向後善之

会社員生活を送った後、留学。2000年から心理カウンセラー。現在東京恵比寿のハートコン…

向後善之

会社員生活を送った後、留学。2000年から心理カウンセラー。現在東京恵比寿のハートコンシェルジュ( https://heartc.com/ )でカウンセリングを行う。特定の理論や技法にとらわれず、クライアントさんの個性や状況にあったアプローチを選択することを心がけています。

マガジン

  • 読書日記 歴史、社会、哲学、科学

    僕にとっての新しい知識や考え方を得ることができた本を紹介します。歴史・社会・経済・哲学・心理学・科学など、ジャンルはなんでもあり。

  • セラピスト対談

    様々なセラピストや心理学などの専門家との対談をアップします。

  • モニョモニョ英語

    ものにするには時間がかかり忘れるのはあっという間。英語ってそういうもんだと身にしみて感じています。2001年に4年半過ごしたアメリカから帰国して、すっかり英語もさびついてしまいました。これじゃぁいかんと勉強し直そうとするのですが、目的がなければ、どうも気合が入らない。 しかし、近年のAIの進歩。こりゃぁ、利用してみるかと思ってやってみたら、とてもいい感じ。 じゃあ・・・ってことで、これまでいい加減に解釈していた英語のロックの詩の意味を調べてみることにしました。

  • カウンセリングについてのあれこれ

    カウンセリングとは、どんなものか、難しい言葉を極力使わず、お伝えしていきたいと思います。

  • 読書日記 小説 ルポ エッセイ

    僕が読んだ、小説やルポやエッセイについて、紹介していきます。

最近の記事

「科学の方法」 中谷宇吉郎 著 岩波新書

名著です、著者は1962年に亡くなっていますので、相当古い本です。 でも、書いてることは今でも色褪せません。 著者がこの本の中で繰り返し書いているのが、「科学が扱えるのは、自然の中のごく一部である」ということです。 「まず第一に、一番重大な点をあげれば、科学は再現の可能な問題、英語でリプロデューシブルといわれている問題が、その対象となっている。もう一度くり返して、やってみることができるという、そういう問題についてのみ、科学は成り立つものなのである。(45)」 「自然現

    • 再生

      服部信子さんとの対談 その3 セルフケアと対人支援法の「コレモ(コミュニティ・レジリエンシー・モデル)」について

      アメリカで心理士をされている服部信子さんに、いつでも、どこでも使える セルフケアと対人支援法として欧米の精神医療、心理、教育などの分野で広く適用されているコレモ(コミュニティ・レジリエンシー・モデル)について語っていただいています。 服部信子さん関連ページ ホームページ コレモ・ジャパン  https://www.crmj.org/%E8%A4%87%E8%A3%... YouTube 【心理士トーク】by 服部信子 / @by-ew5uy Twitter 心理療法士 服部信子 in アメリカ / nobukohattori 向後善之関連ページ ホームページ ハートコンシェルジュ http://heartc.com/ YouTube 酔いどれカウンセリングセミナー / @mrchakogo

      • 再生

        服部信子さんとの対談 その2 フラッシュバックに対する対処法と心理教育について

        トラウマを受けてフラッシュバックが起きている時、その瞬間にその場でできる対処法と、トラウマとは何かを理解するための心理教育のについて服部信子さんに語っていただいています。 ・・・しかし、僕は、頭の上にクッションを乗せて、何をしようとしているのでしょう?実は、とても、真面目なお話なのであります。 服部信子さん関連ページ ホームページ コレモ・ジャパン  https://www.crmj.org/%E8%A4%87%E8%A3%... YouTube 【心理士トーク】by 服部信子 / @by-ew5uy Twitter 心理療法士 服部信子 in アメリカ / nobukohattori 向後善之関連ページ ホームページ ハートコンシェルジュ http://heartc.com/ YouTube 酔いどれカウンセリングセミナー / @mrchakogo

        • 再生

          服部信子さんとの対談 その1 アメリカのカウンセリングと精神医療システムについて

          アメリカでのカウンセリング(含む精神医療全般)について、現在アメリカで心理士をされている服部信子さんにお話を伺いました。 アメリカと日本では、精神医療のシステムが違います。どちらが良いのか悪いのかではなく、どんな点が同じでどんな点が違うのか?について、情報交換をしました。 服部信子さんとは、学校は違いましたが、留学時代に当時サンフランシスコにいて、お互いに助け合ったり、愚痴を言い合ったりしたときの仲間の一人です。服部さんはアメリカに留まり、心理療法士として活躍しています。 ホームページ コレモ・ジャパン  https://www.crmj.org/%E8%A4%87%E8%A3%BD-about YouTube 【心理士トーク】by 服部信子 https://www.youtube.com/channel/UCqZLtvRalUOmEygPO0zCr3w Twitter 心理療法士 服部信子 in アメリカ https://twitter.com/NobukoHattori 向後善之関連ページ ホームページ ハートコンシェルジュ http://heartc.com/ YouTube 酔いどれカウンセリングセミナー https://www.youtube.com/@MrChakogo #服部信子 #セラピスト #海外セラピスト #アメリカ #サンフランシスコ #セラピー #カウンセリング #精神医療 #チーム医療 #ソーシャルワーカー #バイオサイコソーシャルアプローチ

