ポプラ社一般書通信

ポプラ社で「一般書」と呼ばれるジャンルの本をつくっている人たちです。「本の作り手たちが…

ポプラ社一般書通信

ポプラ社で「一般書」と呼ばれるジャンルの本をつくっている人たちです。「本の作り手たちが、読者の皆さまに、直接自分のコンテンツを本気で売り込む場」として、思いのこもった記事を、ゆっくり、丁寧に発信していきます。http://www.webasta.jp/

マガジン

  • かっこわるい編集後記

    編集者たちが、かっこわるいところも見せながら担当本の裏側と想いを語ります。

  • 本棚の二列目

    ポプラ社員の本棚と、その奥の「二列目」を公開しちゃうお楽しみコーナーです。

  • 私が読んだポプラ社の小説

    noteクリエイターのみなさんが上げてくださっている「ポプラ社の小説の感想文」をまとめるためのマガジンです。

  • 教えて! 紙の本ってどうなるんですか?

    大きく変わりつつ世界の中で、これからの「紙の本」はどうなっていくのでしょうか。製作部のフジクラさんとともに、考えていくコーナーです。

  • 目指せデビュー! ポプラ社小説新人賞への道

    編集者がどのような目線で新人賞の選考を行っているのか。こういう原稿が読みたい! これはNG! など作家を目指す人にお役立ちコーナーです。

最近の記事

本を作って、自分の人生も、読者の人生も良くなっていく。こんな素敵なことってありますか?

■「自分がいちばん自分を理解している」それはほんとうか? 「自分がいちばん自分のことを理解している」。そんなふうに思っていた時期がありました。「辻さんって○○な人だよね」「辻さんと○○さんって気が合いそう」……人からこんなようなことを言われることがあります。ぼくはこれがすごく嫌だったんです。「ぼくの何を知ってるんだろう?」なんて心の中で思っちゃっていました。(嫌なヤツだ…) でも、ぼくは自分のことをぜんぜん理解してなかった。幡野広志さんの『うまくてダメな写真とヘタだけどい

    • 栞を好きすぎるあまり、5種類のおみくじ栞を作って本に入れちゃった話

      みなさん、栞は好きですか? そうです。本に挟むためのアレです。 単行本はスピン(本についてる紐みたいなもの)があったりするので、読書を中断する時も困りません。しかし文庫は何かを挟まないと、どこまで読んだか分からない。スピンが付いてない単行本もある。 そんな時に大活躍してくれるのが栞です。 栞の入手経路は様々。本に入っていたり、本屋さんのレジ前で配布していたり。 形状は長方形がメインですが、変な形をしているものもあります。 デザインもいろいろで、新刊紹介などのチラシ的な栞か

      • 文学フリマ東京37にブース参加します!(お品書き紹介)

        あっという間に11月ですね。 秋といえば、読書の秋。 そして読書好きが集まる秋の祭典といえば。そう、文学フリマです。 というわけで、今回も出ます! 文学フリマ東京! ※※ 文学フリマとは文学に特化した即売会です。 (▲文フリ詳細はこちらから) これまでポプラ文芸編集部として何度かブース参加してきましたが、この秋も参加することにいたしました。 日時:2023/11/11(土) 12時~17時 場所:東京流通センター ブースの場所:A-51〜52 (第一展示場)

        • 「私ってなにも知らないな」と痛感した本づくりの話。

          2023年10月、『歴史で読み解く!世界情勢のきほん』という新書が刊行されました。著者は、池上彰さん。   本書は、インド、中国、ロシアなど、それぞれの国家の歴史をひもときつつ、各国が世界をどう見ているのかを解説するもの。各国の「本音」を知れば、彼らの行動の背景もわかり、世界情勢が理解できる!というコンセプトの一冊です。   『歴史で読み解く!世界情勢のきほん』は、わたしがはじめて編集を担当した池上さんの単著でした。今回は、その本づくりの過程で感じたことを書いてみたいと思い

        本を作って、自分の人生も、読者の人生も良くなっていく。こんな素敵なことってありますか?

