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贈るよろこび。


急に夏で、びっくりする。

明るい緑と青とくっきりとした影とで、コントラストの強さに、朝からもうクラクラしそうな。

何もかもが鮮やかな光を放っているようで、目に飛び込んでくる情報量が多い…
すでにワントーンの冬の景色を恋しく思うのは、贅沢でしょうか。


明日から次男は標高2,000m、高原での宿泊学習なので、気温が上がってなにより。
今日は、そのキャンプの持ち物の準備をしていた。(前日になって慌てる母は、いつものこと…)
あれを探して、これを揃えて、階段を上がったり下りたり。


吹き抜けのところにいくつもの束で吊るしていたラベンダーが、すっかりドライになっているのに気付いて、下ろしてみる。

短い束は、遠くに住む古くからの友人への小包に入れて送ろうと決めていたので、やさしく包む。
箱にはもうすでにハーブティーやドライフルーツを詰めていたので、その最後の隙間にそっと入れて封をした。

いい香り、届きますように。


もうひとつの束は、いっしょに働く大切な友人に。
私が店を離れることを思ってはいつも泣いてくれる、そんなうれしい年下の同僚。
花が大好きで、いつもたくさんの花の絵や、それから…かわいい動物のイラストをさりげなくあちこちに描いてくれる。
私の手帳は、そのかけらたちで毎年いっぱいになる。

彼女には、お菓子といっしょに袋に入れて、明日渡そう。


大好きな人たちへの贈りものを準備するのは、とてもしあわせなひとときだと思う。
もしかしかたら自己満足かもしれないけれど、でも…きっとその過程や背景を含めて喜んでくれるはず、そう思える存在がいるのは、うれしいこと。




花をつけるラベンダーはまだ1株しかなくて、花が開く直前のものを収穫してドライにしたけれど、あんまり採りすぎるとせっかくの庭に咲くぶんが少なくなってしまう。

ぎゅっと閉じた濃い紫の蕾も美しいけれど、開いた薄紫の小さな花ひとつひとつも、本当にかわいいのです。
その花に、今日はひらひらと蝶が何匹もとまりにきていた。

私はただそこに植えただけ、でも、それが確かに自然の生態系の一部になっていると感じられる瞬間、なんだかとても感慨深い。




梅雨入りはもうすぐ、といったところ…。
あちこちのアジサイがつぼみをつけている。

明日からも暑い日が続きそうです。


今日も読んでいただいて、ありがとうございます。


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