級を取得。そっち系の仕事ください。

最近の記事

travelingはイケイケ!

宇多田ヒカル初のベストアルバム、 「SCIENCE FICTION」が満を持して発売。 ※「UTADA THE BEST」なんてなかったのです とにかく気になっていたのは、 「Re-Recording」とされた、 Addicted To You 光 traveling この3曲。 いわゆるリメイク的なことをやったことがない(はず)ヒカルちゃんが、 まさかの!? という驚きとともに、 この人なら絶対に外さないだろう、という確信があった。 とりあえずtraveli

    • 舐めたらあかん、初対面

      「自分が好きなものを否定されると悲しいですよねー」的な話をしたら、 「えっ、嗜好について議論できないってことですか? 寂しいですね」 と言われたのが、ボディブローのように効いている。 相手はマッチングアプリで知り合い、1時間ほど前に「初めまして」の挨拶を済ませたばかりの人である。 「ま、まあ否定のされかたにもよりますよねー議論の余地がないくらいきっぱり言われるとどうしても、っていうね! アッハッハ」などと返した気もするが、もはや記憶はあまりない。 気がつけばその人とは別

      • 私が私に給餌している

        閃輝暗点っぽい症状(死ぬほどしんどい頭痛)に襲われた翌日、 「生きてるって素晴らしい」と思いながらポストを開けたら、健康診断の結果が入っていた。 そこには惨劇が広がっており、 試験なら、留年。オーディションなら、出禁。 さすがに年貢の納めどきか、となった。 あれからちょうど1カ月。 食事に注意を払い、途中から朝のジョギングも取り入れて生活したところ、 銭湯の脱衣所で体重を測ったら、2kg減っていた(家に体重計ありません)。 終末レベルの健康状態だったことを考えると、 大

        • 雷って、夏の風物詩だと思ってたんですけど

          雷が怖い。 これを書き始めているのは2024年3月20日(水)春分の日、13:00。 筆が進めば、当日中に公開すると思う。 この日は以前から「大気の状態が不安定」と予報されていて、Yahoo!天気によれば、14時台に落雷のリスクがあるという。 私はこの日のおよそ1週間前から週間天気予報に雷マークを見つけ、 まずは天気予報が変わることを祈り、 直近になっても雷マークが消えなかったので「春分の日は外出しなければならない」と行動計画を立て、 おおむね予定通り12時台の私営バス

        travelingはイケイケ!

          塗りたくなる日焼け止めを見つけりゃ早い

          美肌を保ちたいなら、まずは日焼け止めから。 標語のように繰り返されるこのセンテンス。 たとえ「美肌を保ちたい」という願望を持っていない人でも、いちどは聞いたことがあるのではないだろうか。 かつて私が抱いていた日焼け止めのイメージは、 謎の森林の中で日焼け止めを塗りたくったのちに、崖から見事に着水する、エビちゃん。 もしくは、プールサイドでシャワーを浴びる、エビちゃん。 つまり私にとっての日焼け止めは、「夏のレジャーで使うもの」であり、ちょっとしたイベント行為のようなも

          塗りたくなる日焼け止めを見つけりゃ早い

          小さなところにいなくていいように

          子どもの頃から、「死」に対する関心はある方だったと思う。 「死」にまつわるもっとも古い記憶は、 幼稚園生だったときに、ピンクのマジックで画用紙いっぱいに「死」という漢字を書きまくったこと(大人になってそのことを母に話したら、先生から連絡ノートか何かで注意喚起されていたことを知った)。 文字を書き連ねていただけで、「死」の概念について掘り下げて考えていた、とかいうわけではないだろうが、子ども心にその恐ろしさ、神秘性、不可逆性、そういった「死」が持っている何かに惹きつけられて

          小さなところにいなくていいように

          お行儀よく送るには

          友達の家で昼飲みをしていたら、鳥山明が死んだことを知った。 一瞬、足元がぐにゃりとおぼつかなくなる感覚があり、友達と「ちょっと今は消化できないね、ひとりでいなくてよかった」などと言い合ってその場はおさめたものの、 YouTubeが余計な気をきかせてDr.スランプだのドラゴンボールだのアニメ映像を流してきたり、 友達と解散したあと、目薬をさそうとしたらスライムの形をしたボトルだったりして、 まいった、となった。 足元がぐにゃりとなったとき、私はとっさに「親父が知ったらどう

