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塗りたくなる日焼け止めを見つけりゃ早い

美肌を保ちたいなら、まずは日焼け止めから。

標語のように繰り返されるこのセンテンス。
たとえ「美肌を保ちたい」という願望を持っていない人でも、いちどは聞いたことがあるのではないだろうか。

かつて私が抱いていた日焼け止めのイメージは、
謎の森林の中で日焼け止めを塗りたくったのちに、崖から見事に着水する、エビちゃん。

もしくは、プールサイドでシャワーを浴びる、エビちゃん。

つまり私にとっての日焼け止めは、「夏のレジャーで使うもの」であり、ちょっとしたイベント行為のようなものだった。

誰しも日焼けして肌が真っ赤になり、ヒリヒリ痛い思いをしたくはない。あの「痛みを回避するためのもの」という認識だったのだ。

しかしその考えは、年齢を重ねても美肌−−それこそエビちゃんみたいな−−を維持したいのであれば誤り、ということをここ数年で学んだ(化粧品検定1級も取りました)。

紫外線は季節によって増減はあれど年中降り注いでいるし、
肌を黒くし、シワやたるみの原因を作る「紫外線A波」は、季節による増減さえもあまりないからだ。
(紫外線A波だとかB波だとか、種類の話は長くなるので割愛)

不用意な言い方をすれば「老けたくなくば日焼け止めは年中塗れ」ということになるのだが、なぜこういった注意喚起がずっとされ続けているのかというと、日焼け止めを年中塗っている人があまり多くないからでは、と私は思っている。

日焼け止めが日々のルーティンに組み込まれにくい要因のひとつは、その塗り心地にあるかもしれない。

日焼け止めというと、特有の油膜感、白浮き、金属臭、きしみといった、不快感を想起する人は多いだろう。とりわけ最初の2つは、普段からメイクはおろか、スキンケアにも取り組んでいない人からすると、かなり気になるポイントである。

つまり、そのあたりの使用感がなんとかなったら、「ま、まあ塗ってもいいか?」となる人は多くなるのではなかろうか。なんなら、「この感触が好きだから、塗るのが楽しみ」というやつがあれば、なおさら。

……などともっともらしく語ってみたが、そんな仮説はとっくの昔に立てられており、各化粧品会社は涙ぐましい努力をもって、紫外線カット機能と使用感の良さを両立した日焼け止めの開発に日々取り組んでいる。
たぶん今後、日焼け止めユーザーの数は加速度的に増えていくのだろう。

ということで、日焼け止めユーザーの数を憂うという非生産的な行為にはさっさと見切りをつけ、個人的に「使用感、よいのでは!?」と感じた日焼け止めを2種類紹介し、本記事を締めることにする。

(アフィリエイトとかPRとかではないです、そもそもこのフォロワー数では広告なんぞ付きません)。


①Her lip to BEAUTY「GLOW SUNSCREEN SERUM」

元AKB48メンバーで現在は(株)heart relationのCCOを務める、こじはるが運営するアパレルブランドの、ビューティーラインから販売されている日焼け止め。

今回は「使用感」をテーマにしているので、そこにフォーカスして言えば、
まず着目すべきはその香りである。
成分に「ラベンダー油」が含まれているが、まさに天然精油のラベンダーがシンプルに香る仕様。

昨今は安価な化粧品であっても、時間経過とともに香りを変化させる、複雑な香料が含まれていることも多い中で、
天然のラベンダーだけ、という潔い仕様が新鮮に感じられる。それに顔にのせるものとしては、シンプルなくらいがちょうどいい。

そしてもうひとつ注目したいのがテクスチャー。
一言で表せば、「固めのギリシャヨーグルト」である。

製品より手の毛穴が目立っているかもしれない

ふわふわと、それでいて固さもある不思議な物体は、伸ばした感触が気持ちいい。つるん、するん、というオノマトペが近いだろうか、あるようでなかった質感だ。

製品ページを見ても、使用感にこだわっていることが随所から伝わってくる。塗ることが楽しめる日焼け止めなので、日焼け止めビギナーもエキスパートも、試す価値があるアイテムだと思う。


②UNO「UVパーフェクションジェル」

もうひとつは、主に男性をターゲットとしたコスメブランドから発売されているアイテム。
リンクのサムネイルにも記載がある通り、オールインワン機能と日焼け止め、両者の機能を持っている。

着目したいポイントとしては、色味。
日焼け止めによくある白色ではなく、ミントグリーンのような独特のカラーをしている。

わかりにくいかな〜Her lip toと比べると、白ではないとわかる

商品ページでは訴求されていなかったのだが、このミントグリーンが肌の赤みを補色し、いくぶん清潔な印象に整えてくれる。

これは地味にすごいことで、ともすればこのアイテムは、オールインワン、日焼け止めに加え、「カラーコントロール」の機能も備えていることになる。まさに一石三鳥を、¥1,000ほどの価格で叶えられるのである。

やや強めのシトラスの香りと、塗ったあとしばらく続く清涼感は好みの分かれるところかもしれないが、この痒い所に手が届く仕様は、やはり大企業の製品ならでは、と感じる。

(ファイントゥデイは資生堂の傘下でもなくなってしまったのだろうか、いまひとつわかっていない)


ゴリゴリ書いていたらふだんの1.5倍くらいのボリュームになった。
これくらいは集中して書ける気概はあるので、美容案件のお仕事ください(いま勤めている会社では、どうもそのテの案件まわってきそうにないし)。

というか、昨日の記事とジャンルが違いすぎて、なんて節操のないアカウント…。


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