pifty|大学生散文

日々の出来事で考えすぎる人の面倒な日記。文章は現実かもしれないし、非現実かもしれない。…

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日々の出来事で考えすぎる人の面倒な日記。文章は現実かもしれないし、非現実かもしれない。日常で忘れられていくちょっとした心の動きの備忘録。

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  • 大学生散文|感情紀行記

    感情の動いた時を書き記す【感情紀行記】をまとめています。

記事一覧

【感情紀行記】並走者

 世の中、色々なものに色々な名前がついている。人々の関係性や、肩書きにも複雑怪奇な名前がついている。そんな名前は時々変化する。昨日まで一般人だった人が、国家議員…

【感情紀行記】波乗り

 服を選ぶのが苦痛だ。よく、服が趣味ですとか、ファッションが好きだ、という人が一定数いる。そういう人は、高額な服から安価な服まで様々な服を着こなし、おしゃれに街…

【感情紀行記】済成

 人間生きているとうまくいかないことは山ほどある。些細なものから大きなものまで様々だ。やりたいことができなかったり、やろうと思っていたことができなかったり。失敗…

【感情紀行記】代議士

 「引き続き、政府一丸となって、、、」とある機会があって国会議事堂の本会議を見学する機会を得た。さまざまなセキュリティを潜り抜け、国会議事堂の本会議場へとついた…

投稿が遅れているために、去年の秋に書いたものを今頃投稿しております、、、

【感情紀行記】一服

 今年の残りの日数を改めて数字で言われると驚くような数字になってきた。秋から冬への明確な転換を迎えようと、日に日に肌寒くなってきた。毎年、冬が近づくと、部屋で過…

【感情紀行記】凱旋

 久々に感情が昂ることが立て続けに起きた。日々同じような生活をしているとなかなか面白いことというのは起きづらい。しかし、チャレンジングなことを時々行うと、良い結…

【アジア紀行記】文化の華

 春休み、大学に再び膨大な時間の暇な時間を与えられた。今回の春は、少し前から海外へ行くことに決まっていた。そうというのも、例の名古屋の友人たちとアジア旅行をする…

【感情紀行記】有限

 なんでも写真をパシャパシャと撮っておく事はわりと重要であるように思える。日常に忙殺されていると、何か思い出したり当時の情景を思い出すのに苦労するだけではなく、…

【感情紀行記】既得権益

 既得権益と聞くと、なんだか長老たちがどこかの料亭で悪いことを決めているようなイメージがある。しかし、わかりやすいイメージとか、共通の意識というのには少し離れて…

【感情紀行記】信任

 東京駅から皇居へと真っ直ぐに伸びる行幸通りの石畳を馬が音を立てて、ゆっくりと進んでいく。モーニングコートや民族衣装などの正装に身を包んだ大使が豪華絢爛な馬車に…

【感情紀行記】シグナル

 最近は時間がないわけではないが、色々な課題やタスクに日々追われている。毎日、やる気を出して課題に立ち向かうのは容易ではない。しかし、時間がないわけではないので…

【感情紀行記】シナモンロール

 再びパンに関する悩みが再燃してしまった。家族が買ってきて、朝ごはんになるはずだったシナモンロールがテーブルの上に置かれていた。時間は夜、食べるか食べないか相当…

【感情紀行記】妖怪筆回し

 この数日間、多くの妖怪を発見した。この妖怪たちの共通点というのは自分のことしか見えておらず、周りに迷惑をかけているところである。こういうのは一度見つけてしまう…

【感情紀行記】操縦者

 世の中の変化が目覚ましい。言語生成AIが少し前に話題になったかと思えば、日を追うごとに驚くような変化を遂げている。できることがどんどんと追加され、使いやすくなり…

【感情紀行記】スペア

 2023年初頭、イギリス王室を離脱したヘンリー王子の回顧録「SPARE」が発売された。様々な衝撃的な内容が赤裸々に語られているが、皇室を戴く日本人としては衝撃的なもの…

