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コーヒー屋で働いています。仕事にまつわる日々の思い、男子2人との日常、読んだ本について…

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コーヒー屋で働いています。仕事にまつわる日々の思い、男子2人との日常、読んだ本についても記録しています。 日々書くことは、日々考えること、よく生きること。 なんでもない日のことばかり。

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1%を、すくいとっていく。

風が冷たい、痛い。 景色は、ブルーグレー。 寒いのはわかっているのだけれど、やっとひと息ついた夕方に、今日も図書館まで歩く。 車で走るだけじゃあ、世界の小さな変化には気付けない。 ほら、こんなに寒いのに、咲いている。 なずなの白、ヒメオドリコソウのピンク、オオイヌノフグリの青。 雪にいちど埋もれたせいか、みんな小さくきゅっと縮こまっている。 目を凝らさないと見過ごしそうだけど、確かにそこに。 いつもの小道の脇に、梅が咲いていた。 この木が梅の木だということすら、すっか

    • お茶こそ、しあわせ。

      朝、車のラジオから、ミスチルのイノセントワールドが流れてきた。 もちろん、歌う。 車の中、ひとりで歌うのって気持ちいいよね。 忘れもしない、 30年前、音楽番組で初めて桜井さんがこの歌を歌うのを聴いた、まさに雷に打たれるようなそんな衝撃、ミスチルの存在を知ったあの日のこと。 8cmのシングルCDを買って、繰り返し繰り返し聴いた。 ラジオっていいよね。 その時間ごと、いつものパーソナリティーの方の声が聴こえて、いつだってどこかとつながっている気がするから。 今日は朝から

      • 春が来て、三度目の正直。

        シュークリームを求めて、夜の散歩。 シュークリームが食べたい… 私がぽそりとそう言うと、クリーム食べたい、カスタードクリームが食べたい、シュークリームが食べたい、と子どもたちも急に同意し始めた。 夜のPTAの集まりが終わったあと、そうだシュークリーム…とそのまま歩いてコンビニまで行くことにした。 夜に歩いて出かけることなんて、そうない。 田舎の道、びっくりするくらい街灯が少なくて、とにかく真っ暗なのだ。 そんな中、早足で歩いてコンビニにたどり着き、シュークリームを4つ

        • 週末の遠景、近景。

          昨日の夕方、思い立ってコールドブリューコーヒーを仕込んでおいた。 ここのところずっとホットで飲んでいた豆を、ざーっとお茶パックにつめて、水に浸して冷蔵庫に入れておくだけ。 冷蔵庫を開けるたびにゆるゆると褐色が濃さを増していき、今朝にはすっかりこっくり濃い色になっていた。 うっとり。 小さなボトルに入れて、おにぎりとともにバッグに入れる。 ちょっとした楽しみのつもりだったけど、今日は日もあまり出ず、寒いくらいで。 (やっぱりホットにすればよかったな。) 今年度開幕、のサッ

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        1%を、すくいとっていく。

          そんなnote の日々。

          ぼんやり明るく白く晴れた、あたたかな日。 毎回気付けば冬から夏、のような季節の変化に戸惑い、慌ててタイヤの交換をしてもらい、用があって少し遠くまで走る。 川沿いの細い道をひたすら走る。 もう少ししたら新緑のトンネルみたいになるんだけどな、とまだ見通しのよい広い空を見ながら走る。 川の流れが、本当に気持ちよさそう。 あぁそうだ、春になったら川を見に行く、って言ってたんだった。 ただのんびりキラキラした川の流れを見ていたい願望。 目的地の近くに美味しいパン屋さんがあること

          そんなnote の日々。

          からあげ食べたい、の夜。

          風が吹く寒い夜。 雪のように舞う桜の花びら。 あっというまに葉桜、でも桜もちみたいな色合いでこれもまたよし、かわいい。 すごいね、桜に葉っぱが出るのと同時に、あちこちの新緑もいっせいに吹き出す。 桜と交代するかのように、街中のハナミズキの蕾が色を見せ始めている、これも楽しみな季節。 今朝は、起きても全然気持ちがリセットされていなくて、もやもやぐるぐる考えながら朝の支度をする。 家を出てから、あ、長男にたのまれていたのに起こしてくるの忘れた…あ、制服のシャツにアイロンかけ

          からあげ食べたい、の夜。

          今必要な言葉は、どこに。

          まただ。 怒り、やるせなさ、もやもや、どうにも消化できないこの気持ちにとらわれて、何にも手につかない。 表面的には平等を求めながら、みんな自分のことしか考えてないよ。 どうして、お互いさま、協力してやろうよ、と思えないのかな。 (そんな私も、公平に、客観的に見れているのだろうか、と自問する。) …………… 集団をまとめるのって、難しい、とあらためて思う。 落ち着け、感情的になるな、こんなことで私は負けないしめげない、と言い聞かせながらも、お腹の中はふつふつと煮えたぎって

          今必要な言葉は、どこに。

          昨日と今日とじゃ、違うから。

          目が覚めて一瞬、寝坊したのかと焦る。 5時なのに、カーテンを透かしてもう明るい。 春になると、なるべく白いシャツを着たくなる。 ベージュも好き。 素材と色味の違うベージュのシャツとパンツに黒いエプロン、というのが意外と気に入っていて、今日もそんな感じ。 あったかくなったので、去年の春買った鮮やかなグリーンのブラウスも出して、たくさん着よう。 そう。 毎日だってこうやって、誰かに聞いて、って言いたくなって困る。 (聞いてくれて、ありがとうございます。) 昨日と今日とじゃ、

