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備忘録

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今しか書けないこと。後から見返して恥ずかしいと思うかもしれないけど。
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「手を握る」ことのあたたかさ

「手を握る」ことのあたたかさ

先週、関西の実家に戻る機会があり、入院中の祖母に会うことになった。

前回会ったときから数か月。90歳を超えていることもあり、認知機能の低下も心配だった。担当の方から聞いた話では、やはり入院前と比べると認知機能の低下は進んでいるようだ。自分のことも忘れてしまっているのではないか、そのとき自分はどう思うのだろうか…。

考えすぎて緊張が大きくなるなか、ついにその時間が来た。
両親とともに、祖母が滞在

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「何もしない」という贅沢

「何もしない」という贅沢

旅好き、まちあるき好きな僕は、休日はどこかしらに出かけている。
旅が視野の広がりと心地よい刺激を与えてくれることは間違いなく、この時間は自分にとって、かけがえのない時間だ。

だが、GW後半は珍しく家に籠っていた。
そして、自分としては珍しく、「目一杯だらだらする時間」を取ってみた。
朝ゆっくり起きて、スマホを開き、漫画やSNSを見て、気づいたら昼。
そんな「生産性のない朝」を3日続けて過ごしてい

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家具店で購入した棚の説明書から学んだ「認識齟齬を限りなく0にする」ということ

家具店で購入した棚の説明書から学んだ「認識齟齬を限りなく0にする」ということ

先日、仕事で他部と認識を合わせることがができておらず、結果として発生したミスがあった。ミスは他責にせず自責にすること。このミスを乗り越え成長するために、頭では分かっていても「いや、ちゃんと伝えたんだけどなあ」となんだか腑に落ちない部分もあるのが本音だった。

そんな話をしていると、上司から2つのフィードバックを頂いた。
「目的思考」による着手と、手段としての「認識齟齬を限りなく0にすること」だ。

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どんなときも、どんな場所でも。いつまでも、まち歩きをたのしめるおとなでありたい

自分に必要な本は、よきタイミングでおのずから目の前に現れるものだと思う。

今回、旅の途中で入ったとあるカフェで出会った一冊の本。タイトルに惹かれて手に取ると、そこには日頃考えていることへのヒントが示されていた。

いくつになってもまちに飛び出す冒険心は忘れたくないし、いつまでも歩くことをたのしめるおとなでありたいと、改めて思える文章に出会えた。

後輩に誘われて、久しぶりに白河へと向かうその道中

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新規開店したラーメン屋さんから学んだ「ちょっとしたミス」のフォロー

新規開店したラーメン屋さんから学んだ「ちょっとしたミス」のフォロー

だれしも、どの業種でも、「ちょっとしたミス」は起こり得るものだろう。
起こってしまったミスは仕方ない。だからこそ、ミスをした直後に「どう行動するか」が、その後の印象を決定づけることが多い。

先日、新規開店したラーメン店に行ったとき、偶然その一端に触れる機会があった。
ちょっとしたミスが発生してからの謝罪、そしてそのフォローがスムースかつ非常に丁寧で、食べ終わった後にはまた絶対に行きたいと思えた。

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「同郷」のつながり

「同郷」のつながり

人と人との関係性や距離感を縮める第一歩は「共通事項」だろう。
仕事や趣味、好きなものなどのたわいのない話をする中で、一致する部分が少しでもあれば、そこから一気に心理的な距離が縮まっていくことがある。
仕事での取引先との商談でもそうだし、社内の先輩や後輩に対しても同様だ。

お互い会って間もないのに、気づけば古くからの友人のような関係になる。
そんなパターンはなかなかないものの、そこそこ距離が縮まれ

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500km、50km、そして…

500km、50km、そして…

京都で学生時代を過ごした。2人の距離は500kmだった。
就職で上京した。2人の距離は50kmになった。
そして、もうすぐその距離は0kmになる。

1人暮らしの終焉に多少の寂しさもある。
一方でこの先の未来にわくわくしている自分もいる。
過渡期の今だからこそ、一度振り返って感情を言葉にしてみたい。

そう思っていた矢先、偶然、noteの投稿企画で見かけた「#私のパートナー」。noteの記事を11

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帰省を通して感じた、親とのちょうどよい「距離感」と記憶

独り暮らしを初めて5年目になる。
その場は京都から関東へと変化し、移動にかかる所要時間も約3倍になった。

帰省する時間も手間も出費も大きくなったはずなのに、なぜか帰省を心待ちにしている自分がいる。
そして、帰省から関東に戻るとき、ちょっとした哀愁を感じてしまう自分に気づく。