        マガジン

        マガジンをすべて見る すべて見る
        • かっこわるい編集後記
          ポプラ社一般書通信
        • 本棚の二列目
          ポプラ社一般書通信
        • 私が読んだポプラ社の小説
          ポプラ社一般書通信
        • 教えて! 紙の本ってどうなるんですか?
          ポプラ社一般書通信
        • 目指せデビュー! ポプラ社小説新人賞への道
          ポプラ社一般書通信
        • 迷える編集長のモリは「これからの本」を考える旅に出た
          ポプラ社一般書通信

        記事

        記事をすべて見る すべて見る

          知られざる「海外版」の装丁を見るのがおもしろいという話

          さて、問題です。 この写真の本たちは、いったい何の本かわかるでしょうか?  なんだか見覚えがあるものもあれば、見たことのないものもあり…… ……… …… … はい。というわけで答えですが、 これらはすべて、海外翻訳された本たちです。 海外で刊行された本が日本語に翻訳された本――いわゆる翻訳本、海外文学とよばれる本は、本屋さんでよく見かけます。『ハリー・ポッター』などがそうですね。海外の文化が詰まった翻訳本には独特の魅力があり、よく読まれる方も多いことでしょう。 海外の本

          知られざる「海外版」の装丁を見るのがおもしろいという話

          本の「テーマ」に悩んだ結果、オマエあんま調子のんなよ、と自分で自分を戒めた話

          本には「テーマ」があります。 例えばエッセイなら、食、育児、恋愛、闘病記、読書……さまざまです。参考までにぼくがこれまで編集担当をした本を見てみます。 益田ミリさん『小さいわたし』なら、ミリさんの幼少期を子ども目線で描いたエッセイ。 平野レミさん『おいしい子育て』なら、レミさんの子育てと料理のエッセイ。 宮嵜守史さん『ラジオじゃないと届かない』なら、宮嵜さんがラジオディレクター、プロデューサーとして仕事をする中で感じたラジオの魅力、ラジオの力を綴ったエッセイ。 というよう

          本の「テーマ」に悩んだ結果、オマエあんま調子のんなよ、と自分で自分を戒めた話

          希望は決して正義じゃないけど。『さみしい夜にはペンを持て』を読んでほしい「あの子」へ

          ポプラ社一般書企画編集部 谷綾子 2023年7月18日。『嫌われる勇気』の著者、古賀史健さんが執筆された『さみしい夜にはペンを持て』という単行本が発売になった。 主人公は、悩み深きタコの中学生、タコジロー。 学校をサボったある日、ふしぎなヤドカリのおじさんに出会い、「書くこと」で自分との人間関係を築いていくという寓話である。 奇しくも先日公開された映画にも登場する『君たちはどう生きるか』の主人公、コペルくんも、中学生だ。 この本も、中学生がメインの読者に設定されている

          希望は決して正義じゃないけど。『さみしい夜にはペンを持て』を読んでほしい「あの子」へ

          私の本棚に「二列目」はない【 本棚の二列目*一般書編集部 吉野】

          「べつに、二列目じゃなくてもいいよ!」   この「本棚の二列目」企画発案者・森さんの言葉に、私はたいへんびっくりしました。そんなの、もう、なんでもアリじゃありませんか。     こんにちは、ポプラ社一般書編集部のしたっぱ・吉野シンゴです。 小さなころから本が好きで、出版業界のいろんなところをうろうろしていたところ、運よくポプラ社に拾っていただきました、ただの本好きです。うろうろ歴は話すと長くなるので、またの機会に……。   さて、ポプラ社名物「本棚の二列目」! ついに私も書か

          私の本棚に「二列目」はない【 本棚の二列目*一般書編集部 吉野】

          戦争に慣れてしまわないように。村上春樹さんへの翻訳依頼に込めた編集者の想い

          まさか村上春樹さんと仕事ができるなんて……! ポプラ社で一般書の編集をしている辻と申します。 『世界で最後の花』という本の編集を担当しました。 この本は雑誌「ニューヨーカー」の編集者で小説、漫画、児童書分野でも活躍したジェームズ・サーバーが、84年前の第二次世界大戦開戦時に描いたもの。戦争を繰り返す人類への皮肉と、平和への切実な願いが込められた「絵のついた寓話」です。翻訳は村上春樹さん。ぼくが本づくりの中で感じたり考えたりしたことを、この場を借りてお伝えしたいです。 『T

          戦争に慣れてしまわないように。村上春樹さんへの翻訳依頼に込めた編集者の想い

          本を作るのは機械だが、情熱をこめて機械を動かすのは「人」である――製本会社「ブックアート」の小西さんインタビュー

          「紙の本って、どうなっていくんでしょうね」 どうしてそんな話になったのか、さっぱり覚えていないのですが、製作部の藤倉さんが、ぽつりと零しました。 製作部という部署を聞きなれない人もいるかもしれませんが、本の紙や印刷加工など、本づくりを製造の部分から支えてくれる部署のことです。 ――紙の本はどうなっていくのか おりしもそれは、僕自身もずっと考えて続けていることでした。 このポプラ社一般書通信の管理人である僕こと森は、文芸編集者をやりながら、デジタルマーケティングの部署に所

