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手紙

31
子どもたちに遺そうとした手紙です。
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2024年1月の記事一覧

その21『祈り』〜ふたりで歩いた神仏霊場巡拝の道と西国三十三所〜

その21『祈り』〜ふたりで歩いた神仏霊場巡拝の道と西国三十三所〜

このYouTubeは12年前の僕のものです。
IDとパスを失念してしまい、手出しできなくなったアカウントです。
この動画は西国三十三所のもの。
なんか、今より純粋さを感じるなァ。

この投稿の目的は
『霊場巡りって良いもんですよ!』
というのをお伝えすることですね。
そのままでも読んでいただけますが、手紙その13『愛』の続編的な感じで読んでいただければと思います。

巡拝の道との出会い

2009

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その20『メイのバカ!もう…』〜知らんけどを知る〜

その20『メイのバカ!もう…』〜知らんけどを知る〜

おとんもおかんも大阪人、
こてこての大阪人の中尾です。
かれこれ40年間も関西弁を話せば『プロ』を自称しても良いんじゃないかと思っています。
最近、巷で『知らんがな』がクローズアップされているみたいなので、僕なりに掘り下げてみようと思います。
息子たちが『知らんがな』を乱発するのも気になっていたし、正しい場面で正しく使っているかも少し疑問だったので。
今回、ノープランで書くので、結末がどうなるか知

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その19『フィードバック』〜大人ってかわいそうだね〜

その19『フィードバック』〜大人ってかわいそうだね〜

前回の投稿でコメント、スキをくださった方、本当にありがとうございました。
視界が明るくなっていくのを感じました。
お陰で、歩みを進めることができそうです。

さて、今回いただけたコメントを読んで、ふと思い出した事が、これでした。

仕事のストレスで荒れて酔っ払ったのび太のパパをタイムマシンで、のび太のお祖母ちゃん(現代では他界)のところに連れていく、というお話。
パパはお祖母ちゃんに会うなり、子ど

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手紙その18『悲憤手放し、赦し赦され』

手紙その18『悲憤手放し、赦し赦され』

ついにこのテーマを書くときが来た。
僕は闇雲に『怒り、悲しみを手放せ』と言うのではありません。また、その発露、表現を否定するものでもありません。
『マイナス思考を何とかしたい』と思う人の一助になればという思いで書きます。

はじめに

僕は人を動かす時に『マイナスな感情』を用いたくない。

怒りに任せたり、涙で訴えたり。
それで他人に問題解決行動をさせる人がいる。
けれど、一時的な情動は不安定で長

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手紙その17『明鏡止水』

手紙その17『明鏡止水』

『この人めっちゃ陰陽五行の影響受けてるやん』

「手紙その16」までを読み返した感想だ。

ペーパードライバーならぬペーパー鍼灸師の僕。
『陰陽五行説』はそのカリキュラムの中に含まれている。

陰はマイナス、陽はプラス。
陰でも陽でもないバランスの取れたゼロの状態を『中庸』という。
五行は自然界を司る五つの要素『木火土金水』。
この5つの要素は互いに関係し合っている。
治療家が陰陽五行説を用いて治

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手紙その16『立志』〜だから何?〜

手紙その16『立志』〜だから何?〜

それは次男坊が口答えする時の常套句。
どこでそんな言葉を覚えてきたんだと思ったら、
同じ言葉を妻が叫んでいた。

それはさておき昔話をしたい。
少しセンシティブな内容かもしれない。
悪意は全くないことを先に申し上げておきます。
特定の思想に対するアンチテーゼでもないです。
ただ僕は『志の立て方』についての考えを述べたいだけなのであります。

僕の祖父は共産党系の病院で働く職員だった。
祖母は小学校

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手紙その15『ゼロ』

手紙その15『ゼロ』

『それ』は一見、プラスな言葉に見えるから、
誰もが『それ』をしたがっている。
けど、『それ』はマイナスな感情の種になるし、『それ』通りになると感謝も少なくなる。
このことにもっと早く気付けていれば…
人生はもっと生きやすかったのに。