        「科学の方法」 中谷宇吉郎 著 岩波新書

        • 服部信子さんとの対談 その3 セルフケアと対人支援法の「コレモ(コミュニティ・レジリエンシー・モデル)」について

          再生
        • 服部信子さんとの対談 その2 フラッシュバックに対する対処法と心理教育について

          再生
        • 服部信子さんとの対談 その1 アメリカのカウンセリングと精神医療システムについて

          再生

        マガジン

        • 読書日記 歴史、社会、哲学、科学
          54本
        • セラピスト対談
          6本
        • モニョモニョ英語
          24本
        • カウンセリングについてのあれこれ
          15本
        • 読書日記 小説 ルポ エッセイ
          56本
        • ChatGPTでお勉強
          2本

        記事

          TED Talk "How could so many people support Hitler?"の英語

          ハンナ・アーレント(Hannah Arendt, 1906年10月14日 - 1975年12月4日)は、ドイツ生まれのユダヤ系哲学者であり、政治理論家です。彼女は20世紀の最も影響力のある思想家の一人とされ、特に権力、全体主義、民主主義に関する研究で知られています。 彼女は、アウシュビッツの所長だったアドルフ・アイヒマンの裁判を傍聴し、アイヒマンについて、ある重要な発見をします。 今回は、TED Talkの「How could so many people support

          TED Talk "How could so many people support Hitler?"の英語

          「縮小ニッポンの再興戦略」 加谷珪一 著 マガジンハウス新書

          バブルの頃、日本は傲慢でした。当時石油会社の技術屋だった僕がアメリカに初めてひとりで出張に行った時、日本人のサラリーマンたちが集団でアメリカの悪口を(もちろん日本語で)言っているのをよく見かけました。彼らは、フラットトップのアメ車がエンストするのを見て、「だから、アメリカはダメなんだよ」と嘲笑したり、レストランの料理に「大味だね」などとケチをつけたりしていました。 当時の日本人は、アメリカをばかにしていたのです。その雰囲気を象徴的に示しているのが、1989年に出版された『「

          「縮小ニッポンの再興戦略」 加谷珪一 著 マガジンハウス新書

          「福島第一原発事故の真実 NHKメルトダウン取材班 著 講談社文庫

          福島原発事故から、13年。その時、何が起こったのかが地道な調査の末に、次第にわかってきました。 津波が事故の主原因だとは思いますが、実は津波到達前に地震による破損があった可能性があるのではないかということです。 原発事故があってから、すぐ僕は耐震設計がどうなっているのか調べました。すると、耐震強度が足りなかったのです。 確認のため、改めて調べなしてみましたが、震災当時、福島第一原発付近の震度は6強、加速度は550ガルでした。しかし、福島第一原発の耐震強度は、設計基準地震

          「福島第一原発事故の真実 NHKメルトダウン取材班 著 講談社文庫

          「無条件の愛のワーク 吉福伸逸のセラピー ハードなアプローチは有害か?その8」

          カウンセリングを学ぶと、「無条件の愛」という言葉が出てきます。 しかし、この「無条件の愛」というのが、なかなか曲者です。偽りの共感で表面的に「愛してるよ」というのとは違います。 沈むつつある船に、ライフジャケットが1枚しかなくて、子供と自分とどちらかが生きなければならない。その時に子供にライフジャケットを譲るのが無条件の愛かもしれませんが、あっさり「私は、子供に渡しますよ。当然でしょ?」なんていう人は、「はぁ、そうですかぁ」と思うけど、ごめんなさい、なんか嘘っぽく聞こえち

          「無条件の愛のワーク 吉福伸逸のセラピー ハードなアプローチは有害か?その8」

          「コモンの再生」 内田樹 著 文春文庫

          わわわ!僕と同じことを内田先生は言っていたんだ!と、超ミーハー的に喜んでいます。 内田先生は『「廃藩置県」ならぬ「廃県置藩」を(p.231)』と、唱えておられたようなのですが、全く同じことを、僕は予々言っておりました。 だって、どこの都市に行ったって、駅前にビルが立って、商店街がどんどん消滅する代わりにイオンがあって、駅前留学があって、お受験に執着する親が増えるとともにどこにも学習塾があるようになってきたというわけで、どの地方もリトルトーキョーになりつつあるという金太郎飴

