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『きみの存在を意識する』誰にも言えない辛さに寄り添う、カウンセラーみたいな本でした。
タイトルと表紙の雰囲気で、
はじめは青春恋愛モノかと思った。思いません?
でも違った。
そして、なんだか心がチクチクしたので、紹介します。
1.はじめに (こんなテーマのお話です)
あなたにはあるだろうか。
どんなに努力しても、
なかなか結果が出なかったこと。
それどころか、
人並みにすらできなかったこと。
周りから呆れられて、自分がけずられていったこと。
そして消えたくなったこと。
選書のお供に、おすすめ本まとめました。話題作からベストセラーまで、テーマ別に紹介!
これまでに紹介した、
おすすめ本記事へのリンクをまとめました。
選書のおともにどうぞ。
気分やジャンルに合わせて、
今のあなたがピンとくる1冊を見つけてください。
■ブログ・ライター紹介(2記事)「どんなブログか知りたい!」という方は、こちらの2記事からどうぞ。
・読書好きによる、おすすめ書籍10選。年間150冊の本を読破する、アラサー独身女の私が好きな本
・このブログをフォローしようか
『正しい女たち』千早茜が、正論に隠れた女たちの歪みを暴く!不倫や結婚、セックスなどを生々しく描いた短編集
誰しも、人生の節々で、周りの人間に対して「嫉妬」「怖れ」「焦り」を感じたことってあるのでは。
そんな、飼い慣らすのが難しい感情たちを、今回ご紹介する千早茜さんの『正しい女たち』では、心の奥から引きずり出して、生々しく描いています。
正論に隠れた、女たちのグレーな感情を引きずり出した1冊。
さいきん紹介する本、こういうジャンルばっかり?すみません、選書はそのときの感情を暴くようです。いまのわた
『盲目的な恋と友情』辻村深月が描く、絡み合う恐怖の人間関係!ベストセラー『かがみの孤城』とは一味違う1冊
本のジャケ買いって、なんて楽しいのー!
以前、このブログでも取り上げた人気画家、ヒグチユウコさんの表紙が印象的な『盲目的な恋と友情』。数多くのファンを持つ人気作家、辻村深月さんの書き下ろし作品です。
『かがみの孤城』や『鍵のない夢を見る』などが有名ですが、こちらもぜひ読んでほしい!盲目的で、痛くてヒリヒリとした人間関係に、どんどんと読み進めてしまう1冊です。
破滅的な恋愛と、
『ツバキ文具店』多部未華子でドラマ化され、続編『キラキラ共和国』も話題になった小川糸の小説
いきなりですが、「代書屋」と聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?
代書屋は、字そのまま、本人に代わって手紙や書類を書いたりする職業です。身近なところでいうと、結婚式の招待状の宛名とか、諸々の賞状とかの文字は、代書屋さんが書いてることが多い気がする。
今回は、そんな代書屋の女性が主人公の『ツバキ文具店』をご紹介。
物語全体に優しい空気が流れていて、泣けるし、こころは温まるし、読むとデト
『静かな雨』本屋大賞受賞の『羊と鋼の森』作者、宮下奈都デビュー作!2020年に映画化された注目の短編小説
人の相談に乗るのって、とっても難しくないですか?
大切に思っている人であればあるほど、どれくらい踏み込んでいいのか悩んでしまう。
役に立ちたくて、背中を押してほしいのか、アドバイスが欲しいのか、話を聞いてほしいのかとか、あらゆる可能性を相手から感じ取ろうとして、ぐったりしちゃう。
そのわりに、全く役に立たなかったりしてね。人間って、むずかしい。
今回は、そんな身近の人への寄り添い方を考えさ
『ウィステリアと三人の女たち』芥川賞作家、川上未映子の短編小説集。人生のありふれた事象を描く
ありふれた発想だからって、それがいつだって本当のことからいちばん遠いとはかぎらない。だってわたしたちは多かれ少なかれ、ありふれた顔と体をもって生まれてきて、ありふれた人たちと出会ったり別れたりしてそのつどありふれた問題を抱え込んで、さらにありふれた疲弊をくっつけながら生きていて、そして、一人残らず死んでゆくんだから。
『彼女と彼女の記憶について』(ウィステリアと三人の女たちより)
冒頭から、ごり
『ロボッチイヌ』昭和の流行作家、獅子文六の短編集。読めば読書が好きになる!おすすめ小説がいっぱい
わたしのなかで、学生に10分間読書で読んでほしい本ランキング、1位!
ショートショートの名手、星新一が好きな人はぜったいハマると思う。1話10分くらいで読み切れるし、笑えたりじんわりきたり、おもちゃ箱みたいな1冊。
今回は、不思議と何度も読みたくなる魅力にあふれた、獅子文六の短編集『ロボッチイヌ』をご紹介します。
表題作『ロボッチイヌ』を含む19作品を収録!
短編集という
『掏摸(スリ)』最新作『カード師』で話題!中村文則のおすすめ作品。闇社会に翻弄される男を描いた小説
例えば、誰かの財布を拾ったとき、交番に届ける時間が無かったら、あなたはどうしますか?
今回ご紹介する小説はスリ師のお話でして、冒頭、こんな豆知識が載ってたよ。落し物は、ポストに入れても警察に届くんだって。便利ね。
財布はポストに入れれば、郵便局から警察に行き、免許証の住所に戻る。
ただ、調べてみたら、日本郵政の公式サイトではアナウンスされていませんでした。やむを得ない場合をのぞいて、交番に届
『ウォーク・イン・クローゼット』綿矢りさが送る、おすすめ前向き小説!読めば気持ちがポジティブに
読み終わったとき、前向きな気分になれる作品って素敵。
こう、胸にじゅわっと染みこむポジティブを摂取したい人には、コレです。100ページ強のさらっと読める量なのに、しっかりとした満足感が得られる作品。
今回は、綿矢りささんの『ウォーク・イン・クローゼット』をご紹介します。表題作含む2作品が収録されていて、どちらも心がすかっと、気持ちよくなる読後感です。
個人的には、とくに『いなか、の、すとーか
『BUTTER』柚木麻子が人とのつながりを描いた長編小説。世間を震撼させたあの事件がきっかけとなった1冊
お腹が空いているときに読んじゃダメなやつ!
実際の事件を下敷きにした作品なので、物語としては重たい雰囲気なのですが、読んでいるだけでお腹が空いてくる食べ物の描写がたくさん。
バター醤油ご飯に、たらこパスタ、バタークリームケーキ……。タイトル通りのバター祭り。今回は、そんな柚木麻子さんの『BUTTER』をご紹介します。
「許せないものがふたつあって、それはフェミニストとマーガリンです」
人と