ポプラ社一般書通信

ポプラ社で「一般書」と呼ばれるジャンルの本をつくっている人たちです。「本の作り手たちが、読者の皆さまに、直接自分のコンテンツを本気で売り込む場」として、思いのこもった記事を、ゆっくり、丁寧に発信していきます。http://www.webasta.jp/

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    マガジン

    • 私が読んだポプラ社の小説

      noteクリエイターのみなさんが上げてくださっている「ポプラ社の小説の感想文」をまとめるためのマガジンです。

    • 教えて! 紙の本ってどうなるんですか?

      大きく変わりつつ世界の中で、これからの「紙の本」はどうなっていくのでしょうか。製作部のフジクラさんとともに、考えていくコーナーです。

    • 迷える編集長のモリは「これからの本」を考える旅に出た

      編集長のモリが「これからの本」を考えるために、いろんな人と本の話をするコーナーです

    • かっこわるい編集後記

      編集者たちが、かっこわるいところも見せながら担当本の裏側と想いを語ります。

    • ポプラ文芸部 みんなの部誌

      ポプラ文芸部メンバーの記事をまとめていく「部誌」マガジンです

    最近の記事

    第10回京都本大賞受賞『ジュリーの世界』読者カードを読みながら

    この本は、「河原町のジュリー」と呼ばれたホームレスの男の物語だ。1970年代後半から80年代にかけて京都の街で多くの人の目にとまり、今なお語られる伝説の人物。だが、彼は何をして伝説となったのか。どんなエピソードで有名になったのか。そんなものは何もない。彼について誰も何も知らないのだから。彼はそこにいた。歩いていた。空を見ていた。その姿を多くの人が目にした。それだけだ。 京都に住む多くの人が「見たことがある」という河原町のジュリーについて、増山実さんから最初にお話をうかがった

      • 元漫画編集が初めて小説に挑戦したら、すべてがぶっつけ本番すぎた

        はじめまして! 文芸編集部の稲熊と申します。 一年ほど前にポプラ社に入社いたしました。 以前は漫画の編集をしており、文芸編集者としては新米なのですが、この度『余命一年、夫婦始めます』という作品を担当させていただきました。 約一年前、入社してすぐに取り組んだ企画なので 、 文芸の世界は初めてづくし。 「えっ、小説ってこうなんだ!?」「ここは漫画と全然違う!!」 などなど、ありとあらゆる新鮮さと驚きをもって必死に作り上げた、 ものすごく思い入れの深い一冊になりました。 元漫

        • 『二木先生』(夏木志朋)文庫化にむけて考えた装丁の話

          さて。どうするかなあ、とさんざん悩んでいたところに販売部のアゼチが言った。「変えましょう」。変えるというのは、タイトルであり、装丁だ。親本(単行本)から文庫化するときにはタイトルや装丁を踏襲するか変えるかを考える。 親本『ニキ』は2020年9月に刊行した。読者からの熱い感想をたくさんいただいたし、各社の文芸編集者からの注目度も高かった。文庫化の際には、もう一段ひろい読者をとれるはず、というのがわたしたちの共通認識だった。四六判の文芸書と文庫は価格帯も売り場も違うし、読者層は

          • 祝!料理レシピ本大賞エッセイ賞受賞!平野レミさん『おいしい子育て』ができるまで

            こんにちは。一般書企画編集部の辻です。 編集を担当した平野レミさんの『おいしい子育て』が料理レシピ本大賞2022のエッセイ賞を受賞しました! すごくうれしいです!  というのも『おいしい子育て』を会社の企画会議に出したときから、「今度こそ料理レシピ本大賞のエッセイ賞を取ります」と言い続けていて、2度目の挑戦にしてやっと受賞できたからです。(じつは昨年、レミさんのエッセイ『家族の味』もエントリーしていたのですが、最終選考まで残るも受賞はできませんでした) エッセイ賞受賞の

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            出版用紙の環境の変化は、紙の本の価値が見直されるチャンスかもしれない――紙の商社「竹尾」の紙子さんインタビュー

            「紙の本って、どうなっていくんでしょうね」 どうしてそんな話になったのか、さっぱり覚えていないのですが、製作部の藤倉さんが、ぽつりと零しました。 製作部という部署を聞きなれない人もいるかもしれませんが、本の紙や印刷加工など、本づくりを製造の部分から支えてくれる部署のことです。 ※製作部のお仕事について、藤倉さんにインタビューした記事もあるので、よかったらお読みください。 ――紙の本はどうなっていくのか おりしもそれは、僕自身もずっと考えて続けていることでした。 このポ

            <アンケート結果発表!>「ポプラ社の小説」のファンって、どこかにいますか?

