スドウシオリ

see. saw. seen. わたしのアート制作に繋げる日々の事ゴト まったくの自分…

スドウシオリ

see. saw. seen. わたしのアート制作に繋げる日々の事ゴト まったくの自分目線の思いや感じたことを 書き残しています 基本的に、最後ポジティブ。

マガジン

  • だって聞こえて来るから2017

    那覇の公設市場の交差点。沖縄の人や観光客から聞こえて来る話に、つい耳が反応しちゃったこと。交差点に在る花屋を手伝っていた2017年、沖縄でクスっと笑ってしまった話しの書き留めです。建て替え前の公設市場の人情味ある地元話。

  • sayakart8

    コラージュletter イラスト ファブリックジュエリー  過去や今、製作の寄せ集めギャラリー

  • sleeping sheep

    羊の寝言  自分、生きてる、毎日、旅、せつない、 でも希望もある 毎日を過ごす思いのショートショート 20代の時からたまに書き留めている散文です 羊の寝言が何かのお役に立てれば嬉しい限りです

記事一覧

+3

east edge vintage ✳︎✴︎✳︎✴︎ Mala Necklace

2
+2

east edge vintage ✳︎✴︎✳︎✴︎ Upcycled modernistic jewelry are inspired by JP🎴tradition.

2

表参道のアリスより

1971年刊行。 私が購入したのは、1987か1988年。高校2年か3年生の時でした。 確かお正月で暇つぶしに駅前の古本屋さんでブラブラ物色していた時に偶然見つけた本が、こ…

2

しゃべり疲れた頃、星はどこかの国へ旅立った 月という彼女を連れて

僕が20数年間生きてきて最も最悪だった日は、雪が静かに降り積もる、1月の冷たい夜だった。 青白い満月がオリオン座と一緒にキラキラしていて、夜道を歩く僕を満月は家…

1

untitled 2018

まだ会えていない どこまで探すのかな もしかしたら既に出会っているのかな 出会いに気づいていないの? どうしてなの? 何を探すの? もう探がさないで欲しい 自分が落…

1

聖なる牛のふん

SNSで見かけた牛のふんにキノコが! という写真。っていうか、それマジックマッシュルームでしょ。違ったっけ?? 日本では、このキノコを所持又は利用すれば立派に犯罪。…

9

沸かしコーヒー

「ホットコーヒーとアイスコーヒーを1つずつください。」  那覇の公設市場でおばあに注文したら、 『アイスは有るけど、”沸かし" コーヒーは時間かかるよ。今から沸かさ…

3

薔薇色の人生

TVで発達傷害の特集をしていた。 最近頻りに話題にされているので、ひととおり番組を見てみた。 その後、無性に森茉莉が読みたくなった。 森茉莉と言えば、鴎外の娘だとか…

7

何だったら満足?

友達がねー、母の日で娘が花をくれたんだけど、サプリメントの方が良かったわ。って言うのよー。 「あまりにも現実的過ぎじゃない?笑っちゃったわよ」 え?サプリメント?…

2

しりしり

「絶対無いと思います」「聞いたこと有りませんね~」 心底、有るわけないじゃん!!っていう勢いで、隣のお土産やさんの女の子が観光客に接客していた。 聞いていると、…

6

rythm 1999

空き瓶を覗いて、街を確かめる いつもの街が遠くに感じたら 出発の合図 退屈しないリズムを探しに 偶然が導く気の向くまま 色は混ざる あの音が聞こえたら 出発の合図

5

呪文

ああそうだね  そうか、そうだね なるほど、そうなんだね ああそうだね  うん、そのおりだね だから、そうなんだね うん、そうだね それでそうなんだね ああそうなんだね…

4

untitled 1999

このままぐるっと一回り  この色、あの場所 その色、彼女の言葉 この音、今も好き その音、彼のトクベツ 目を開ける 切り替える 混ざり合う 今までも、これからも 高…

3

表参道のアリスより



1971年刊行。

私が購入したのは、1987か1988年。高校2年か3年生の時でした。

確かお正月で暇つぶしに駅前の古本屋さんでブラブラ物色していた時に偶然見つけた本が、この高橋靖子さんの初めてのエッセイ、

『表参道のアリスより』でした。

もしかしたら、人生で初めて買った古本だったかもしれません。

表参道か、と思いながらパラパラページをめくってみると、子供の時に中へ入ってみた事のある

もっとみる
しゃべり疲れた頃、星はどこかの国へ旅立った 月という彼女を連れて

しゃべり疲れた頃、星はどこかの国へ旅立った 月という彼女を連れて

僕が20数年間生きてきて最も最悪だった日は、雪が静かに降り積もる、1月の冷たい夜だった。
青白い満月がオリオン座と一緒にキラキラしていて、夜道を歩く僕を満月は家に着くまでずっと追いかけて来ていた。
時折見える、街路樹の隙間から覗く満月は信号機の黄色い点滅と被り、不思議な風景だった。

