鶴屋南骨

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記事一覧

仕組みで覚える世界史(実質日本史)④実は大事な法的正当性

前近代の社会は、全国に領主がいっぱい散らばっていて、この人たちから支持を得ることが、中央政府の政権運営には重要でした。 こうした社会で重視されたのは法的正当性や…

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3週間前

仕組みで覚える世界史④家来と領主

前回のおさらいをしましょう。 前回は王様には領地があり、それを支配するために、手足となって働く、直接の家来がいることを書きました。 また、全国には領主がたくさん…

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1か月前
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【メモ】プロ野球・今オフに導入して欲しいこと【暫定】

★リリーフ枠の拡大 リリーフ投手は選手寿命が短い。リリーフ投手の登板過多を減らすために、リリーフ投手の登録枠を拡大すべきではないか。 ★反発係数の公開 毎年のよう…

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1か月前

仕組みで覚える世界史③家来って、どこまでが家来?

王様と領主の関係をもう少し見ていきましょう。 ★土地と領民 まず領主は土地を持っています。 と同時に、そこに住む人たちを、財産として持っています。 民衆は、その…

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1か月前

仕組みで覚える世界史②権力を奪われる王様たち

第1回では、王様が領主の顔色をうかがって、政権運営をしなければならなかったことを書きました。 ★中央集権という言葉の謎 私が歴史を勉強し始めた時に、戸惑ったことが…

鶴屋南骨
1か月前
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仕組みで覚える世界史①王様は言うほど強くない??

歴史に詳しい人は当然知っているのに、歴史が苦手な人ほど知らないことがあります。 歴史が好きな人は、歴史が好きなので自分でいっぱい調べます。そうすると、パターンみ…

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1か月前
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世界史の流れ・ざっくり④陸と海のチャンピオンの戦い

★海を目指すロシア 陸のチャンピオンになったロシアは、イギリスのように貿易でバンバン儲けようとします。 ロシアの持っている港は北にありすぎて、氷に閉ざされてしま…

鶴屋南骨
2か月前
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世界史の流れ・ざっくり③陸のチャンピオン

★これまでの振り返り 第1回はアジア勢が陸でも海でもブイブイ言わせていた話をしました。 第2回は前編と後編で、西ヨーロッパ勢が、海でもブイブイ言わせ始めたことを書…

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2か月前
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世界史の流れ・ざっくり②-2 海の歴代チャンピオン

★イベリア征服 第1回で、西アジア勢がブイブイ言わせていたと書きましたが、どれくらいブイブイ言わせていたかというと、西アジアに出現したイスラム帝国が、いまのポルト…

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2か月前
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世界史の流れ・ざっくり②-1ルネサンスと大航海時代

第1回は陸でも海でもアジア勢がブイブイ言わせていた話をしました。 第2ラウンドは西ヨーロッパの国々が、海でブイブイ言わせる時代になります。 ★北イタリアの商人 前…

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2か月前
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世界史の流れ・ざっくり①アジアつよつよ時代

世界史に興味はあるけど、なかなか手が伸びないそこのあなた! そんなあなたのために、簡単に世界史をまとめました。 ★世界史4つの流れ 世界史は長くて複雑なので、ざっ…

鶴屋南骨
2か月前

仕組みで覚える世界史(実質日本史)④実は大事な法的正当性

前近代の社会は、全国に領主がいっぱい散らばっていて、この人たちから支持を得ることが、中央政府の政権運営には重要でした。

こうした社会で重視されたのは法的正当性や大義名分です。

★力こそすべて、という先入観
私が歴史に詳しくない時は、法的正当性が大事と言われてもピンと来ませんでした。

武士の時代などは力で解決しているイメージがあるからです。

実際にそういう側面は否定出来ません。しかし、歴史を

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仕組みで覚える世界史④家来と領主

前回のおさらいをしましょう。

前回は王様には領地があり、それを支配するために、手足となって働く、直接の家来がいることを書きました。

また、全国には領主がたくさんいて、領主が独立した組織を維持したまま、王様に従属していることも書きました。

つまり、王様に従っているといっても、直接の家来と、従属している領主の2種類があることになります。

政権は家来と領主が参加して構成されていることを、豊臣秀吉

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【メモ】プロ野球・今オフに導入して欲しいこと【暫定】

★リリーフ枠の拡大
リリーフ投手は選手寿命が短い。リリーフ投手の登板過多を減らすために、リリーフ投手の登録枠を拡大すべきではないか。

★反発係数の公開
毎年のように「今年のボールは飛ばない」みたいな疑惑が出る。

打者にとって、ボールがどれくらい飛ぶか飛ばないかは死活問題である。

反発係数が分かれば対処のしようがある。

反発係数が公開されていないと、その打者が打てない原因が、その選手個人に起

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仕組みで覚える世界史③家来って、どこまでが家来?

