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中米と南米に関する本のレビュー集

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中米(中央アメリカ)と、南米(南アメリカ)とに関する本のレビューを集めてあります。
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#ドイツ

ハプスブルク帝国 (ビジュアル選書)

ハプスブルク帝国 (ビジュアル選書)

ハプスブルク帝国 (ビジュアル選書)

 これ一冊あれば、ハプスブルク帝国について、一通りのことは、わかります(^^)

 初心者にも、そうでない方にも、お勧めできます。図版が多いうえに、基本的なことが押さえられていて、わかりやすいからです。

 ハプスブルク帝国とは、一つの国ではありません。
 ハプスブルク家という、一つの家系が支配した、いくつかの国々の集合体です。

 ハプスブルク家は

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アジア遊学 (No.28) ドラゴン・ナーガ・龍

アジア遊学 (No.28) ドラゴン・ナーガ・龍

アジア遊学 (No.28) ドラゴン・ナーガ・龍

 雑誌というよりは、ムックに近い『アジア遊学』シリーズの一冊です。
 アジアについて、何かしら学ぼうという方なら、一度は、お世話になる雑誌です。

 この号は、「ドラゴン・ナーガ・龍」を特集しています。

 東洋の龍も、西洋のドラゴンも、その中間に位置する南アジアのナーガも、取り上げられています。
 ペルシア、スリランカ、ベトナム、インド

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世界の犬の民話

世界の犬の民話

世界の犬の民話

 題名のとおり、世界の犬の民話を集めた本です。
 ざっと、96話ほども載っています。

 犬は、人気がある生き物ですよね。そのわりに、類書は少ないです。本書は、貴重な例です(^^)
 世界の各地で、犬は、どんなふうに見られているのか、わかります。

 ただし、本書は、扱っている地域に、偏りがあります。
 オセアニアの民話は、一つだけです。アフリカの民話も、三つだけです。

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世界の魔女と幽霊 (世界民間文芸叢書 (別巻))

世界の魔女と幽霊 (世界民間文芸叢書 (別巻))

世界の魔女と幽霊 (世界民間文芸叢書 (別巻))

 世界各国の、魔女や幽霊にまつわる話を集めた本です。
 魔女や幽霊に限らず、吸血鬼、人狼、夢魔、食人鬼、鬼火、悪魔の猟犬なども載っています。要するに、妖怪の話を集めています。

 それも道理です。本書は、同じ三弥井【みやい】書店から出ている『世界の妖怪たち』という本の続巻です。
 本書を読んで、面白かったならば、『世界の妖怪たち』も、お勧め

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世界の花と草木の民話

世界の花と草木の民話

世界の花と草木の民話

 日本以外の国々の、植物に関する民話を集めた本です。

 題名に『世界の』とありますが、ほとんどがヨーロッパの民話です。
 それに、アジアと、北米、中米が、少し入っています。アフリカとオセアニアの民話は、一つもありません。南米の民話は、コラムで取り上げられているだけです。
 「世界」というには、偏りがあるのが、ちょっと残念です。

 それでも、植物に関する民話が、こ

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世界の妖怪たち (世界民間文芸叢書 (別巻))

世界の妖怪たち (世界民間文芸叢書 (別巻))

世界の妖怪たち (世界民間文芸叢書 (別巻))

 日本以外の、各国の妖怪の話を紹介した本です。
 日本国内でも、アイヌの話は、二つ取り上げられています。

 取り上げられた妖怪話は、地域に偏りがあります。
 アフリカと、オセアニアの話は、一つも紹介されていません。中米の話は、メキシコのものが、一つだけです。
 ほとんどが、ヨーロッパと、アジアの話です。それに、北米と、南米―アルゼンチンの

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世界の龍の話

世界の龍の話

世界の龍の話

 世界の龍に関する民話を集めた本です。全部で、九十話あります。

 ただし、世界といっても、ほとんどがユーラシア大陸のものです。アジアとヨーロッパですね。アフリカ・オセアニア・北米の話は、一つもありません。

 南米の話も、三つだけです。それらは、すべて、ヨーロッパ文化に影響された龍の話です。

 この本の編著者の考えでは、「龍とは、ユーラシア大陸の文化に登場するもの」だそう

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