何かが始まりそうで少しそわそわした気分。
はっきりと覚えている。

気持ちの良いひんやりした夜道を、駅から家まで歩

もっとみる
untitled 2018

untitled 2018

まだ会えていない
どこまで探すのかな
もしかしたら既に出会っているのかな

出会いに気づいていないの?
どうしてなの?
何を探すの?

もう探がさないで欲しい

自分が落ち着いた状態でいられると
ふと気づいた時

その時から一緒に居る人や
夢中になっている事が
本当はあなたの探しているもの

それは向こうからやってくる

目の前には沢山のこれからに繋がる瞬間が
ひとつひとつには意味が有りそうだった

もっとみる

聖なる牛のふん

SNSで見かけた牛のふんにキノコが!
という写真。っていうか、それマジックマッシュルームでしょ。違ったっけ??

日本では、このキノコを所持又は利用すれば立派に犯罪。けれど2002年以前は麻薬原料として規制されていなかったのも驚きの現実。
雨季の多い土地で育ちやすいらしく、南国では冬にこのキノコ目当てでロングステイしていた人も当時は多かった。
何の取り締まりもされていない、見た目はただの牛のふんに

もっとみる
沸かしコーヒー

沸かしコーヒー

「ホットコーヒーとアイスコーヒーを1つずつください。」 

那覇の公設市場でおばあに注文したら、
『アイスは有るけど、”沸かし" コーヒーは時間かかるよ。今から沸かさないといけないさーねー。アイスにしたら?』
冷蔵庫の扉を開け、ペットボトルに入れて冷やしたアイスコーヒーを見せてくれた。
『沸かし』に対してはヤカンを指差していた。

「じゃあアイスふたつ。」

ちょっと待って、え? 沸かしコーヒー?

もっとみる
薔薇色の人生

薔薇色の人生

TVで発達傷害の特集をしていた。
最近頻りに話題にされているので、ひととおり番組を見てみた。
その後、無性に森茉莉が読みたくなった。

森茉莉と言えば、鴎外の娘だとか、贅沢貧乏というタイトルそのままの様に、生活力に乏しい本当の意味でのお嬢様で、
言ってみれば、計算されてない元祖不思議系 (本物の!) と私は呼んでいる。
1903年生まれだそう。

こよなく森茉莉を愛している母が、この本は手放す。と

もっとみる
何だったら満足?

何だったら満足?

友達がねー、母の日で娘が花をくれたんだけど、サプリメントの方が良かったわ。って言うのよー。
「あまりにも現実的過ぎじゃない?笑っちゃったわよ」

え?サプリメント? 
シミがたるみが、膝が腰が、みたいなCM 散々やってるアレですか?

5月の母の日、那覇の公設市場で常連客のバーの熟年ママが、息子から花を貰ったとハスキーな声で、気分良さげにはしゃいでいた。

彼女は毎日那覇の公設市場へ、庭の様に出向

もっとみる
しりしり

しりしり

「絶対無いと思います」「聞いたこと有りませんね~」
心底、有るわけないじゃん!!っていう勢いで、隣のお土産やさんの女の子が観光客に接客していた。

聞いていると、どうもお客さんが思い違いをしているのに、その思い違いを完全に通しきっている様子。

ニンジンを細く千切りにカットする、すりおろし器みたいな道具を沖縄ではしりしりと呼ぶ。

「これのもっと、こーんな長いのがあったと思うんだけど…」と、50セ

もっとみる
rythm 1999

rythm 1999

空き瓶を覗いて、街を確かめる
いつもの街が遠くに感じたら

出発の合図

退屈しないリズムを探しに
偶然が導く気の向くまま
色は混ざる

あの音が聞こえたら

出発の合図

呪文

呪文

ああそうだね 
そうか、そうだね
なるほど、そうなんだね
ああそうだね 
うん、そのおりだね
だから、そうなんだね
うん、そうだね
それでそうなんだね
ああそうなんだね
うん、そうだね

ああそうだね

untitled 1999

untitled 1999

このままぐるっと一回り 
この色、あの場所
その色、彼女の言葉

この音、今も好き
その音、彼のトクベツ

目を開ける
切り替える

混ざり合う

今までも、これからも
高い螺旋階段

このままぐるっと一回り