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amazonと差別化できる「唯一の強み」が全く活かされてないのはなぜなんだろう

amazonと差別化できる「唯一の強み」が全く活かされてないのはなぜなんだろう

出版取次の大手・トーハンの運営する本の通販サイト「e-hon」。

自分が応援したい書店「My書店」を登録することができ、
自宅に直送してもらっても、その書店の売上となる仕組みがあります。

すばらしいです。

が、

そんな仕組みが「e-hon」にあることを、
書店の休業が続くこの事態の中で初めて知りました…

編集者でありながら、お恥ずかしい限り。

■amazonと差別化できる「唯一にして、

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気になったウェブ記事メモ:2020年3月 海外漫画展開、アナログ盤レーベルなど

気になったウェブ記事メモ:2020年3月 海外漫画展開、アナログ盤レーベルなど

公開しそびれていました。3月に気になったウェブ記事のメモです。

この一ヶ月は、初旬と末頃では、世の中の空気も、自分の感覚も
全く別物となっています。

4月も下旬となろうとしている今見ると、「呑気なコメント書いてるなあ」というところもあるのですが、それも含めて、備忘録として公開しておこうと思います。(一部、4月現在に書き加えたコメントもあります)

■集英社の海外向けマンガ配信「MANGA Pl

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なぜ「出版社のウェブメディア」には未来がないのか 〈後編〉  成功に見える失敗

なぜ「出版社のウェブメディア」には未来がないのか 〈後編〉  成功に見える失敗

なぜ「出版社のウェブメディア」には未来がないのか 〈前編〉 の続きです。

〈前編〉では、ウェブメディアビジネスは出版社が注力すべきものではない理由を、
1.収益 2.集客 3.運営
という点から説明しました。

こちらの〈後編〉では、
・旨味の少ないビジネスに出版社が傾倒してしまった理由
・未来がないと気づいても止められない理由
そして、
・今、まずすべきこと
さらには、
・それでもウェブメディ

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なぜ「出版社のウェブメディア」には未来がないのか〈前編〉消耗戦に陥る構造

なぜ「出版社のウェブメディア」には未来がないのか〈前編〉消耗戦に陥る構造

2010年代は「出版界の失われた10年」だと私は考えています。

その主な要因の一つとして、
ウェブメディアに邁進してしまったこと
が挙げられます。

ウェブメディアビジネスは、その構造上、出版社には未来がないのです。

○百万PV! ○千万PV!と喧伝されている昨今だからこそ、その理由を整理して、しっかりと説明したいと思います。

■ウェブメディアに注力すること自体が間違い私自身、一時は、ウェブ

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【ビジネスや教育に役立つ】 ウェブメディアを8タイプに分類&図解しました

【ビジネスや教育に役立つ】 ウェブメディアを8タイプに分類&図解しました

多種多様なウェブメディアがありますが、
それぞれがどのような目的で作られ、
どのように収益をあげようとしているのか
を把握すると、「そのサイトとどう接すればいいか」が格段に理解しやすくなります。

メディアリテラシー向上にもつながります。

以前、大学での講義や、会議・打合せで使用するために作成した図を
広く役立ててもらえるよう、公開することにしました。

皆さんのビジネスや教育などに活用してもら

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「価値の低いクリック」かき集めよりも、「1クリックの価値」を高める

「価値の低いクリック」かき集めよりも、「1クリックの価値」を高める

「日経産業新聞」(2019/07/24)の記事で、
楽天・三木谷浩史氏が語っていた言葉が、
私がウェブ運営をしている中で、ずっと感じていたこと、
そのままズバリ! でした。

「楽天のトラフィックはヤフー・ジャパンの10分の1ほどしかない。
でも、うちには10倍の価値があるんだ。
なぜなら、みんなモノを買いに来るという目的があるからだ」

漠然とポータルサイトを見に来るユーザーより
目的がはっきり

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気になったウェブ記事ピックアップ

気になったウェブ記事ピックアップ

気になったウェブ記事から、気になったところをピックアップしていきます。

報道機関の既存ビジネスモデルはインターネットやモバイル端末の台頭によって破壊されてきたが、より深刻な問題は、人々がオンラインニュースにお金を払いたがらないことだ

日経も転換期にあります。これまで 144 年間記事を作ってきましたが、今後は記者だけが記事を生み出すのではなく、周辺の人と一緒になってコンテンツを作っていくことが

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2010年代の出版社ウェブメディア展開と、この先

2010年代の出版社ウェブメディア展開と、この先

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

昨年は
ハム太郎をウェブで再活性化させてTwitterで世界一にしたり、
ハム太郎カフェを仕掛けたり、
クラウドファンディングで7,000万円集めたり、
と実り多き年でした。

その甲斐もあり、
「出版社はウェブでどう収益を上げていくのか?」
に対する答えが、だいぶ見えてきました。

思い返してみると、
2009年ごろから私の仕事での関心の比重が

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ブロックチェーンは権力者が活用しやすくて、中央集権向きだと思う

ブロックチェーンに関するセミナーに参加してきました。

なんだろう。。
知れば知るほど、「ブロックチェーンで、ユートピア的世界が訪れる!」みたいな言説って違わないか…?と思ってしまうのです。

ブロックチェーンが、可能性ある仕組みだというのはわかるのですが、、
「社会を根本から変革する技術」みたいな期待は、どうなのかなあ
と思います。

今の「中央集権的」なウェブの仕組みと違って「分散型の仕組み」

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