          お行儀よく送るには

          閃輝暗点になったかもしれない

          私は偏頭痛持ちだ。 こう自称できるほどの頻度で頭痛がやってくるようになったのは、20代前半の頃だったと思う。 痛みが強くなると頭痛薬も効かず、むしろ服薬によって胃が荒れ、起き上がれないほどの吐き気を伴うこともあるし、かつ、私は嘔吐に強い恐怖感を覚えるたちなので、猛烈な吐き気があってもそれをアウトプット(?)することができず、まさに八方塞がりである。 とはいえ、長いこと偏頭痛と付き合っていると、なんとなくのやり過ごし方も見えてくる。 頭痛薬は痛みを感じ始めたら速やかに飲む

          閃輝暗点になったかもしれない

          「気兼ねなく」が、できている

          昨年末から出張が増えている。とある不動産メディアに掲載する、全国津々浦々の“イチオシ物件”を取材するためだ(私の仕事はWebメディアの編集です)。 2021年頭に前の会社を辞め、定職に就くでもなく1年ほど雑に暮らし、重い腰を上げて入った今の職場はほぼリモート、出かけるとしても都内の客先訪問がせいぜい。そんな生活を続けていたので、この出張の多さは久々である。 先週も突発的な出張が入ったが、たまたま実家が近いところだったので、そのまま数日のあいだ帰省することにした。こういうと

          「気兼ねなく」が、できている

          ギャルマインドを神に見せるべからず

          ヘラヘラ三銃士の動画を見ていたら、 「新しい出来事の経験中は、時間の経過を遅く感じるらしい。私は今年いろいろとチャレンジをすることが多かったのと、大殺界なのもあって、すごく長い1年だと思った。早く終われ、早く終われと思っていた」 と、ありしゃんが言っていた。 たしかに、私にとっても今年は長かった。 チャレンジをしていたとかではなく、いつのまにか水深が深めのプールに放り込まれ、ゴボゴボと溺れ続けるような未曾有の1年だったのだ。 この際いっそ大殺界であれと思ったが、大殺界でも本

          ギャルマインドを神に見せるべからず

          失敗したチヂミみたい

          スーパーの、パックにぎっちり詰まった雑なコロッケを食べていると、親父を思い出す。 別にこういうのが好きだったんじゃない。ただ、親父のアパートへ行ったとき、机には菓子パンの残骸が散らかり、ゴミ箱の中には魚肉ソーセージのビニールばかりが放り込まれていた。こんなのばっか食ってたのかと思った。 人はまともに料理をしないでいたら、簡単に死ぬんだ。怖くなって、私はときどきやってしまう、「お菓子で腹ごしらえする」ことを止めた。 お世辞にも、尊敬できるとは言いがたい父親だった。 まず、

          失敗したチヂミみたい

          ばあちゃん ザ ファイナル

          福島のばあちゃん家に、ケータイを忘れた。 ブルーとホワイトのバイカラーの、折りたたみケータイ。 「音楽ケータイ」を謳っていて、折りたたんだまま、着うたの再生や停止ができる。 こないだ最終回を迎えたドラマ「花より男子」の道明寺も同じのを使っていた。 忘れたままでもいいか、と思った。 ぼくには友達がいなくて、メールで気散じする相手もいなかった。 せっかくの音楽機能も、着うたは高いし、あんまり買いすぎるとお母さんに怒られる。 それに、ばあちゃんはだいぶボケてきていて、ばあちゃん家

          ばあちゃん ザ ファイナル

          「愛の不時着」沼にまんまとハマった話

          私はあまのじゃくな性格だと自認している。 その性格が顕著に現れるのは、「他人に何かを勧められた時」だ。 何らかの物にしろ楽曲にしろ、 他人から勧められたコンテンツは「一回寝かせる」癖がある。 「ふ~ん、おもしろそう!」とか口では適当なこと言っておいて、 その場ではいっさい行動しない。 あまのじゃくというか、単に腰が重いだけなのかも知れないけど。 おうち時間が浸透した関係で、需要が拡大した有料動画配信サービス。 その中でも人気を確固たるものにし、 人から人へ、視聴をお勧め

          「愛の不時着」沼にまんまとハマった話

          結子ちゃんを偲ぶ

          私が初めて竹内結子ちゃんを認識したのは、2002年のことだった。 言うまでもなく伝説の月9ドラマ、 「ランチの女王」を観てのことである。 彼女に対する私の最初の感想は、 「宇多田ヒカルに似ている」だった。 目をきょろきょろさせて、小動物のような仕草で 画面上を走りまわって演技する姿が、 バラエティ番組で慣れないトークに挑戦する ヒカルちゃんの姿に、なんとなく重なったからだった。 外はねのショートカット、長い助走をつけてからのドロップキック、 ブッキー演じる純三郎くんを翻弄

          結子ちゃんを偲ぶ