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絵本の中に居場所があることを夢想して。

できそうなことがほとんどなかったわたしは
消去法でかろうじて書くことが残ったのかも
しれない。

好きから始まったわけじゃない「書く」という
ことと面と向かったけれど、その処し方が何も
わからなくて、言葉に背かれたり背いたり
しながら、紆余曲折とか七転び八起きとか
しながらここまでやってきたのかもしれない。

「夢」にたいしてなかなかポジティブに
これですと対峙できるものはなかったけれど。

ぼんやりと「絵本」が書きたくてという思いは
ずっと持ち続けていた。

持ち続けていたけれど、密かにだったので
なかなか実現はしなかった。

やりたいことは、思いがけなくやってきた。

とある方のご尽力もあって、去年わたしは
noteで出会ったイラストレーターの
イシノアサミさんと絵本を作ることができた。



なんども思考錯誤の末この形になりました!



発売されたのは11月11日。

いろいろな方に手に取って頂き、ありがたい感想も
頂戴した。

そんなある日。

「どこかでだれかが」読ませていただきました。
どのページも美しくて、優しくて、癒してくれるような、絵と言葉たちでした。例えば、病院の待合室とかにおいてあるといいなぁって思ったりしました。
コトバに真剣に向き合ってきたゼロさんだから、その時々の感情の起伏がそのままコトバへの想いに反映されたりもするんだろうな、って思います。

noteのコメント欄に頂いた絵本へのうれしい感想です。


具体的にこの絵本がどこにあったらいいのかという
ご提案を頂いたのははじめてだったので。

わたしのなかで、イメージできる絵の輪郭が明確に
みえてきて面白くて、わくわくした。

理想も夢もわたし発のこともるけれど。

こんなふうに絵本にふれてくださったかたの
熱いお声の中にわたしの理想や夢があるのかも
しれないとその時思った。

Twitterで出会った方がもう何冊もご著書を
お持ちの方と出会う機会があって、その時に
彼が話してくれた言葉がとても心に残った。

「本を一冊送り出してくれるまでには、たくさんの
ひとたちの想い、心を尽くされた努力の証なの
だから。
ぼくたち著者は、一緒に本を作ってくれた人たち
によろこんでもらいたい。
そのために、できうる限りのことはやりたい。」

そんな言葉を聞いて、仕事柄他者や他社の宣伝する
ことには積極的だったのに、自分の範囲になると
うしろめたさのようなものを感じていたわたしは
すこし恥じた。

そういうことなんだなって。

共によろこんでもらうために、できうる限り
みずからの手で、お知らせすることの大切さも
学んだ。

この絵本を通して、たくさんの仲間の方と
出会えた。

仲間と呼べる人たちと力合わせて何かを
することは、もしかしたら仕事以外では
はじめての経験だったかもしれない。

もし病院の本棚のコーナーにこの絵本が
あったら…。

心や身体のことを少しわすれてこの絵本の
中にすこしでも居場所があれば…。

今毎日病院に通う生活をしていて、いつの間にか
病院のフロアはわたしにとても馴染のあるものに
なっている。

患者さんたちが絵本「どこかでだれかが」のページを
めくる姿を、夢のような景色をちょっと思い描いていた。

登場人物の「ひと色」さんたちは、ひいき目かもしれない
けれど彼女達もきっとうれしいだろうなあと夢想しています。

この一冊を病院のフロアに会ったなら…。
そんなかなえたい夢プロジェクトにエントリーしたいです。



いつも、笑える方向を目指しています! 面白いもの書いてゆきますね😊