間歇(かんけつ)_一定の時間を隔てて起きること / 川上弘美 【蛇を踏む】

読書にまつわる文章を書き貯めたいなと思い、早1カ月程度。仕事終わりのタイミングで書き始めてみます。1冊目は長年愛読している川上弘美さんの「蛇を踏む」に。

あらすじ(Amazonより引用):ミドリ公園に行く途中の藪で、蛇を踏んでしまった。蛇は柔らかく、踏んでも踏んでもきりがない感じだった。「踏まれたので仕方ありません」人間のかたちが現れ、人間の声がして、蛇は女になった。部屋に戻ると、50歳くらいの

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真鶴

川上弘美さんの『真鶴』。好きな話。小説の舞台、真鶴に行ってきたよ。

真鶴駅についてバスの時刻表をみると一時間後だったから歩こうと思う。

真鶴半島の三ッ石海岸を目指して歩く。

最初に貴船神社をみたよ。貴船まつりは国指定重要無形民族文化財らしい。階段がたくさん。時間があったら登ってみたいね。

真鶴港。水面が反射してきれい。

中川一政美術館につく。

ひまわりやバラ、風景の絵が好きだった。色合

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赤と青の波。‖川上弘美と笙野頼子を読んで

 今日、二冊の本を読んだ。川上弘美『溺レる』と『笙野頼子三冠小説集』。

どちらも文庫本だ。読んでいる途中に気づいたのだが、どちらの表紙もあやしげな波状の線が描かれている。前者では、波状の線が青と白の空間を切りわけている。後者では、女性の肉体のようなスポンジ状の山のようなかたちがあいまいに、これまた波状に画面を走り、こちらは赤と白の空間を切りわけている。青い波は、『溺レる』という短編集の主人公の女

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ありがとうございます!
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社会の分断を見つめる──現代日本「動物」文学案内

( “α-Synodos” vol.275(2020/5/15)より転載)

◇文学は「不要不急」か

「社会の分断」が語られる場面を私たちはしばしば目にします。イギリスではブレグジットをめぐって経済格差や階級差別が露呈し、アメリカでも人種差別や移民差別をめぐる言説がメディアを賑わわせているのがその典型です。日本でも貧困問題や女性差別、LGBT差別といったかたちで分断は可視化されています。昨年公開

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そこはかとない日々 1

川上弘美(敬称略)の文章が好きだ。やわらかくて豊かなぬくもりがあるから。川上さんの文章を読んでから、日本語の美しさを知ったような気がする。漢字、カタカナ、ひらがな、かたちは思っているよりも、ことばにたくさんの意味を持たせる。

例えば、「心」「ココロ」「こころ」

単語ひとつとっても印象はまったく違う。

漢字は形からしていかにも心臓、という感じがする。両手で抱えて温めたくなるような、大切にしなけ

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スキ焼き!
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わたしの本棚70夜~「センセイの鞄」

 70日になりました。もう少しがんばれそうなので、今年いっぱいは、続けてみようと思います。読んで頂いたり、スキを頂いたり、フォローしてくれたり、ありがとうございます。川上弘美氏の作品は、芥川賞受賞作「蛇を踏む」のような寓話的なものも好きですが、一番好きなのは、「センセイの鞄」です。恋人未満といったセンセイとツキコさんの関係。淡くて疲れなく、大人の男女の関係として、いいなあ、と思いました。

☆「セ

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ありがとうです。嬉しいです(*^_^*)
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つまらない講義を聴きながら、講義中に落書きをしながら、なんとなく過ごす毎日。いつの間にか桜は散って、キャンパス内は新緑の柔らかな葉で包まれていた。あの日以来、あの子のことはあまり見かけなくなっていた。席については落書きし、落書きしては授業が終わり、みんなが騒ぎだしたのを合図に講堂を出る。特別なことが何も無い毎日を繰り返していた。
家に帰れば、作成途中の絵が、机の上に放り出されている。構図が決まって

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嬉しいですっ!ありがとうございます!

いちばん好きな「ひらがな」の話

 Twitterやる時間あるなら久しぶりにnoteでもやってみようかな~~~~~!

 今日も6時間くらいコメダで大学のオンライン授業を受講しました。閉店まで一時間くらい時間が余ったので、エッセイなのか日記なのか判然としない文章を書いてみたいと思います。久しぶりにnoteを覗いてみたんだけど、皆の文章はある意味ぶっ飛んでいて、おもしろくて、読んでいてとても心地がいいです。僕も文章を通じて優しい気持

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雑記:2020/12/09

今日は、楽しかった。その時よりも、その後の今、すごく楽しかった、と思っている不思議。

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論文を読んでいたら、川上弘美作品と「水」って関連が深く、重要なテーマなのではないか、と今さら気づいてしまい、今まで書いた卒論にどう落とし込もうかと焦り、悩みながらも、発見してしまったのではないかという嬉しさがある。

論文はあんまり関係なかったのだけれど、こういうことってたまにある。掃除してい

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Have a wonderful day!
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好きな本でわかる自分ーその2

今年の夏に書いた1つめの記事の続きです。

1つめの記事はこちら↓

今回は、その第2弾です。1冊目。

翻訳100%で仕事していた時期が長くありました。一日座りっぱなしなのですが、自分にはしっくり来てたと思います。翻訳している時の集中の仕方や没入感が、とてもよいのです。日本語と英語の間で一人旅をしているような。

最近は、ビジネス系や日常会話などで機械翻訳やAIが進出してきています。でも、そもそ

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ありがたき幸せです💖💖💖
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