          本を作るのは機械だが、情熱をこめて機械を動かすのは「人」である――製本会社「ブックアート」の小西さんインタビュー

          誰かの「好き」の時間を増やしたい――編集者として敗北感を抱くほど面白いレシピ本に込められたもの

          負けた。完敗だ―― この本を読んで思ったのは、まずそんなことでした。   「今度出るレシピ本がめちゃくちゃ面白いから、ぜひ森さんも読んでみて」 営業部長からそう言われて手渡されたプルーフ。それは『23時のおつまみ研究所』というレシピ本でした。 手掛けるのは昨年ポプラ社企画編集部に入社した谷綾子さん。『おばけのかわをむいたら』『失敗図鑑』など数々のベストセラーを手掛ける名編集者で、ポプラ社に転職される前からお名前を存じ上げていたほどでした。 谷さん渾身のレシピ本ということ

          誰かの「好き」の時間を増やしたい――編集者として敗北感を抱くほど面白いレシピ本に込められたもの

          小説選びが苦手、という人に。好きな〇〇で選べる文庫、あります。

          小説を選ぶのって難しい!と思うこと、ありませんか。 こんにちは。ポプラ社で営業をしている畦地と申します。 冒頭の質問に戻ります。 小説を選ぶのって、難しいと思いませんか。 そうだ、今日は楽しみにしていた漫画の、新刊の発売日だ。 仕事帰りに本屋さんに直行。 ついでに何か面白そうな小説は無いかなと 文庫の売り場にもふらっと寄ってみたあなた。 新刊や話題書の棚をささっと見ながら、文庫売り場をウロウロ。 面白そうなものはいっぱいあるけれど、 どれを買おうか悩ましい。 知っている作

          小説選びが苦手、という人に。好きな〇〇で選べる文庫、あります。

          文学フリマ東京36のお品書きご紹介

          文学フリマはご存じですか? 公式HPいわく<作り手が「自らが《文学》と信じるもの」を自らの手で販売する、文学作品展示即売会>のことで、アマチュア・プロ問わずいろんな作り手たちがブースを出展し、自分たちで作った冊子を販売します。いわばコミケの文学限定版みたいなものです。 全国各地で開催されており、東京では東京流通センターで年に二回行われています。 https://bunfree.net/event/tokyo36/ ポプラ社文芸編集部では、数年前からブース出店しており、小

          文学フリマ東京36のお品書きご紹介

          会社で「ひと棚図書室」をはじめてみた話

          こんにちは、一般書通信の中の人・森です。 突然ですが、みなさん本読んでますか? 僕は読んでます。 読んではいますが、なにを読めばいいか悩むことが多々あります。だって本屋さんに行ったら面白そうな本でいっぱいで、どれを買えばいいか迷ってしまうじゃないですか。 だから「なんか本読みたいんだけど、誰かいい本教えてくれないかなあ」みたいな気持ちをずっとモヤモヤと抱えていました。 そんなある日、ひらめいたのです。 会社の人たちとオススメ本の貸し借りができるシステムがあればいいのでは?

          会社で「ひと棚図書室」をはじめてみた話

          「資材」を通して立体的に本をデザインするということ――ブックデザイナー築地亜希乃さんインタビュー

          紙の本を読んでいて。 カバーを触ったときに、ツルツルしてるな~とか、ザラザラしてるな~とか感じることはありませんか? ページをめくりながら、手触りが柔らかいな~とか、紙が分厚いな~とか感じることはありませんか?   そうです。本は一冊ごとに、部位ごとに、紙の種類が違っているのです。   ツルツルした紙をカバーに使う本もあれば、ザラザラした紙をカバーに使う本もあります。本文ページだって薄い紙があれば厚い紙もありますし、白い色の紙やクリームがかった色の紙まで様々です。 (※単行本

          「資材」を通して立体的に本をデザインするということ――ブックデザイナー築地亜希乃さんインタビュー

          過去最多1251作の応募! ポプラ社小説新人賞「第11世代」が堂々デビュー! 受賞者同士で作品のあれこれ、語っていただきました。

          2023年1月~3月にかけて、第11回ポプラ社小説新人賞の受賞作品単行本が3ヶ月連続刊行するという、ポプラ社としては初めての試みが行われました。 ポプラ社小説新人賞は、前身のポプラ社小説大賞を含めると、『食堂かたつむり』の小川糸さん、『四十九日のレシピ』の伊吹有喜さん、『ビオレタ』の寺地はるなさん、『日乃出が走る』の中島久枝さんなど、数々の人気作家の方々がデビューされてきた賞です。 そんなポプラ社小説新人賞ですが、一昨年行われた第11回の応募数はなんと過去最多の1251作

          過去最多1251作の応募! ポプラ社小説新人賞「第11世代」が堂々デビュー! 受賞者同士で作品のあれこれ、語っていただきました。