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【ゲーム】彼女と完全武装おねしょバトルで一夜を明かした結果、屈辱的な罰ゲームで世界が広がった話【前編】

令和5年8月。

お盆休みにゲームをしてみた。

事前にたっぷり水分補給。次に、彼女とおむつをつけ合って就寝。

これで先端は開かれた

かくしてベッドに横たわる男女は、朝までおむつに小便を漏らしまくることとなる。

豆電球の暗闇の中で、彼女が「じゃ、初弾いきます」と通告したので、俺はパジャマのズボンの中に手をつっこんで、おむつの股の部分に手を添えてやる。

現在、すっきりしている真っ最中のはずだが、手元が温かくなることはなく、それらしい振動も伝わってこない。かなり厚手のおむつを使って万全の「おねしょ対策」をしているので、彼女が放尿しても熱や振動は遮断されてしまうのだ。

ベッドをチェックして「横漏れなし」と彼女が宣言する。これほどの吸収量のおむつを装備していれば、まずこの段階であふれるはずはないが、豪快に放尿して一時的に股が生暖かい液体に包まれたら、漏れがないか確認したくなるのはわからんでもない。

もちろん、この夜にやったことは他でもない。完全武装おねしょバトルだ。

完全武装おねしょバトルとは、吸収量の多いおむつを装備して就寝し、朝一番にお互いの「おむつの重量」を競う、紳士淑女のための神聖なスポーツである。

このバトルにおいて、両プレイヤーは、横漏れを一切気にする必要がない異常な吸収量のおむつを着用し、どれだけ寝小便を垂らしたのかを競い合う。

事あるごとにおしっこを出しまくりながら、さらにその都度水分を補給し、膀胱に尿を充填。両者は尿意で何度も目を覚ましつつ、ダダ漏れの一夜を明かすことになるのだ。

なお、ゲーム性を確保するために、敗者には罰ゲームを設けてある。おむつに放尿するのを何とも思わない者同士でも「恥ずかしい」と感じる罰ゲームなので、一般の人たちが耳にしたら震え上がることだろう。

このゲームは初期のソフトな競い合いを含めればすでに何十回もプレイしているが、今回は一味違った首尾となり、このようにわざわざ記事にしてしまうほどだった。完全武装おねしょバトル歴戦の闘士である自分にとっても想定外の結末を迎えたのである。

その上、屈辱的な罰ゲームが実施された(どちらが受けたのかは伏せるが)ため、これは記録する価値があると見込んだのだ。我ながらかなり読み応えのある記事になったと思う。


完全武装おねしょバトル、ルール説明。

すでにバトルの漠然としたイメージはつかんでいただけたと思うが、実は、このスポーツの競技人口はまだまだ少ない。読者諸賢にも、休日の夜のちょっとした刺激としてこのゲームを楽しんでもらえるように、以下、簡単なルール説明を行う。

概要はこうだ。二人でおむつを装着して就寝し、指定時刻に脱いだおむつを秤にかけて、より重い方が勝者となる。至ってシンプル。

用意するものは3点。おむつデジタルはかり飲み物

1点目、おむつ。今回、おむつに関しては、テープ止めタイプのおむつ「エルモアいちばん」(5回吸収)に、尿取りパッド「アテント夜1枚安心パッド」(12回吸収)という組み合わせだった。合計17回吸収なので、よほどのことがない限り、一晩であふれることはない

2点目、クッキング用のデジタルはかり。3.0kgまで軽量可能なものを使用。極端な話、小便3リットルまで計量できる。とはいっても、成人用おむつの想定利用者は老人で、「1回」の吸収量は150ccが標準的であるため、合計17回吸収のおむつに出せるのは計算上2.5リットル程度だ。もっとも、テープ止めおむつにパッドを敷く「二層構造」なので、吸収箇所が偏って、実際は2リットルも吸収できずにあふれる可能性は十分にある。

3点目、飲み物。事前にお互いたっぷり水分を補給した上で就寝する。その上で、枕元で水分補給できるようにペットボトルなどを置いておくといい。尿意で深夜に目が覚めたらその場で放尿し、水分補給して膀胱にチャージする。おむつの重量を競うのだから、とにかく小便を漏らさないといけない。

ただし、「横漏れ」してベッドを濡らしたら敗北とする。基本的にはジャンジャン飲んでドシドシ出せばいいが、当然ながら、飲みすぎは身体に悪い。一応、おむつからあふれたら負けという限度は設けておく。むしろ、それによって「2リットルのペットボトルのどのラインまで飲んでも大丈夫か?」というゲーム性が高まる。

また、カフェイン飲料は禁止。水分の排出を促進する効果は頼もしいが、覚醒作用による睡眠の阻害は単純に健康を損ね、生活リズムを狂わせるからだ。

前提、おしっこの羞恥心、ゼロの世界。

さて、ここまで読んだ読者は、完全武装おねしょバトルのことを、たかがおむつを着用して「寝る」だけのお遊びだと思われるかもしれない。しかし、それは大いなる謬見である。このバトルは、自分と相手の間にある羞恥心の壁を完全に取り払った者同士の真剣勝負だ。

