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宝石💎のような

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感銘を受けた珠玉の記事を感謝と共に収めました。ありがとうございます。
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2024年1月の記事一覧

楽園。

楽園。

雪の降る夜
街角に明るく灯る
くもった窓ガラス
すきまから
覗き込めば

家族があたたかな
暖炉の前
寛ぎ笑ってる

父さん
母さん
お姉ちゃん
そしてキミ

みんなで
楽しく笑顔ひろがる

ボクは素足擦り合わせ
ボロ布を首に巻いて
暖をとる

あぁ寒い。
おなかすいたな

母さんが
生きてたら
ボクもあんなふうに
過ごしたかな

凍える夜に
何度も何度も
お使いに出された

冬になると
思い出す

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四十二歳の戯れ言を、いつか真実にすることが楽しい道。

四十二歳の戯れ言を、いつか真実にすることが楽しい道。

息子が干支にちなんだ龍を、樹脂粘土で作ると言った。

「お父さん。隣で見ていて欲しい。誕生日だからあげるよ」

と言いながら、新聞紙の上に材料を広げている。私は促されるように向かい合う形でテーブルに座り、小さな手で黄色の絵の具を粘土に混ぜ込む姿を、薄ぼんやりと見ながら思量することにした。

息子は自分の軀の中に外見上では全く判断出来ない「あるもの」を抱えている。それを「病」だとか「疾患」と表現した

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絵本の中に居場所があることを夢想して。

絵本の中に居場所があることを夢想して。

できそうなことがほとんどなかったわたしは
消去法でかろうじて書くことが残ったのかも
しれない。

好きから始まったわけじゃない「書く」という
ことと面と向かったけれど、その処し方が何も
わからなくて、言葉に背かれたり背いたり
しながら、紆余曲折とか七転び八起きとか
しながらここまでやってきたのかもしれない。

「夢」にたいしてなかなかポジティブに
これですと対峙できるものはなかったけれど。

ぼん

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短編小説 | Message~私はあなたを許す~

短編小説 | Message~私はあなたを許す~

どこかの、やさしい、だれかは
わかっているよ。

あなたが、こどもをあいせなくて
くるしんだこと。
そのことを、だれにも、うちあけられずに
くるしんだこと。

こどもから、にげるように
トイレにこもったこと。
SNSにいぞんして、げんじつから
にげていたこと。

ゆうがた、なきさけぶ、こどものこえに
みみをふさいで、ないたこと。

こどもの、ねがおに
なきながらあやまった、ひび。

どこかの、だれ

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SNSを離れて繁華街を歩いていたら、ラッパーらしき人とすれちがった2024年の始まり。

SNSを離れて繁華街を歩いていたら、ラッパーらしき人とすれちがった2024年の始まり。

日常ってあっと言う間に変わってしまうけど。
その変わってしまう日常にもいつしか慣れて
いく。

11月1日は、noteで出会ったイシノアサミさんと
一緒に絵本を出版することになって、
発行日はその日にしましょうと約束して。

その日に決めていた。

その日は奇しくも大好きな人の記念日でも
あったから、その日を楽しみにしていた。

10月のおしまいの日。

明日は本の発行日なんだなってうれしくなって

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わたしもやってみた ↓ ↓ ↓

わたしもやってみた ↓ ↓ ↓

それは昨年の11月末のこと・・・・

すぐに飛びついた!
しかもスペシャルコラボなんて聞いたらあ~た、そりゃ喉から手が出てしまうわい

とはいえ、明確な目的がったわけではなかった。みなさんの企画は、なんだかいつも過ぎ去ったあとに記事を見つけて、あ~また逃したか…って見送ってきたから、今回もまさかお願いできるとは思っていなくて、むしろこっちがびっくりした

こういった鑑定を受けること自体は初めてでは

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約束

約束

 わたしは自分のことが好きじゃない。好きな人に対してさえ特に優しいわけでもなく、嫌いな人にはこの世から消えてほしいと願う。好きとか嫌いという感情をもつことさえ嫌いで、誰ともかかわりたくなく、人に期待しない・されないことを潔しとしていた。

 仕事においては決してココロを入れることなく、クレームが来なければそれでよく、営業の笑顔を見せたり、世間話したりという無駄なことは何ひとつしなかった。とにかく自

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「ルビーの指環」を聞けなかったあの頃のわたしへ。

「ルビーの指環」を聞けなかったあの頃のわたしへ。

はじめて、今年はひとりお正月を過ごしていた。

母がいた時はふたりお正月で、日常と
ちがうことをするのがふたりとも
乗らないよねって思うタイプなので
いつも通りしようねとか言いつつも
お正月仕様のお節や飾りつけに勤しんで
いたけれど。

ひとりと決まった時、お飾りとかお節とか
作らんでもよかですよねって自分を甘やかして
いたら。

何十年ぶりの一応断捨離的なことをして
みためすっきりしてきたので。

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声に出して

声に出して

2024年の始まりはとんでもない始まりとなってしまいました。地震のような天災は、お正月のような特別な日も普通の日も関係なく、いつ起きてもおかしくない事を改めて実感しています。

TVやSNSを観ていると、とても辛い気持ちになってしまいます。僕はHSPで繊細な性質を持っているので余計に感情移入してしまいます。家が燃えている映像や、生き埋めにされながら助けを求める投稿を見ると心が締め付けられます。命が

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