マガジンのカバー画像

長く記憶に残りそうな記事

20
運営しているクリエイター

記事一覧

日本の映画がダメな理由 again

日本の映画がダメな理由 again

◉こういう薄っぺらいことしか言えない御仁が、エグゼクティブプロデューサーのなんのと幅を利かせている業界だから、そりゃあダメですよね。以上。どうせこの作品も駄作『新聞記者』のように、お手盛りの受賞ラッシュなんでしょうけれど……。一定の映画館と映画会社さえ儲けさせられない自己満足映画作っておいて、アニメに責任転嫁が酷いですね。

映画のポスターよりもデカデカとエグゼクティブプロデューサー様の写真を載せ

もっとみる
【試写】新プロジェクトX「世界最速へ技術者たちの頭脳戦〜スーパーコンピューター『京』〜」

【試写】新プロジェクトX「世界最速へ技術者たちの頭脳戦〜スーパーコンピューター『京』〜」

6月16日、日曜日の朝、名も知らぬNHK職員から1通のDMが届いた。

「京のX、見ましたか?つまらなかったでしょう?スタジオも全く生きていないし。理化学研究所の取材を十分せず、富士通に都合の良い人のストーリーばかりで、PDの力の無さが露呈している」

京が放送ラインナップに入っていることは、私は随分前から取材を通じて把握していた。文系だらけのNHK職員にとってはアーキテクチャーが難解なだけでなく

もっとみる

サイゼの社長が食べにきた

ゲラゲラ笑い合った。

ラッセのホールの角の席に座っていた

キッチンから僕が顔を覗かせた瞬間に目があって2人ともニカーって笑った。

話す前から打ち解けあった様な雰囲気で近づいていって、もうお互いに「ありがとう」の連発(笑

3週間前に本間さんが僕について書いた記事https://note.com/txoko/n/nf89e5b898271がきっかけで、いつの間にか食べに来ていたので

もっとみる
編集者が応募原稿を読むときに「重視しているところ」と「実は気にしないところ」【ポプラ社小説新人賞への道】

編集者が応募原稿を読むときに「重視しているところ」と「実は気にしないところ」【ポプラ社小説新人賞への道】

小説家デビューの登竜門「新人賞」。
それぞれの新人賞には傾向がある、ということは前回の記事で触れましたが、賞に応募したら選考を突破していかないといけません。

選考方法は出版社や新人賞によって異なりますが、多くは一次選考・二次選考・最終選考と段階を踏んで選考していきます。

ポプラ社小説新人賞も一次選考・二次選考・三次選考・最終選考という過程があり、一次選考から編集者が全ての原稿に目を通しています

もっとみる
タイトルについて思うこと

タイトルについて思うこと

 Twitterアカウントを持って「小説家になろう」や「カクヨム」に膨大な数の作品が投稿されているのを見るにつけ、ではなぜこんなに出版文化が衰退してしまったのだろうと首を傾げざるをえないのが、正直なところです。

 なんでも無料で読めるウェブの存在が、小説そのものの在り方まで変質させてしまった。

 もともと小説は、文章を書く頭と紙とペンさえあれば、ほとんど原価がかからずに書けてしまう手軽な表現媒

もっとみる
伸びる作家・伸びない作家の違い

伸びる作家・伸びない作家の違い

伸びる作家と伸びない作家の違いは何か――。
疑問に思う点であり、編集者としては、
なんとかその「要因」を探りたいと考えるものです。

同時期にデビューして、次々と作品を発表し、
ぐんぐん人気を伸ばしていく作家と、1冊出して鳴かず飛ばず、
その後もぽつりぽつりとしか売れない作家……。

おもしろいほどに、その違いははっきりと出てきます。
その要因は一体何なのか。
多くの作家をデビュー時期から見てきた

もっとみる
売れる小説を作るテクニック ~隙間を探す~

売れる小説を作るテクニック ~隙間を探す~

出版界ではやはり、二番煎じというのは多いですね。
ドカーンと売れるものがあると、「お、これ売れるんだ」
とみんなが気づいて、次々と似たものが出てくる、というアレです。

まぁこれは当たり前というか、どの分野でも
起こることではありますけども。

しかし、売れたものとまったく同じものを出す、
というわけにはいきませんので、
少しアレンジしたり、違う要素を付け加えたりします。

「売れる小説」を考える

もっとみる
「制限」が面白さを作る

「制限」が面白さを作る

小説は人生と同じ。
「制限」があるほど、燃え上がるんです。

小説における「制限」は、面白さを生み出します。
どういうことかというと、例えば恋愛でいうところの
「ロミジュリ効果」のようなものです。

普通の男女が好き合って、一緒になりました。
二人はとっても仲良し。終わり。
では、つまらないですよね?