【感情紀行記】並走者

【感情紀行記】並走者

 世の中、色々なものに色々な名前がついている。人々の関係性や、肩書きにも複雑怪奇な名前がついている。そんな名前は時々変化する。昨日まで一般人だった人が、国家議員になったり、国家議員が一般人になったり。もっと言えば、国会議員が天皇に任命された途端に国務大臣になることだってある。こういうことはあまり一般人には馴染みがないが、関係性や人物の肩書きの変化というのは、意外と世の中でもたくさん起きている。

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【感情紀行記】波乗り

【感情紀行記】波乗り

 服を選ぶのが苦痛だ。よく、服が趣味ですとか、ファッションが好きだ、という人が一定数いる。そういう人は、高額な服から安価な服まで様々な服を着こなし、おしゃれに街に出歩いている。私は、真反対の人間である。
 スーツにはこだわりも知識もあり、服飾が好きで、こだわる人の気持ちはよくわかるのだが、「おしゃれ」という定義がよくわからないものに果てしない不安を感じる。スーツはその点、間違いというものを避けて、

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【感情紀行記】済成

【感情紀行記】済成

 人間生きているとうまくいかないことは山ほどある。些細なものから大きなものまで様々だ。やりたいことができなかったり、やろうと思っていたことができなかったり。失敗と言っても色々だし、思うように奏功しなかったというレベルのものもあるだろう。

 受験などにおいても、こういう問題は発生してくる。しかし、そんなに落ち込むことでもないのかもしれない。その場所との相性が悪かったのだ。それは自分自身が合っていな

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【感情紀行記】代議士

【感情紀行記】代議士

 「引き続き、政府一丸となって、、、」とある機会があって国会議事堂の本会議を見学する機会を得た。さまざまなセキュリティを潜り抜け、国会議事堂の本会議場へとついた。

 幼少期にも見たことがあるような気がしたが、興味がなかった上に、議場には誰もいなかったのでなんとも思わなかった。しかし、今回議会には、全国各地から選出された全国民の代表が列挙していた。演台には、行政府長官である内閣総理大臣が立ち、国民

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投稿が遅れているために、去年の秋に書いたものを今頃投稿しております、、、

【感情紀行記】一服

【感情紀行記】一服

 今年の残りの日数を改めて数字で言われると驚くような数字になってきた。秋から冬への明確な転換を迎えようと、日に日に肌寒くなってきた。毎年、冬が近づくと、部屋で過ごす時間が増えてくる。外に出るのも嫌になり、リビングよりも大きくなく、適温に調節された小さくまとまった自分の部屋に籠ることになるのだ。

 一年のルーティーンも体に染み付き、慣れきったところで一息つく季節なのだ。自分の部屋で一人、素敵な時間

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【感情紀行記】凱旋

【感情紀行記】凱旋

 久々に感情が昂ることが立て続けに起きた。日々同じような生活をしているとなかなか面白いことというのは起きづらい。しかし、チャレンジングなことを時々行うと、良い結果なら高揚し、悪い結果なら落胆するという良くも悪くも感情の波を起こすことができる。

 今回は、ゼミの選考がルーティーンと化した日常にスパイスを加えた。レポートが一次試験、面接が二次試験というものであった。一次試験は難なく通過したものの、久

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【アジア紀行記】文化の華

【アジア紀行記】文化の華

 春休み、大学に再び膨大な時間の暇な時間を与えられた。今回の春は、少し前から海外へ行くことに決まっていた。そうというのも、例の名古屋の友人たちとアジア旅行をすることになっていた。アジアに抵抗感があった自分は、友人との交渉の結果、シンガポールを主軸に、ベトナムを経由する形で旅行することになった。

 名古屋に数週間の滞在をした後、そのままシンガポールへと飛んだ。気温0度前後の明朝の名古屋を出て、セン

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【感情紀行記】有限

【感情紀行記】有限

 なんでも写真をパシャパシャと撮っておく事はわりと重要であるように思える。日常に忙殺されていると、何か思い出したり当時の情景を思い出すのに苦労するだけではなく、誰かに伝えたり使ったりするときに特段便利である。

