saya jablonski
那覇の公設市場の交差点。沖縄の人や観光客から聞こえて来る話に、つい耳が反応しちゃったこと。交差点に在る花屋を手伝っていた時の、記憶に残っている話。
日本の古いものには、こんな良いところがある!上手く出来てるなぁ。と思う事、多々あります。 じゃあどうやって現代の生活に取り入れる?それとも、そのまま時の渦に巻かれて忘れちゃう? 今と過去を、クリエイティブにミックスするご紹介をしています。
羊の寝言
メインストリームではない机に肘を付いて、お茶を飲みながら綴ってしまう様な、本の話。
1971年刊行。 私が購入したのは、1987か1988年。高校2年か3年生の時でした。 確かお正月で暇つぶしに駅前の古本屋さんでブラブラ物色していた時に偶然見つけた本が、この高橋靖子さんの初めてのエッセイ、 『表参道のアリスより』でした。 もしかしたら、人生で初めて買った古本だったかもしれません。 表参道か、と思いながらパラパラページをめくってみると、子供の時に中へ入ってみた事のあるセントラルアパートや、住人だったという写真家のユージンスミスさんの話しも載ってい
僕が20数年間生きてきて最も最悪だった日は、雪が静かに降り積もる、1月の冷たい夜だった。 青白い満月がオリオン座と一緒にキラキラしていて、夜道を歩く僕を満月は家に着くまでずっと追いかけて来ていた。 時折見える、街路樹の隙間から覗く満月は信号機の黄色い点滅と被り、不思議な風景だった。 何かが始まりそうで少しそわそわした気分。 はっきりと覚えている。 気持ちの良いひんやりした夜道を、駅から家まで歩いた。 なんだかすごく良いことがありそうな、些細な出来事が、全てグッドタイミング
まだ会えていない。 どこまで探すのかな。 もしかしたら既に出会っているのかな。 出会いに気づいていないの? どうしてなの?何を探すの? 探がさないで欲しい。 自分が落ち着いた状態でいられると、 ふと気づいた時 その時から一緒に居る人や夢中になっている事が、本当はあなたの探しているもの。 それは向こうからやってくる。 目の前には、沢山のこれからに繋がる瞬間が ひとつひとつには意味が有りそうだったり無さそうだったり。 そこへ意味付けをして、 世界観を作り上げてしまうのも自
SNSで見かけた牛のふんにキノコが! という写真。っていうか、それマジックマッシュルームでしょ。違ったっけ?? 日本では、このキノコを所持又は利用すれば立派に犯罪。けれど2002年以前は麻薬原料として規制されていなかったのも驚きの現実。 雨季の多い土地で育ちやすいらしく、南国では冬にこのキノコ目当てでロングステイしていた人も当時は多かった。 何の取り締まりもされていない、見た目はただの牛のふんに生えるキノコだったから、スルーされてても当然。東京では、渋谷や下北沢の路上でマジ
「ホットコーヒーとアイスコーヒーを1つずつください。」 那覇の公設市場でおばあに注文したら、 『アイスは有るけど、”沸かし" コーヒーは時間かかるよ。今から沸かさないといけないさーねー。アイスにしたら?』 冷蔵庫の扉を開け、ペットボトルに入れて冷やしたアイスコーヒーを見せてくれた。 『沸かし』に対してはヤカンを指差していた。 「じゃあアイスふたつ。」 ちょっと待って、え? 沸かしコーヒー?? 通じるけど、ホットコーヒーのことってわかるんだけど。ニヤニヤしてしまった。
TVで発達傷害の特集をしていた。 最近頻りに話題にされているので、ひととおり番組を見てみた。 その後、無性に森茉莉が読みたくなった。 森茉莉と言えば、鴎外の娘だとか、贅沢貧乏というタイトルそのままの様に、生活力に乏しい本当の意味でのお嬢様で、 言ってみれば、計算されてない元祖不思議系 (本物の!) と私は呼んでいる。 1903年生まれだそう。 こよなく森茉莉を愛している母が、この本は手放す。と言って送って来た森茉莉の本が有ったはずなんだけど、、本棚で見付からない。 今読み
友達がねー、母の日で娘が花をくれたんだけど、サプリメントの方が良かったわ。って言うのよー。 「あまりにも現実的過ぎじゃない?笑っちゃったわよ」 え?サプリメント? シミがたるみが、膝が腰が、みたいなCM 散々やってるアレですか? 5月の母の日、那覇の公設市場で常連客のバーの熟年ママが、息子から花を貰ったとハスキーな声で、気分良さげにはしゃいでいた。 彼女は毎日那覇の公設市場へ、庭の様に出向く。 知り合いに会えば、母の日に花を貰ったかどうかを聞いて歩き、店番をしている私
「絶対無いと思います」「聞いたこと有りませんね~」 心底、有るわけないじゃん!!っていう勢いで、隣のお土産やさんの女の子が観光客に接客していた。 聞いていると、どうもお客さんが思い違いをしているのに、その思い違いを完全に通しきっている様子。 ニンジンを細く千切りにカットする、すりおろし器みたいな道具を沖縄ではしりしりと呼ぶ。 「これのもっと、こーんな長いのがあったと思うんだけど…」と、50センチ以上両手を広げて表現する男性観光客。「有りませんね。」と、店員さんは勿論、沖
空き瓶を覗いて、街を確かめる いつもの街が遠くに感じたら、出発の合図 退屈しないリズムを探しに 偶然が導く気の向くまま パレットの色は混ざる あの音が聞こえたら、出発の合図 1999年
ああそうだね そうか、そうだね なるほど、そうなんだね ああそうだね うん、そのおりだね だから、そうなんだね うん、そうだね それでそうなんだね ああそうなんだね うん、そうだね ああそうだね
このままぐるっと一回り この色、あの場所 その色、彼女の言葉 この音、今も好き その音、彼のトクベツ 目を開ける 切り替える 混ざり合う 今までも、これからも いつの間にか、高い螺旋階段を昇っている このままぐるっと一回り