          「コモンの再生」 内田樹 著 文春文庫

          「動的平衡ダイアローグ」 福岡伸一 著 小学館新書

          生物学者の福岡伸一さんの対談集。対談相手は、小泉今日子、カズオ・イシグロ、平野啓一郎、佐藤勝彦、玄侑宗久、ジャレット・ダイアモンド、隈研吾、鶴岡真弓、千住博。 本屋で見つけて、これは、読まなきゃ!と思って、すぐ書いました。 面白かった。 小泉今日子さんは、すごい! 「過去や未来がぱあーっとと綺麗に並んで横にあって、私が一歩歩くと、過去や未来もみんな一緒にぴょーんと歩くみたいな、そんなふうに捉えたらすごく楽しくなるんじゃないか、なんて考えていました。(p.38)」 と

          「動的平衡ダイアローグ」 福岡伸一 著 小学館新書

          「Die With Zero」 ビル・パーキンス 著 ダイアモンド社

          「アリとキリギリス」の童話で、遊び呆けたキリギリスは、最後に困ったことになり、アリさんはよかったねということになるのですが、しかし、「アリはいつ遊ぶことができるのだろう?(p.3)」というのがこの本のテーマです。 いろいろなことができるだけのお金を稼いだのに、経験しないまま高齢になり、結局使わなかったお金だけ死後に残っていくというのは、残念なことです。 アメリカでは、「資産額が多い人々(退職前に50万ドル以上)は、20年後または死亡するまでにその全額の11.8%しか使って

          「Die With Zero」 ビル・パーキンス 著 ダイアモンド社

          「他者の靴を履く」 ブレディみかこ 著 文春文庫

           あるカウンセラー(Aさん)が、「私は、クライアントさんの言うことは、全て正しいという立場をとります」と言うのを聞きました。理由は、「カウンセラーは、クライアントに対して常に共感的であるべきだから」とのことでした。 また、別のカウンセラー(Bさん)は、「共感は、カウンセリングの基礎です」と言います。 僕は、AさんともBさんとも違う意見を持ちます。僕は、クライアントに限らず、誰かに常に共感し続けることなんてできません。また、共感の原語であるエンパシーは、非常に深い意味があり

          「他者の靴を履く」 ブレディみかこ 著 文春文庫

          再生

          皆川なつ美さんとの対談 第3回強迫性障害に対するアメリカでのアプローチ

          「第3回強迫性障害に対するアメリカでのアプローチ」*対談のきっかけになったテーマです! アメリカで20年以上カウンセリングをしておられる皆川なつ美さんをお迎えしての第3回。 今回は、強迫性障害に対するアプローチについて。目からウロコのアプローチです! 強迫性障害は、治ります。その手法も開発されています。 共感だけではなく、直面化が必要になります。アファーメーションは、場合によっては、強迫症状を強めてしまいます。 アプローチをするためには、しっかりとした見立てが必要です。その人が強迫性障害なのかどうか?強迫症状のレベルはどの程度なのかによって、アプローチの内容が違ってきます。 皆川なつ美さん アメリカで、カウンセリング心理学修士取得後、ボルダーのカウンセリングのオーガニゼーションにて心理カウンセラーとして働いた後に、カウンセリング・デイレクター職につく。 その後、臨床心理学博士号を取得。アメリカ心理学学会会員 これまで、D Vシェルター、薬物中毒患者専門のデトックスセンター、コミュニティー・カウンセリングセンター、富裕層を対象としたカウンセリングのオーガニゼーション、そして刑務所でのセラピーを行ってきた。現在は、ボルダー市とデンバー市で開業をしている。 <皆川さんの出演した「裏社会ジャーニー」のYouTube動画> • 【アメリカの刑務所事情】ギャングのボス、レクター博士…アメリカで犯罪者の心... • 【アメリカ刑務所トラブル】日本とは比べ物にならないアメリカの刑事施設のトラ... • 【サイコパスの実態】犯罪者の心理カウンセラーをしていた皆川さんが接してきた... <皆川さんのHP> https://www.drninatherapy.com/dr-nina <皆川さんのツイッター> https://x.com/anegocounselor #不安症 #強迫性障害 #OCD #エクスポージャー療法 #海外セラピスト #セラピー    #カウンセリング #留学 [ハートコンシェルジュ HP] https://heartc.com/