 しかし、簡単にいくらでも写真が撮れる時代というのも中々問題がある。社会的な問題も持っているが、そういうことではなく手軽さの問題である。自分の好きな写真家はいつの日か、このように語っていた

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【感情紀行記】既得権益

【感情紀行記】既得権益

 既得権益と聞くと、なんだか長老たちがどこかの料亭で悪いことを決めているようなイメージがある。しかし、わかりやすいイメージとか、共通の意識というのには少し離れてみると他のことが見えてくるものである。確かに、長老たちの悪巧みというのもあるのだが、本当にそうなのだろうか。

 就活などで、見た目を良くしましょう、清潔感を持って、などという言葉が跳梁跋扈している。しかし、人間はどこまで変えられるのだろう

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【感情紀行記】信任

【感情紀行記】信任

 東京駅から皇居へと真っ直ぐに伸びる行幸通りの石畳を馬が音を立てて、ゆっくりと進んでいく。モーニングコートや民族衣装などの正装に身を包んだ大使が豪華絢爛な馬車に乗り、皇居へと入っていく。信任状捧呈式と呼ばれるこの儀式は、その国の国家元首からの信任状と、前任者の解任状を携え、その国家の元首へと面会し、手渡すものである。ここまで仰々しいものでなくても、人間が生活していれば日々信任というのは行われている

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【感情紀行記】シグナル

【感情紀行記】シグナル

 最近は時間がないわけではないが、色々な課題やタスクに日々追われている。毎日、やる気を出して課題に立ち向かうのは容易ではない。しかし、時間がないわけではないので、それなりに心の余裕はある。

 以前、本当に忙しい時になにも手をつけられずに図書室に行ったことがある。毎日自習している友人に会い、久々に話した。近況を話していた時に、「最近忙しすぎる。」と言ったら、「確かに、髪の毛が整っていないもんね。」

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【感情紀行記】シナモンロール

【感情紀行記】シナモンロール

 再びパンに関する悩みが再燃してしまった。家族が買ってきて、朝ごはんになるはずだったシナモンロールがテーブルの上に置かれていた。時間は夜、食べるか食べないか相当迷ったが、コーヒーを入れれば、デンマークで美味しいシナモンロールを食べた時と状況は同じである。ささやかな贅沢として食べることとした。

 しかし、一個丸々食べるというのは、流石の贅沢とは言え多すぎる。半分くらいがちょうどよかったのだ。しかし

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【感情紀行記】妖怪筆回し

【感情紀行記】妖怪筆回し

 この数日間、多くの妖怪を発見した。この妖怪たちの共通点というのは自分のことしか見えておらず、周りに迷惑をかけているところである。こういうのは一度見つけてしまうとどんどんと気になってしまう性分なので、かなり迷惑する。

 一つ目は、大学の講義中の100分間、永遠とペン回しをし続けていた妖怪である。ペン回しをしていないと落ち着かないのかも知れないが、とにかく下手で、1分に一回、いや、それよりももっと

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【感情紀行記】操縦者

【感情紀行記】操縦者

 世の中の変化が目覚ましい。言語生成AIが少し前に話題になったかと思えば、日を追うごとに驚くような変化を遂げている。できることがどんどんと追加され、使いやすくなり、より認識の幅が広がっている。人間の仕事が奪われるという将来に懐疑的であった人でも、少しは信じ始めざるを得ないのではないだろうか。将来の職業とか、夢が数十年後にあるのかすらもわからない時代へと突入した。ある企業では、AIによって毎日2時間

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【感情紀行記】スペア

【感情紀行記】スペア

 2023年初頭、イギリス王室を離脱したヘンリー王子の回顧録「SPARE」が発売された。様々な衝撃的な内容が赤裸々に語られているが、皇室を戴く日本人としては衝撃的なものばかりである。自分にも弟が一人いるのだが、今まで関わりは薄かった。幼少期から仲は良かったものの、関わりはそこまで濃かったようには感じない。兄弟というのはどういうものなのか、古から続く家系では血統のスペア、万が一の予備とされているよう

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