それは『期待』

この言葉は悪魔にも天使にもなる。
これから良いことが起こる事を予感させる。
ワクワクさせる言葉だ。
けど、これから本当に良いことが起こるかどうかの

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手紙その14『一心一徳』

手紙その14『一心一徳』

2023年は人生で一番、悔しい1年間だった。
もう叫びたいくらいに。
正しく評価されなければ、人は腐るということ。
それを学んだ。

『上級生(4年生)を優先的に先発させる』
3年生の君はそのチーム方針に飲み込まれた。

君は1年生で入団したが、唯一の1年生だった。
当時2年生は7人だったため、将来を嘱望された。
しかし、そこから上級生の入団者は増え続けた。
最終的な現在のチーム構成は…
4年生1

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手紙その13『愛』

手紙その13『愛』

2008年の12月。
僕は高熱で救急外来を受診した。
インフルエンザA型だった。
その時、偶然、看護師が気づいた。

『中尾さん、首に、しこりがありますね』

インフルエンザからの回復を待って、
新年から受診、検査を繰り返した。
雲行きが怪しくなるのを感じながら。
しこり発見から1ヶ月後。

『ガンです。』

6回目の手術が決まった。
甲状腺乳頭がん。
極めて進行は遅いが、肺への転移や、さらに悪性

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手紙その12『無償の』

手紙その12『無償の』

最近、tuki.さんの『晩餐歌』にハマっている。
彼女は15歳の中学生だという。
15歳が15歳の『愛』を歌っている。

宇多田ヒカルさんが『First Love』をリリースしたのは16歳だった。
16歳なりの『愛』の形だった。

けれど、当時こんな記事を読んだ記憶がある。
『小娘に愛の何がわかるんだ』
『そんなものは本当の愛じゃない』

今、父親になって僕が思うのは、
『愛』とはもっと根源的なも

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手紙その11『敵』

手紙その11『敵』

ネガティブな感情は敵を作りだす。

以前、少年野球の試合で、主審の判定が相手有利な事に子ども達は腹を立てた。
『おかしい』『むかつく』『ぶん殴りたい』
主審に聞こえないように不平不満を漏らした。
この瞬間、9人対9人のスポーツである野球が、9人対10人になるのを感じた。
主審がこちらを敵視したわけじゃない。
子ども達が勝手に主審を敵に回した。
戦わなくてはならない相手を自ら増やした。
結果、負けた

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手紙その10『再現性』

手紙その10『再現性』

これは人生の命題の一つ。
僕が人生をかけて追求する最重要課題のお話。

はじめに

僕は『練習』が大好きだ。
野球、ピアノ、執筆、ゲーム、そして仕事。
趣味も仕事も上達してこそ面白いし、
研鑽が自分をさらなる高みに到達させてくれる。
それが人生をより豊かにする。

じゃあ何のために『練習』するのか。
それは『再現性』を高めるために他ならない。
技術の向上、それはそれで意味のあることさ。
だけど『で

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手紙その9『制御』

手紙その9『制御』

『火事場の馬鹿力』

ストレス環境下で人間の出力は最大化する。
アドレナリンが関係してる。
これは結構、知られている。
けれど出力が上がれば技術的なミスは増える。
これは、見落とされがちやね。

ストレス環境下の人間を自動車で例えた時、
パワーが上がるのはエンジンだけじゃない。
ブレーキまで強くなる。
そんな自動車、僕は怖くて乗れやしない。
乗りこなすためには常にストレス環境下で乗る練習をしないと

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手紙その8『鏡』

手紙その8『鏡』

いいかい息子たち。
この話は長くなる。
僕の宝物の『鏡』の話だ。
読んでくれないか。
読んで僕の人生に意味をくれないか。

僕は二十代の前半を放課後等デイサービスの学習指導員として過ごした。
親友の母親が所長をしていて、その紹介だった。
それは言うなればリハビリだった。
十代の後半を気胸と鬱の闘病に費やしたからだ。

18歳の時、一年で3回手術した。
それ以前と合わせると、この時点で5回だ。
それ

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