          昨日と今日とじゃ、違うから。

          美しいものは、たくさんある。

          今朝は、遅くまで寝ていた。 8時には、部屋の中はまぶしい光ですっかり満たされている。 昨日は早朝から忙しく働いたのに、夜の会議にふたつ出たあと、外でまた話して、結局みんなが寝るころに帰って、眠いはずなのにくったりして寝る準備が進まず、アイスを食べて、チューハイの缶をあけて、読みかけた本をぱたんと閉じてバタンと寝ちゃったよ。 起きたらシンクの中に伏せた缶がそのままで、テーブルの上には閉じた本がそのままあって、家族は朝ごはんを食べたあとだった。 ひとりでマグカップに1杯分コ

          美しいものは、たくさんある。

          それらは、よき休日のための。

          今週は、ここを目標にがんばってきたのです。 4日働いて、今日は午後からの授業参観のため、休み。 なにかと気の重い予定がつまった週末を乗り切るためには、この午前中の唯一の空白を無駄にしない、と先週から決めていた。 休みの日に、ほこりだらけの家の中にうんざりしながら掃除を始める、といういつものパターンはもういやです、休みなんだからちゃんと家のことやらなきゃ、と自分にプレッシャーをかけるのはいやなのです、と思う。 よい休日を迎えるための、日々の過ごし方。 いざ、始める4月。

          それらは、よき休日のための。

          晴れも曇りも、と思えること。

          こんな夜に、今日何杯目かのコーヒーを飲みながら、書き始める。 コーヒーを入れたボトルを車のドリンクホルダーに置き忘れたことに気付き、冷たくなったそのコーヒーにミルクを足して飲んでいる、というわけ…。 もうすでに、今日は家に帰ってから、コーヒーをいれて飲んだ。 今日発売したばかりの新しいコーヒー。 いちばんの味の基準は、自分の手で、いつもの方法でドリップしたコーヒーなので、こうやってまず家で静かにじっくり向き合ってみる。 仲よくなる、というイメージ…。 今日、このブラジ

          晴れも曇りも、と思えること。

          ぎゅぎゅっと、思いを入れて。

          雨、雨、大雨の朝。 まだ慣れていない制服に身を包み、傘をさして家を出る長男を見送る。 嫌だなぁ乗せてっよ、なんて言ったら、まぁ今日はそれでもいいか、と思ってた私をよそに、雨だから、と昨日より早くに家を出ていった。 まわり込んで、よけいな心配をするのはよそう。 出勤時、道は混んでいた。 ラジオから、福山雅治の桜坂が流れてくる。 雨の音がうるさすぎて、ボリュームを上げて聴く。 サイドの窓ガラスに雨の粒でいっぱいで、外がよく見えない。 雨が少し入ってくるけれど、窓を開けて

          ぎゅぎゅっと、思いを入れて。

          そっと、見つめるとき。

          朝、東の窓から光がさしこんでいる。 リビングにできた、ちょうどぴったりサイズのひだまりに、次男が寝転がって本を読んでいる。 こぐまのくまくん、だ…! 小さなころ、よく読んでとせがまれたっけ。 なぜ、今、これを? (でも、あえて聞かず。) くまくんとお母さんぐまとのやりとりが微笑ましくて、こんなお母さんになれたら素敵だなぁ、といつも思った。 くまくんの立ち姿が次男となんだかそっくりで、それもこの本が愛おしい理由だった。 モーリス・センダックの絵がとても素敵で、私のお気に

          そっと、見つめるとき。

          ゆるりと、休んでもやめず。

          曜日の感覚が戻ってきた。 子供たちの学校が始まると、週末がくっきりとしてくる。 あーよく寝た!と思わず口に出したくなるほど、久しぶりにぐっすり寝て起きた朝。 フレンチトーストをたくさん作って、コーヒーも多めにいれた。(半日かけて、ちびちび飲むのだ。) 休みの日の過ごし方には口を出すまい、と思っている。 新学期が始まったばかりで、子どもは子どもなりに慣れない中でがんばっているだろうから、家でまであれこれ言われたくない、よねぇ。 私は私で、ちょこちょこ掃除したり片付けたり、

          ゆるりと、休んでもやめず。

          さぁ、自分に期待しよう。

          なんとか無事、スタートしました。 あいにくの曇り空の朝、ゴミ出しのために外を歩く。 どうやって目を凝らしても青空は透けて見えない、でも、雨が降らなくてよかった。 むしろ、ちょうどいい。 あんまり盛大な春の晴天だと、それ、なんだかちょっとプレッシャーだもの。 あぁ嫌だなぁと、でもそんなに深刻そうでもなくつぶやく長男。 そうだよね、嫌だよねぇ、 遠いし、緊張するし、面倒くさいしねぇ、、 否定するでも、励ますでもなく、ただ同意する私。 だって正直、おめでたいとかありがたいと

          さぁ、自分に期待しよう。

          ドーナツと散歩が、必要です。

          ドーナツが好きだと思う。 久しぶりにミスドに行って、箱いっぱいドーナツを買ってくる。 私は、今出てる抹茶のと、桜のと、ふたつ食べた。 ドーナツって言ってもいろいろあるけど、どんなドーナツであっても、ドーナツであれば(あんまりゴテゴテしているのは、ドーナツぽくなくて考えちゃうけど)、好きだと思う。 コーヒーのおともをひとつだけ選ぶとすれば何? と勝手に自分に質問しては、うーん…ガトーショコラか、チーズケーキか…やっぱりドーナツかなぁ…とひとり考えを巡らせている。 そのド

          ドーナツと散歩が、必要です。