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僕が考えていること

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『僕はこう思うよ』っていうのを集めました🫧 Amazonで書籍化しています🗓️
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#note大学

親子の鎖

親子の鎖

これは、『親子のジレンマ』に挑むための物である。

プロローグ『親子の鎖』

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 五歳の男の子が川で溺れている。

 雨がかなり降った後の流れの急な川に、小さな男の子が落ちてしまったのだ。

ロープや体が浮くようなものが周りになく、もし助けるとしたら川に飛び込んで行くしかない。

 流れが強くて助けようとすれば自分が死んでしまうかもしれないからか、誰も助けない。

 一生懸命

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人生は悲劇か、それとも喜劇か

人生は悲劇か、それとも喜劇か

『母への感謝状』
 僕は母に感謝している。まず、「生んでくれてありがとう」と伝えたい。

 嫌なことや辛いこともあるけれど、自分が努力すればいくらでも楽しいことが待っているこの世界に産み落としてくれて、ありがとう。

 反抗したり、衝突したりすることもあったけれど、僕は感謝している。

 特に、ただ生んで育ててくれただけではなく、僕の母はあり得ないほど苦しい状況に置かれても逃げずに僕と妹を育ててく

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芸術と人生 Ⅱ

芸術と人生 Ⅱ

 芸術を深く楽しむために

 芸術が私達の長い人生を楽しく生きていくためには必要だと、無駄を楽しめる心持ちが必要だという話を前半部分(芸術と人生 Ⅰ)でした。

 そこで、後半部分ではより深く楽しむための工夫について話そうと思う。私達は音楽にしろ、映画にしろ、絵画にしろ、あらゆる作品を全然深く楽しめていない。

 芸術作品の楽しみ方は人それぞれだから、僕に細かいことに口出しするような権利はないかも

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芸術と人生 Ⅰ

芸術と人生 Ⅰ

 「近頃の人は面白みが無くなった」と聞いたことがある。利便性や効率を重視し、やたらと無駄を排除しようとする現代。

 本を読まない音楽を聞かない絵画を知らない映画を見ない学問をやらない。面白みが、ない。人々はサイボーグ化しているのではないだろうか。

 人間の遊びをやろうよと、僕は言いたい。

 もちろん全てに触れる必要は無いけれど、そんなに高くない金額で楽しむことが出来る。

 古典的名著である

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周りの人と自分が違うことに気が付いたら

周りの人と自分が違うことに気が付いたら

 最近人間の特徴について名前をよく聞くようになった。

 繊細さん(HSP)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)などなど。

「自分はどこか人と違うな」と思って悶々と苦しんでいたことが、れっきとした一つの特徴として名前を付けて分類されると、少し安心感を覚える。

 自分が異常だったのではなく、ただの人間の特徴の一つなのだと思うと、すーっと心が晴れてい

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君っていい人?

君っていい人?

 人は感情の生き物であり、非常に面倒くさい生き物である。

 その時々の気分によって考えや発言が百八十度変わることがあるし、行動に一貫性なんかありはしない。

 人の目が気になって仕方がないけれど、利己的でありたいし、凄い人だと思われたいという滅茶苦茶な考え方、行動をする変な生き物。

 それが人間なのだ。

「アンビバレンス」という心理学の用語がある。
 相反する特徴を人は併せ持っていることを指

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猫の視点で見てみると

猫の視点で見てみると

吾輩は猫である
 吾輩は猫である、という言葉は誰しも聞いたことがあるだろう。

 僕は高校二年生のときに好奇心で夏目漱石の「吾輩は猫である」を買って読んでみたことがある。

 全部を読み切ることはできずに途中で挫折してしまったけれど、猫視点で人間観察をしているとても面白い作品だった。

 犬や猫たちから見て、人間というのはどういう風に映るのだろうか。

 街中に散歩に出かけたり、電車に乗り込んだり

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集団ゆでガエル

集団ゆでガエル

 子供の頃は「夢を持ちなさい」と言われ、大人になれば「諦めなさい」と言われる。

どうして、こんなにも子供と大人では見えている世界が違うのだろうか。

 大人の世界では、金にならないものは「趣味以下」のレッテルを貼られてしまう。

それどころか、自分の人生に害をもたらすものとさえ思われてしまう。

子供の頃に全員が持つ夢は、基本的にやりたいことが混ざっていると思うが、大人になってから持つ夢は

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ZERO Gravity

ZERO Gravity

 もし地球が無重力だとしたら、僕は何をしたいだろう

 幼い頃、考えたことはないだろうか
 鳥になって空を飛んでみたいと

 少しでも高いところへ行きたくて
 ブランコを漕いでみたりジャングルジムに登ってみたり
 空の青さに心を落ち着かせていた
 「無重力だったら生きていけないよ」みたいなことを言われても、
 やっぱり僕は空を飛んでみたかった

 もし、地球が無重力だとしたら、宇宙の端まで行けると

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