キモト ハル

大学生。よく読み、よく呑みます。本とお酒とその他思うままに書きます🍻

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  • 本とお酒の日記

    本とお酒があれば大丈夫、たぶん。

最近の記事

「幸せになれるよ」って言われたかった(映画『ミステリと言う勿れ』)

幸せになってね。 幼い頃、母は私によくそう言った。 私が育った家庭は「幸せ」とは言い切れないものだった。 有り体に言えば「機能不全家族」。 結婚したことで不幸になった、と母はよく嘆いていた。 だからせめて娘には幸せになってもらいたいと思ったのだろう。 「今は幸せじゃないかもしれないけれど、いつかは幸せになってね。」と何度声をかけられたことか。 幸せになってね。 おまじないのように繰り返されるその言葉は、いつしか私の心に刻まれた。 いつだって幸せになるために努力した

    • テンションが上がらない日は爪を塗る

      爪を褒められることがよく、ある。 マニキュアを塗ると爪の存在感が増すのか、お褒めの言葉を頂く率が上がる。 友人に「それ、自分の爪?」と付け爪疑惑をかけられたり、爪フェチの先輩から「人生トップ3に入る爪だ」などと賞賛されてきた。 だから、なんとなく爪には自信を持っている。私を構成する全パーツの中で最も自信を持てるパーツかもしれない。(ちなみに2番目はお酒を楽しく飲める丈夫な肝臓だ。) 「すっぴんジャージ上等」で、都会にあるオシャンな(?)大学のキャンパスにもたびたび「起き

      • 『ルックバック』と『山月記』(「書かないと、上手くならないよ」と言い聞かせる)

        『ルックバック』に涙腺を崩壊させられたという報告が多数寄せられる今日この頃。 上映時間短いし、たぶん好きなやつだから観に行きたいな〜と思いながらも、自分の進路が不確かすぎて(就活迷走記とか需要ありますかね……?)、鑑賞が叶っていないキモト ハルです。 おそらく『ルックバック』は才能と対峙する物語、ひいては才能を求め続けることの物語なのではないか、と勝手に想像しています。 なにしろ原作も映画も観ていない人間の想像なので、全く間違っている可能性もありますが。 「『ルックバ

        • ビールとプロフ帳

          キモト ハルです。 絶賛就活中で、なかなか【本とお酒の日記】も更新できず、悶々としています🥲 語りたい本いっぱいあるのにな……。 就活をしてみて気づいたことは、「私、意外と不器用」ということ。ざんねん。 ひとつひとつに全力を注ごう戦法なので、同時にいろんな業界見たり、就活しながらnote書いたり、できないんですよね。 不器用は不器用なりに目の前のことに全力を尽くしていこうと思います。諦めない気持ち!! ということで!(?)この記事では、だいぶ前に「かがみよかがみ」の方で書

        「幸せになれるよ」って言われたかった(映画『ミステリと言う勿れ』)

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        • 本とお酒の日記
          3本

        記事

          「飲まなきゃやってらんねぇ」普段づかいのタピオカ

          あ〜あ。飲まなきゃやってらんねぇ。 って思うこと、ありますよね。 私もあります。高校生のときもありました。 え? 高校生? 未成年じゃ……? と思った方、安心してください。 私は、周りにどんなに勧められても20歳を迎えるまで一滴もお酒を飲まなかった法律遵守系優等生なので、もちろん学校帰りに「缶ビール片手にプハー」みたいなことはしていません笑 例えば、授業で爆睡し、熱血教師に目をつけられた日。例えば、数学で赤点を取って補習になった日。例えば、やることなすこと上手くいかな

          「飲まなきゃやってらんねぇ」普段づかいのタピオカ

          【本とお酒の日記②】行きつけの居酒屋に憧れて(川上弘美『センセイの鞄』)

          初めてこの作品を読んで以来ずっっっと憧れている「蛸しゃぶ」。 花びらのように薄くそがれた蛸が、サッと色を変える情景が浮かびます。 やっぱり合わせるお酒は日本酒でしょうか。 ビールもいいかもなぁ。 私の「飲酒スイッチ」を刺激する小説NO.1といえば、川上弘美さんの『センセイの鞄』。 37歳のツキコさんがひとり通いの居酒屋で、「センセイ」こと高校時代の恩師と再開したことから始まる、2人の淡い関係性を描いた作品です。 この関係性が素敵なんですよね…… 行きつけの居酒屋。夏は冷

          【本とお酒の日記②】行きつけの居酒屋に憧れて(川上弘美『センセイの鞄』)

          【本とお酒の日記①】 これが「就活」か、と遠い目になった日 (三浦しをん『格闘する者に○』)

          私の中で不動の一位に輝く小説はこれ、三浦しをんさんの『格闘する者に○』。 今やベストセラーをバンバン生み出し、直木賞選考委員もされている、言わずと知れた超人気作家の三浦しをんさんですが、なんとこの作品、大学を卒業したてほやほやの時代に書かれたデビュー作なんです!! 文章の上手さや個性豊かなキャラクター造形など、今に通ずる三浦しをん作品の魅力が既に爆発しており、脱帽です。私とそれほど年が離れていない時期に書かれた作品だなんて、信じられない……。圧倒的な才能……。 三浦しをん

          【本とお酒の日記①】 これが「就活」か、と遠い目になった日 (三浦しをん『格闘する者に○』)

          お酒と本の日記、はじめます。

          はじめまして。 【キモト ハル】と申します。 本大好き女子大生です。大学では文学を勉強しています。 本が好きで、お酒も好きです。 本とお酒って謎の相乗効果がありますよね??? このnoteでは「本とお酒」をテーマにゆるゆると、徒然なるままに語っていけたらいいなと思っております。 たまに本もお酒も関係ない話をしてしまうかもしれませんがお手柔らかにお願いします…!

          お酒と本の日記、はじめます。