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sleeping sheep

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羊の寝言  自分、生きてる、毎日、旅、せつない、 でも希望もある 毎日を過ごす思いのショートショート 20代の時からたまに書き留めている散文です 羊の寝言が何かのお役に立てれ…
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薔薇色の人生

薔薇色の人生

TVで発達傷害の特集をしていた。
最近頻りに話題にされているので、ひととおり番組を見てみた。
その後、無性に森茉莉が読みたくなった。

森茉莉と言えば、鴎外の娘だとか、贅沢貧乏というタイトルそのままの様に、生活力に乏しい本当の意味でのお嬢様で、
言ってみれば、計算されてない元祖不思議系 (本物の!) と私は呼んでいる。
1903年生まれだそう。

こよなく森茉莉を愛している母が、この本は手放す。と

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聖なる牛のふん

SNSで見かけた牛のふんにキノコが!
という写真。っていうか、それマジックマッシュルームでしょ。違ったっけ??

日本では、このキノコを所持又は利用すれば立派に犯罪。けれど2002年以前は麻薬原料として規制されていなかったのも驚きの現実。
雨季の多い土地で育ちやすいらしく、南国では冬にこのキノコ目当てでロングステイしていた人も当時は多かった。
何の取り締まりもされていない、見た目はただの牛のふんに

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しゃべり疲れた頃、星はどこかの国へ旅立った 月という彼女を連れて

しゃべり疲れた頃、星はどこかの国へ旅立った 月という彼女を連れて

僕が20数年間生きてきて最も最悪だった日は、雪が静かに降り積もる、1月の冷たい夜だった。
青白い満月がオリオン座と一緒にキラキラしていて、夜道を歩く僕を満月は家に着くまでずっと追いかけて来ていた。
時折見える、街路樹の隙間から覗く満月は信号機の黄色い点滅と被り、不思議な風景だった。

何かが始まりそうで少しそわそわした気分。
はっきりと覚えている。

気持ちの良いひんやりした夜道を、駅から家まで歩

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untitled 2018

untitled 2018

まだ会えていない
どこまで探すのかな
もしかしたら既に出会っているのかな

出会いに気づいていないの?
どうしてなの?
何を探すの?

もう探がさないで欲しい

自分が落ち着いた状態でいられると
ふと気づいた時

その時から一緒に居る人や
夢中になっている事が
本当はあなたの探しているもの

それは向こうからやってくる

目の前には沢山のこれからに繋がる瞬間が
ひとつひとつには意味が有りそうだった

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呪文

呪文

ああそうだね 
そうか、そうだね
なるほど、そうなんだね
ああそうだね 
うん、そのおりだね
だから、そうなんだね
うん、そうだね
それでそうなんだね
ああそうなんだね
うん、そうだね

ああそうだね

untitled 1999

untitled 1999

このままぐるっと一回り 
この色、あの場所
その色、彼女の言葉

この音、今も好き
その音、彼のトクベツ

目を開ける
切り替える

混ざり合う

今までも、これからも
高い螺旋階段

このままぐるっと一回り 

rythm 1999

rythm 1999

空き瓶を覗いて、街を確かめる
いつもの街が遠くに感じたら

出発の合図

退屈しないリズムを探しに
偶然が導く気の向くまま
色は混ざる

あの音が聞こえたら

出発の合図