王様と領主の関係をもう少し見ていきましょう。

★土地と領民
まず領主は土地を持っています。

と同時に、そこに住む人たちを、財産として持っています。

民衆は、その土地の支配者の所有物ということになります。

しかし、この所有物は、時に領主の意思に反し、自らの意思に基づき行動しようとします。

領主としては、これくらい農作物が欲しいから、領民たちにはここに住んでもらい、ここで農作物を作らせたい。

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仕組みで覚える世界史②権力を奪われる王様たち

第1回では、王様が領主の顔色をうかがって、政権運営をしなければならなかったことを書きました。

★中央集権という言葉の謎
私が歴史を勉強し始めた時に、戸惑ったことがもう1つあります。「中央集権」という言葉です。

「中央に権力が集中します」

えーと……、それは……。当たり前では?

なぜ当たり前すぎることに、こんな仰々しい(?)専門用語が付くのか。

そこに戸惑ったのです。

しかし、私はそもそ

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仕組みで覚える世界史①王様は言うほど強くない??

歴史に詳しい人は当然知っているのに、歴史が苦手な人ほど知らないことがあります。

歴史が好きな人は、歴史が好きなので自分でいっぱい調べます。そうすると、パターンみたいなものに気付きます。

しかし、そのパターンというのは教科書には書いてないので、授業でしか歴史に触れない人には分かりません。

今回のシリーズは歴史好きが当然のように知っている、歴史のパターンやコツを取り扱います。

★絵本の王様のイ

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世界史の流れ・ざっくり④陸と海のチャンピオンの戦い

★海を目指すロシア
陸のチャンピオンになったロシアは、イギリスのように貿易でバンバン儲けようとします。

ロシアの持っている港は北にありすぎて、氷に閉ざされてしまうため、ロシアは1年中使える港を手に入れようとします。

★イギリスの妨害
これを徹底して阻止したのがイギリスです。

陸のチャンピオンが海のチャンピオンにまでなってしまったら、無敵過ぎて、手が付けられなくなるからです。

ロシアは西・南

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世界史の流れ・ざっくり③陸のチャンピオン

★これまでの振り返り
第1回はアジア勢が陸でも海でもブイブイ言わせていた話をしました。

第2回は前編と後編で、西ヨーロッパ勢が、海でもブイブイ言わせ始めたことを書きました。

第3回はヨーロッパ勢が陸でもブイブイ言わせ始める時代になります。

★押し込まれるヨーロッパ
アジア勢がブイブイ言わせていた時代は、ヨーロッパ勢がアジア勢に押し込まれることが多かった時代でした。

イベリア半島(ポルトガル

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世界史の流れ・ざっくり②-2 海の歴代チャンピオン

★イベリア征服
第1回で、西アジア勢がブイブイ言わせていたと書きましたが、どれくらいブイブイ言わせていたかというと、西アジアに出現したイスラム帝国が、いまのポルトガルとスペインがあるエリアに攻めてきて、ほぼ全土を征服してしまいます。それくらいブイブイ言わせてます。

★北の王国
征服されなかったエリアもありました。今のスペインの北にある、メッチャ狭いゾーンです。征服されなかった人たちは、ここに王国

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世界史の流れ・ざっくり②-1ルネサンスと大航海時代

第1回は陸でも海でもアジア勢がブイブイ言わせていた話をしました。

第2ラウンドは西ヨーロッパの国々が、海でブイブイ言わせる時代になります。

★北イタリアの商人
前回も書きましたが、世界の大ヒット商品は、中華世界が作り出す高級アパレルや高級食器でした。

西ヨーロッパのセレブたちもこれを欲しがりました。

この時、西アジアにアクセスして、大ヒット商品を西ヨーロッパにもたらしたのが、北イタリアの商

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世界史の流れ・ざっくり①アジアつよつよ時代

世界史に興味はあるけど、なかなか手が伸びないそこのあなた! そんなあなたのために、簡単に世界史をまとめました。

★世界史4つの流れ
世界史は長くて複雑なので、ざっくりと4つの時代に分けます。

先に時代を書いておくと

①陸も海もアジアがブイブイ言わせていた時代

②海にヨーロッパ諸国が進出した時代

③陸にもヨーロッパ諸国が進出した時代

④海のチャンピオンと陸のチャンピオンが大バトルしてさぁ

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