世界史の流れ・ざっくり②-1ルネサンスと大航海時代

第1回は陸でも海でもアジア勢がブイブイ言わせていた話をしました。

第2ラウンドは西ヨーロッパの国々が、海でブイブイ言わせる時代になります。

★北イタリアの商人
前回も書きましたが、世界の大ヒット商品は、中華世界が作り出す高級アパレルや高級食器でした。

西ヨーロッパのセレブたちもこれを欲しがりました。

この時、西アジアにアクセスして、大ヒット商品を西ヨーロッパにもたらしたのが、北イタリアの商人たちです。

★ルネサンス
北イタリアの商人たちは高級品を西ヨーロッパのセレブたちに供給することで儲けました。

さらに西アジアの最先端の文化にもアクセス出来ました。

一方で、才能のある人物が、自分が関心のあることに打ち込めるように、資金援助もしました。

才能とお金と最先端の文化が混ざり合い、新たな文化が生まれました。これがルネサンスです。

★イタリアの有名都市
ジェノバ・ミラノ・ヴェネツィア・フィレンツェ。

名前は聞いたことがあるけど、あんまりよく分かってない。でも、なんかオシャレっぽい町はこの時代に発展します。

たとえば、ミラノコレクションで有名なミラノは、ファッションの町ですが、この時代に、中華世界から手に入れたシルクの生地を、ヨーロッパで売れるようにアレンジしていたことが1つのベースになっています。

★オスマン帝国の独占
北イタリアが西アジアから学んだものの1つに、航海技術があります。

最新の航海技術をマスターした北イタリアは、船を作ったり、操ったりするのがさらに上手くなる訳ですが、1つ問題が発生しました。

西アジアでオスマン帝国がブイブイ言わせ始め、貿易を独占し始めたのです。

★独占の弊害
ビジネスで独占状態が発生すると、困ったことが起きます。

独占されていない状態なら、たとえばAさんと取り引きをしていて、「流石に値段が高すぎるやろ!」と思ったら、「もう買うのやめようかなー。Bさんの方が安く売ってくれそうだしー」と言って、相手を揺さぶることが出来ます。

ところが、Aさんしか取り引き相手がいないと、Aさんは「この値段で買わないなら売らないよ。アンタ以外にも欲しがってる人はいるんだからね! さぁ、帰った帰った!」ということが起きやすくなります。Aさんの立場がメチャクチャ強くなります。

なので、心の中で「こん畜生ー!」と思いながらも、高い値段で買うしかない。

オスマン帝国がブイブイ言わせることで、北イタリアの商人の儲けが少なくなりました。

北イタリアが新たなビジネスを模索している時に現れたのが、ポルトガルとスペインです。

(②-2に続く)

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