惹かれ合う二人なのに、何らかの事情で、
一緒になることが許されない、
逢瀬を重ねることができな

もっとみる
プロ作家になるために、一番大切なこと

プロ作家になるために、一番大切なこと

プロ作家になるために必要なのは、実は文才ではありません。
すごく意外に思うかもしれませんが、文才がなくてもプロになれます。

では、本当に大切なものは何か。
それは………

プロ作家でやっていくという、強い気持ちです。
いやいや、答えになってないよ、と思うかもしれません。

でも、本当の話です。
プロ作家になるのは「プロになる」という強い気持ちが一番大事です。
それさえあれば、なんとかなります。

もっとみる
アマチュアにあってプロ作家にないもの

アマチュアにあってプロ作家にないもの

実は、アマチュアが持っていてプロ作家が持っていないものもある、
と言ったら驚きますか?
もちろん、逆にプロ作家だから持っているもの
――読者とか人気とか名声とかお金とか――
というのは、いろいろあるかもしれませんが。

アマチュアだからこそ持っているもの。
それは――

【自由】です。
執筆の時の「自由さ」と「気楽さ」です。

プロ作家もね、ある程度自由にものを書いている人もいますよ。
でもね、「

もっとみる
自分が書いた文章を客観的に読めますか?

自分が書いた文章を客観的に読めますか?

一級建築士製図試験「計画の要点等」の勉強を進める際、必要とされるスキルの一つに「自分が書いた文章を客観的に読むこと」があります。

客観的に読むことが必要な理由誰でも、自分が書いた文章を客観的に読めるわけではありません。なぜなら、文章を書いた時の思い入れ(書いた時の感情、思い込み、熱い思いなど)が先行し、冷静に読めないからです。

自分の文章を客観的に読むことは、製図試験採点者と同じ立場になって自

もっとみる
日本画を一度も習ったことのない私が独学で日本画を描く理由(ワケ)

日本画を一度も習ったことのない私が独学で日本画を描く理由(ワケ)

私は今、必死に日本画というものと向きあい、描き続ける毎日を送っている。


しかし、これまで日本画を一度も誰かからきちんと教わったことがない。

自分の中では、日本画=決まった手順、伝統的な基礎画法の上に成り立つ象徴とも言える存在だった。

絵画技法の中で、最も素人が下手に手を出してはいけない部類だろうというイメージがあった。

そんな私が日本画家をやっている理由を少しお話しようと思う。

中学

もっとみる
書評 NHK100分de名著 こころ 姜尚中  文学作品の解釈は色々とあるんだなぁと、驚かされた。

書評 NHK100分de名著 こころ 姜尚中  文学作品の解釈は色々とあるんだなぁと、驚かされた。



 中学の時に、読書感想文を夏目漱石の「こころ」で書き、その時にハンマーで頭を殴られたような衝撃を受けた。
 友達の好きな女を、卑怯な手段で奪い取るって、クズ人間だなと思った。
 その親友が隣の部屋で血まみれで死んで、そりゃトラウマで生きる気力もなくなるわ。
 誰かに、自分の想いのたけを語りたい。でも、親友Kに悪いし妻に本当のことを知られたくない。だから、死ねない。そんな時に、私と出会って告白し

もっとみる

「社会」と「society」「social」の語源

図書館司書という資格がある。これだけインターネットが深化して、google先生に聞けばなんでもわかるように思う時代に、図書館司書なんて、っておもうかもしれないけれど。何を隠そう、私は図書館司書の資格をもっている。そして、まわりの人から「なぜ、その資料にあたれたのか、探し当てられたのか?」とよくきかれるのは、もしかしたら、図書館司書のレファレンス力に関係しているのかもしれないと思ったりもする。
 さ

もっとみる