高校生までは家を窮屈に感じ、はやく独り暮らしをしたい一心だった。
親と話すなんて、ちょっとストレスだと思うこともあった。

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「いただく」ということ

「いただく」ということ

「いただきます」。
手を合わせたのち食事を始める。
聞いた話だと、これは日本独自の文化らしい。

しかしながら、「命をいただく」瞬間に向き合うことは少ないだろう。
スーパーで購入する魚や肉は切り身が多く、
一匹ものでも生きたものは少ない。
ひょっとすると、防衛として意識的に目を向けていないのかもしれない。

今回、ひょんなことから「命をいただく」ことに向き合う機会があった。
その感情を今後も大切に

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「誤字」のある書籍への違和感

「誤字」のある書籍への違和感

誤字に気が付きやすいほうだ。

友人が共有してくれたインターネット記事。
確認を求められた同僚のプレゼン資料。
他者が気づかないときでも、自然と見つけてしまう。

プライベートなもの、世に出ていないものであればその影響範囲は小さい。
しかし、プレスリリースや書籍として、
パブリックの形で世に出てゆくものであればどうだろうか。
取引先からのメールが常に誤字ありで送られてきたらどうだろうか。

個人的

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走っている瞬間だけは、すべてを忘れられる

走っている瞬間だけは、すべてを忘れられる

都市型マラソンに当選した日、ついに僕は決心した。
口実ができればもう一度走り出せると思っていたが、
3年間のブランクは予想以上に大きかった。

ただ、勇気を出して再び足を踏み出してみると、
改めて陸上競技のありがたみに気づいた。
走っているその瞬間だけは、すべてを忘れられるということを。

今回は、今秋のマラソン大会に向けての新たな決意、
そして、明日からの仕事への前向きな気持ちの表明として書いて

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「ただ、真摯に話を聞く」こと②

「ただ、真摯に話を聞く」こと②

ただ、話を聞く。
それだけで、絡まった糸が少しずつ解れていくこともある。
そして、それは人によっては、案外勇気のいること。

前回友人と話してから1週間。
再び話したときに、友人は特別なことばを伝えてくれた。

おせっかいな性格も、たまには功を奏することもある。

3,大きな変化

1週間後に話したとき、友人は明らかに変わっていた。
声も少し軽やかになり、心なしか彩りが戻ってきたようにも思う。

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対話の趣向~インタビュー~

対話の趣向~インタビュー~

昨日、「対話会が好き」だということを書いた。

が、その「対話」の趣向性について、ちょうど今日、考えるきっかけがあった。
それはコミュニティ内でのインタビュー企画において、僕をぜひインタビューさせてほしい、というものだった。

当初、特に断る理由はない、むしろ喜ばしいことと思い、快く承諾した。
しかし、その後の最初の打ち合わせでは何かが違った。
そしてその違和感は徐々に「もやもや」として高まってい

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【思考メモ】縁の下の力持ち、バックオフィス業務。そのモチベをある程度保ち続けるには、、?

【思考メモ】縁の下の力持ち、バックオフィス業務。そのモチベをある程度保ち続けるには、、?

バックオフィス系業務に異動してちょうど半年。
現在のところは、平均すると営業時代よりもモチベーション高く業務ができているように思う。

しかしそのモチベーションには「波」があるのも実感している。
縁の下の力持ち的存在で、普段は日の目を浴びることの少ないバックオフィスだからこそ、時期や業務によってはモチベーションが下がってしまうことも。

自分の甘さ、経験のなさゆえのものだろうか。。。

漠然と考え

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