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Mg.Asano
2024年4月13日 20:31
なぁ…… どっか行かないか?僕のなかの誰かが、そう言ったのはきっと、忙しい日々のなかで忘れそうになっている大切な何かを取り戻すためだったんじゃないかな……空へと続いていくような場所に優しい香りの花が咲いていた……チラシに騙された、と不貞腐れたキミの拗ねた横顔に思わず笑みがこぼれる牡蠣はどこ?小さな唇をツンと尖らせて僕をにらむごめんごめん、僕だって騙された側だよけど
2024年4月4日 13:14
あの子と遊んじゃイケません友達は選びなさいあなたのために言ってるのあの子はマイナスになってるわうちのママというひとの言葉ときたらなんと酷い言いぐさなのであろうかこれは僕の人生なんだ友達まで親に決められてたまるかってよママがその気ならこっちにだって考えってもんがあるんだよ家になんか帰ってやるもんかママのお小言なんて糞くらえってんだ落ちていく、堕ちていく……全ては自由
2024年3月3日 21:58
消えたい、今すぐに……ここから、いや全ての人の記憶から姿形なく忘れ去られてしまいたいもとより無かったものとなれば私が抱えてしまったこの感情すらも綺麗さっぱりと跡形もなく消えてしまうはずだから防衛本能の最終手段……世渡り下手で済ませてんじゃねぇぞ個性とかで片付けてんじゃねぇぞあんたの大切なひと、死ぬかもよ?
2024年2月25日 13:01
夢をみていた……記憶のなかに鮮明に残るその部屋はきっと僕の命が最も寂しくあってそして、優しさを全身に浴びていた場所行きたい処がある、そう言った僕が寝たふりをしているその隣に座って誰よりも素早く姿を変えていく君になにかしてあげたいと夜に駆け出した時間がない……ノイズが肩甲骨や腰のあたりから湧いて暴れるように真ん中へと集まっていく真っ暗な夜の闇のなかで見つけた灯りに間
2024年2月12日 13:11
貴方はとてもいい人ね、……だけど顔が嫌い顔が嫌い、貴方の顔が、嫌いなだけ……!強烈な歌詞がスポットライトの中に咲き取り巻きたちを払い除けて僕は走ったいちばん近い場所で彼女たちを観たい中学の僕からすれば高校生の彼女は憧れその中でも僕のいちばんは『お恭さん』すらりと高身長な彼女は、常にクール近づくものに媚びることのない鋭い瞳はもう、格好よすぎ……の一言に尽きる金色の長髪、そ
2024年2月5日 22:27
星よりも速く流れる街の片隅に君の姿を捉えたとき僕の足はその一歩すら踏み出せずにいたそれは君が守られるようにひかりの腕の中に眠っていたからそして、疲れきったようなその寝顔は泣きはらした後のものだと気付いたから『おまえか、』ひときわ強い光の筋が僕の額を貫く瞬間確かに僕にはそう聴こえていた低く、とても落ち着いた様子でいながら確実に狙いを定めたような響きだった瞬時に僕は理
2024年2月2日 09:49
多くを語らずとも読み解ける、君のことどこからともなく懐かしい顔ぶれが僕のもとへと集まってくる薄暗い部屋それは心なしか寂しそうにも見えけれども勇気づけられる雰囲気でもある流れ込んでくる相手の近況や感情それは決して前途洋々な物ではなかった僕の顔をみて黙って肩を組んでくる者無茶苦茶なふざけかたで笑いを誘う者あいつ、心のなか泣いてるな……そんな奴に限って、無駄にあかるいそして
2024年1月29日 23:01
例えば、それが彼氏であったり旦那であるかもしれないしもしかしたら親子であったりする訳で絶対的な絆だと信じている……そんな関係性なわけじゃないですか?そいつら、平気で裏切ってくる訳ですよえ? あぁ、夢のなかの話なんっすけどねこちとら悶々とした目覚めからの日常……え、なんかやってらんなくない? ってならない?あんた、よくも裏切ってくれたよねって言いたくもなったりするわけで
2024年1月17日 19:39
生きていればいい事あるから、なんて何故にそんなふうに言うてくれるかあたかも「幸せしかないよ」みたいでそれじゃまるで嘘つきになってしまうが……よろしいか?涼しい顔して無責任とも取れよう言葉で突き放さないで貰えると僕、喜びます生きていればいい事も悪いこともある強いていうならば、不幸のほうがどうしたってひとの記憶にこびりつく物事を悪いほう悪いほうへと想像するそして何も起きては
2024年1月6日 13:37
めぐみは、元気に笑っているか……とある病院の待合室でのことらしい偶然にもわたしと同じ苗字だったひとが見知らぬ男性から声をかけられた、と見たところ男性はかなりのご老人であまり身体の強そうな方ではなかったとえっと、どこのめぐみさんの事で……?声をかけられたほうもそれなりの年輩すぐに頭に浮かぶめぐみさんは、居らずそれも致し方ないこと、わたしと彼は血縁関係にはない単なる顔見知り
2023年12月17日 13:53
ジングルベル、ジングルベル。はたしてサンタクロースというものはこの世に存在しているのだろうか……と、毎年この季節がやってくると何処からともなく浮上するお決まり疑惑そんな大袈裟な?そう、大袈裟にしたくなる僕は……なにを隠そう、宇宙人は実在している! 派なのです……と、いうことは。さぁ、どういうことだと思います?我が家の親は現実を突きつける派だったいかん、いかんよそん
2023年12月10日 20:08
興味なんてものはありはしなくて観てるんじゃなくて視えているだけでもっと極端に言うとするならばそれは勝手に流れているだけの番組ふとした折に耳に入ってくる音それに、くすっと心が笑った瞬間に斜め後ろくらいの角度あたりからぷっ……と吹き出す気配を感じたときあぁ、独りじゃないんだ……なんて気づけたらとても幸せだって特になにを話すわけでもなくてましてや愛のことばなんてものはもとも
2023年11月15日 22:38
生きていて良かった……ひとは生きている間に、何度くらいそんなふうに感じる事があるんだろうねんでもって、またそんな風に感じた瞬間を鮮明に覚えてるそんなことって何れくらいあるのかね常に新しいからこその感動なのだろうかはたまた単なるバカなのだろうか……にんげんってヤツは不思議なイキモノ楽しかった記憶は確かにあるはずなのにどうしても辛い記憶を蘇らせたがって落ち込んで……堕ち混ん
2023年10月21日 21:23
なぁ、俺は死ぬんかな…………は?なにを馬鹿なことを言っておるのだ、と顔をみれば彼は至って真面目な面持ちであたかも死の宣告でも受けて参りましたのような絶望の眼差しを僕にむけている……何があったのか話してみろとでも訊いて欲しいのであろう、沈黙さすがの僕でもそうするべきだと読めた中学んとき行方不明になったあいつ…………あいつ? あ、思い出したたしか彼と仲良しだった友達のうち