          皆川なつ美さんとの対談 第3回強迫性障害に対するアメリカでのアプローチ

          再生
          再生

          皆川なつ美さんとの対談 第2回不安・パニックに対するアメリカでのアプローチ

          「第2回不安・パニックに対するアメリカでのアプローチ」 アメリカで20年以上カウンセリングをしておられる皆川なつ美さんをお迎えしての第2回。 今回は、不安とパニックに対するアプローチについて。 不安・パニックは、基本3〜5回のセッションで回復するのだそうです(複雑なトラウマがある場合などを除く)。アメリカでは、医師は、抗不安剤をあまり処方しないのだそうです。 カウンセリングのアプローチは、行動(身体反応)、思考、感情の3つの方向から行います。 皆川なつ美さん アメリカで、カウンセリング心理学修士取得後、ボルダーのカウンセリングのオーガニゼーションにて心理カウンセラーとして働いた後に、カウンセリング・デイレクター職につく。 その後、臨床心理学博士号を取得。アメリカ心理学学会会員 これまで、D Vシェルター、薬物中毒患者専門のデトックスセンター、コミュニティー・カウンセリングセンター、富裕層を対象としたカウンセリングのオーガニゼーション、そして刑務所でのセラピーを行ってきた。現在は、ボルダー市とデンバー市で開業をしている。 <皆川さんの出演した「裏社会ジャーニー」のYouTube動画> • 【アメリカの刑務所事情】ギャングのボス、レクター博士…アメリカで犯罪者の心... • 【アメリカ刑務所トラブル】日本とは比べ物にならないアメリカの刑事施設のトラ... • 【サイコパスの実態】犯罪者の心理カウンセラーをしていた皆川さんが接してきた... <皆川さんのHP> https://www.drninatherapy.com/dr-nina <皆川さんのツイッター> https://x.com/anegocounselor #不安症 #パニック障害 #強迫性障害 #エクスポージャー療法 #海外セラピスト #セラピー  #カウンセリング #留学 [ハートコンシェルジュ HP] https://heartc.com/

          皆川なつ美さんとの対談 第2回不安・パニックに対するアメリカでのアプローチ

          再生
          再生

          皆川なつ美さんとの対談 第1回アメリカでの最近のカウンセリング事情

          「第1回アメリカでの最近のカウンセリング事情」 アメリカで20年以上カウンセリングをしておられる皆川なつ美さんをお迎えして、最近のアメリカのカウンセリングの状況について語っていただきます。 薬物依存患者専門のデトックスセンター、富裕層を対象としたカウンセリングのオーガニゼーションなどでの経験について。 薬物依存患者専門のデトックスセンターにおけるケアにおいては、サイコエデュケーション(医学・臨床心理学的な方向からの心理的教育)がとても重要です。 富裕層を対象としたカウンセリングのオーガニゼーションでは、18歳から32歳までの富裕層家族の子息になんらかの問題(ドラッグ、ひきこもりなど)がある場合の宿泊型施設においてケアがなされます。 皆川なつ美さん アメリカで、カウンセリング心理学修士取得後、ボルダーのカウンセリングのオーガニゼーションにて心理カウンセラーとして働いた後に、カウンセリング・デイレクター職につく。 その後、臨床心理学博士号を取得。アメリカ心理学学会会員 これまで、D Vシェルター、薬物中毒患者専門のデトックスセンター、コミュニティー・カウンセリングセンター、富裕層を対象としたカウンセリングのオーガニゼーション、そして刑務所でのセラピーを行ってきた。現在は、ボルダー市とデンバー市で開業をしている。 <皆川さんの出演した「裏社会ジャーニー」のYouTube動画> https://youtu.be/OqIpExD22_4?si=awNWpbku8UmUE_Rp https://youtu.be/tQPEgIwmWOQ?si=63E-z8EhPtHypv01 https://youtu.be/r2FvVFXJIz4?si=FbuC96VW1iAGAGrM <皆川さんのHP> https://www.drninatherapy.com/dr-nina <皆川さんのツイッター> https://x.com/anegocounselor #不安症 #強迫性障害 #エクスポージャー療法 #海外セラピスト #セラピー #カウンセリング #留学 [ハートコンシェルジュ HP] https://heartc.com/

          皆川なつ美さんとの対談 第1回アメリカでの最近のカウンセリング事情

          再生

          「日本人の底意地の悪さが日本経済低迷の元凶」 加谷珪一 著 幻冬舎新書

          日本では、出る杭は打たれます。自分自身の経験でも、何か新しい提案をすると、日本では歓迎されないことが多かったです。「余計なことをしていないで、言われたことをちゃんとやれ」というわけです。 でも、アメリカにいる時、自分の提案を頭から否定されることはありませんでした。むしろ、ユニークだとか、good insightとか言われて褒められたものです。こうした雰囲気だと、より新しい提案をしたくなるものです。 この傾向は昔から変わらないはずなのに、なんで日本は高度成長できたのでしょう

          「日本人の底意地の悪さが日本経済低迷の元凶」 加谷珪一 著 幻冬舎新書