見出し画像

【感情紀行記】反骨のエネルギー

 高校生くらいの頃、飲み物を自宅で丁寧に作ることにハマった。留学した時には、留学先のホストファミリーがコーヒー好きだったこともあり、より深く知りたくなり、様々な土地のコーヒーを飲むことが好きになった。留学先のモールの駐車場にあったマクドナルドのガラス張りの角席でコーヒーを飲むのが週末の何よりの楽しみであった。

 高校生の時、そんな趣味も相まって、コーヒーチェーン店で留学までの期間アルバイトしていた。大学に入り、現在行なっている塾講師のアルバイトだけではなく、安定した収入のために某チェーン店でのアルバイトをしようと考えた。しかし、定期的に書き記している通り、なんとも相性が悪いのか、時期が悪いのか、うまくいかない日々が続いた。そのようなこともあり、ここ数日間は自己肯定感が下がることが多く、気分自体が下がっていた。世の中いろいろ難しい。そんなことを考えていた夜、強い啓示を受けた。啓示といえども、ただ朝方にやけに現実的な夢と共に目が覚めたというだけだが。しかし、2時過ぎに就寝したのにも関わらず、4時半には興奮状態で目が覚め、覚醒し、再び眠りにつくことができなかったほどには啓示らしいものであった。科学が発展していない時代なら、神童になれたかもしれないと思うような夢であった。その内容は、無意識の世界の話なのだろうが、このままではダメで、やり方を変えなければいけないというのと、他のことにチャレンジしようというものだ。アルバイトすることが良いのか、本当にやりたいのはそういうことなのかそう考えさせられた。頭の中には様々な構想が巡り、それを書き出すのにも必死なくらいであった。元来、カフェや事業を展開してみたいという夢はあったものの、時間がないなどの理由で諦めていた。早朝だが、目が覚めてしまった以上行動に移してみた。色々調べてみると、法律上カフェを展開するのは資金がかなり必要そうであり、断念せざるを得なかった。しかし、コーヒー豆を販売するのなら資格を取れば販売することは可能そうであった。 

 思い立ったら吉日、自分の強みは行動力。そのまま早朝から行動を始め、数日以内には全ての手続きや資格や、コーヒー豆を焙煎する機械を揃えることに成功した。インターネットで販売するのだが、使用するプラットフォームにおいて焙煎コーヒーで成功している人の成功している理由を真似した。あれよあれよと進んでいく計画の中、無事に自分のコーヒー豆が売れていった。スペシャルティコーヒーというものを世に広めた某コーヒーチェーンはこの想いを持った逸材を見逃した時点で形骸化してしまったと言わざるを得ない。まだまだ始まったばかりの趣味の延長線でしかないが、コーヒー豆に載せて想いを届けるという気持ちだけは大切にしている。勉強不足である面は多々あるが、世界から届く様々な豆の特徴を楽しく研究している。

 色々な人からよく、行動力がすごいとか、何があなたを動かしているのかという話を聞かれたり、評価されたりする。やりたいことがあれば最後までやらなければ気が済まないというのもあるのだが、自分の価値がそこにあるのではないかと認識していることも大きい。行動力を評価されてきたので、行動力が強くなったということだ。また、自分が怠惰であると認識していることもかなり大きい。自分は怠惰なので、時間が経ったり、意識が他のところへ行ったりすると、行動しなくなる。それを自分が知っているからこそ、今思い立った瞬間にやらないといけないと思い、行動できるのだ。思い立ったその最大瞬間風速の風に乗ってできるだけ遠くまで飛んでいこうという目算なのだ。失敗や挫折というのはよくあるが、それをバネに違う力へと変換していく。そういった力も大事である。それがたとえ異なる分野であっても、評価してこない人々を見返してやる、という気持ちが大事である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?