何のために17回吸収の重装備を行うのか、少しは考えてほしい。一晩に排泄した尿の総量を競うのだ。恋人の横でおしっこができないカップルの場合、このゲームは不可能だといえる。例えば、彼女に「トイレでおしっこしてるところ見せて」すら言えない男や、彼氏におしっこを見せることに「恥ずかしい」という感情を抱く女ならば、このゲームを提案することも提案を承諾することもあり得ないだろう。

つまり、カップルによる完全武装おねしょバトルは、両者とも、放尿に関して羞恥心を抱かない境地に達していることが前提条件となる。自分たちはすでにそれを乗り越えてきた。以下のごとく、排泄に関しては百戦錬磨の男女だと自負している。文句は言わせない。

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説明の多くはこれまでの過去記事に譲るが、簡単に言えば、人間の尊厳をかけた手に汗握る真剣勝負で経験を経た先には、失禁するのもトイレで出すのも変わらないという「悟り」が生まれるのだ。ここは排泄の羞恥心がゼロになった次元である。

課題、おむつプレイのジレンマ。

先ほど「横漏れ」したら敗北というルールを説明した。この横漏れというのはおむつの大敵だ。

知っての通り、おむつには2つの限界がある。一つ目はもちろん「吸収量の限界」であり、二つ目は、吸収量を超過しなくても尿のベクトル次第でサイドギャザーを越えて物理的に漏れ出すという「構造上の限界」である。

この2つのせいで、せっかくおむつをはいた人も、一般的なおむつの場合は横漏れを恐れてブレーキをかけてしまう。数回おしっこした程度で、「もうそろそろおしっこは吸収してくれないかもな」と予想して、自制してしまう。世に言う「おむつプレイのジレンマ」である。

要するに、プレイでおむつを使う者は、おむつをしているのに排泄を抑制してしまうことが一般的なのだ。おむつには、どうしても「吸収量」と「構造上」の限界がつきまとうからである。

これはまことにもったいないと嘆かざるを得ない。尿意があるにもかかわらず、膀胱の蛇口を締めてしまうのだ。本末転倒にも程があるだろう。何のためにおむつをはいているのか? 好きなだけ、存分に、放尿するためではなかったのか?

トイレで排泄しなければならないという社会的な規範から自由になるためのおむつプレイではなかったのか? 排泄をコントロールしなければならない人間としての義務から自己を解放するためのおむつプレイではなかったのか?

解決策、完全武装おねしょバトル。

しかし、おむつプレイのジレンマはあながち解決不可能な問題とも言い切れない。原理としては単純だ。「吸収量の限界」と「構造上の限界」を同時に克服すればいい

例えば、こんな解決策がある。普通に使っていれば絶対に吸収量をオーバーすることがなく横漏れも防止される合計17回吸収のおむつを装備することだ。

この極めて防御力の高い重装備は2つのパーツから構成される。今回の場合、5回吸収のテープ止めタイプのおむつ「エルモアいちばん」に、12回吸収の「アテント夜1枚安心パッド」という組み合わせだ。

この「12回吸収」のアテントのパッドは国内でもトップクラスの吸収量を誇る尿取りパッドであり、完全武装おねしょバトルでは初の導入事例となる。少しくらい尿量が多い程度の夜なら、もう一切トイレのことを考える必要がないだろう。尿意で夜間に目覚めても、その場で用を足せばいい。事前に水分をとりまくって寝ても、朝まで一度たりとてトイレに行く必要がない。全ては、ベッドの中で済まされる

そのうえ、尿取りパッドとテープ止めおむつの二段構えで、おむつ本体からの「横漏れ」はしにくくなる。尿道口より放出された尿の運動エネルギーは、まず尿取りパッド内で弱められ、パッドから漏れてもその下のテープ止めおむつが受け止めてくれる。

繰り返すが、国内トップクラスの吸収量を誇る尿取りパッドだ。男の場合、チンポジに気を付ければ、容易には横漏れしない

前置きが長すぎただろうか。いよいよ本編に入る。かくして、「おむつプレイのジレンマ」は克服され、完全武装による一晩安心の豪快なおねしょバトルを楽しむことになる。大のオトナの男女が二人して寝小便を垂れ流す限界ナイトが始まるのだ。

このゲームをやるのは今回が初めてではない。翌朝、目を覚ませば、いつものようにおむつを交換し合うことになるだろう。そのとき、おむつはパンパンどころではない。お互いの股が、小さめのクッションを入れたように膨らんでいるはずだ。万全の態勢で「おねしょ対策」をしたのだから当然である。

夜を通して好きなだけ、存分に、放尿できるように厚手のおむつを当てるのだから、お互い好きなだけ、存分に、放尿して、運命の朝を迎えることになるだろう。

そして朝食を用意する暇もなく、脱がし合ったおむつは即刻デジタル秤にかけられ、公正な審判が下る。

勝者による敗者への、屈辱的な罰ゲームが粛然と執行されるのだ。

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