            突然ですが、教えてください 「ポプラ社の小説」のファンの方って、どこかにいらっしゃいますか? もしいらっしゃったら、どこがお好きですか? そう思い立ってはじめてみた「ポプラ社の小説のファン」アンケート。 10人くらい回答してくれると嬉しいな……と思っていたところ、なんと150名を超える方からご回答をいただきました。 こんなにたくさんの人が参加してくれるなんて!という驚きに加え、回答くださった内容が本当に嬉しくて、編集部一同で感激しておりました。 せっかくのアンケートな

            芸術って分からなくてもいい――Bunkamura広報・古門さん、亀澤さんインタビュー

            ★長い前置きは過去記事と同じ文面です。 過去記事をお読みくださったかたは「※※」までスクロールしてください。 突然ですが、本がなかなか売れません。 正確に言うと、売れている本はたくさんあります。電子書籍の広がりによって右肩下がりだった出版市場も2019年から少し上向きになっています。 しかし、10年・20年前から比較すると市場は小さくなっていますし、本を売ってくれる本屋さんの数も、この20年で半数近くに減少しています。 なにより僕自身が一人の文芸編集者として、本を売るのが

            〈アンケート実施中!〉「ポプラ社の小説」のファンって、どこかにいますか?(8/31まで)

            突然ですが、教えてください 「ポプラ社の小説」のファンの方って、どこかにいらっしゃいますか? もしいらっしゃったら、どこがお好きですか? ※※※ 私たちポプラ社文芸編集部は、「明日が少し楽しみになる小説」を作りたいと願ってきました。 苦しいことや辛いことも多いけど、きっと良いことがある。 まっすぐな想いはきっと届くし、生きづらさを抱えているのはあなただけじゃない。 がんばっても報われないこともあるけども、どうかくじけないで。 日々を生きている人たちに、ささやかなエールを

            文字の書体もサイズも指定できなかったけど、なんとか本ができました

            本づくりの裏側には、いつだってドラマがあります。 でも、かっこいいドラマばかりあるわけではありません。 編集者は「作家さんといい本を作りたい」という想いだけ抱いて、愚直に仕事をしています。それは実はあんまり派手ではなくて、もしかしたらちょっとかっこわるく見える部分もあるかもしれません。 でも、本づくりって、けっこうそんなものなのです。 このコーナーでは、そんなかっこわるい部分もお見せした編集後記をお届けしてまいります。 なお、かっこわるさは編集者によって異なりますので、温か

            朝4時、葉山の海で、日の出とともに撮影――『その本は』の広告ができるまで

            何気なく目にする広告。 興味を持って目を留める広告。 舌打ちしてスルーする広告。 一言で広告といっても、人によって、内容によって、どんなふうに受け取るかはさまざまです。 出来るだけ目を留めていただきたい。できれば内容に興味を持ってもらいたい。さらに言えば本を買ってほしい! そんな思いで広告づくりを日常的に行っているのが、私・小林が所属する宣伝プロモーションユニット(※)の面々です。 はじめまして。 申し遅れましたが、私は入社13年目、ポプラ社一般書通信ではおなじみのモリと

            「自分らしさ」をどこかに入れる――本屋大賞受賞『かがみの孤城』のデザイナーが大切にしていること

            「ブックデザイナー」とは、あまり聞きなれない言葉かもしれません。 一冊の小説があったとき、文章を書くのは作家で、カバーイラストを描くのはイラストレーター。本のカバーやオビ、本文の文字組みなどをデザインするのがブックデザイナーです。  ブックデザイナー次第で、本の見え方はがらりと変わります。「ジャケ買い」という言葉があるように、その本を手に取ってもらえるかどうかは、デザインにかかっているといっても過言ではありません。そして、デザインの方法や考え方は、デザイナーさんによって違いま

            「一般書通信」の中の人たちが読者に贈りたい本 2022

            「本」を贈るのって、ドキドキしませんか? 「あの人はこの本が好きかもしれない」「この本を読んでどんなことを思うだろうか」「ぜひこの本読んで話したいなあ」 誰よりも相手のことを考え、思う。 本を選ぶ瞬間って、そんなすごくかけがえのない一瞬だと思うんです。 ……とまあ、なぜこんな話をしたかと言うと、今日は「本を贈る日」だからです。 【サン・ジョルディの日】 親しい人に本を贈る日。4月23日。昭和61年(1986)に出版関係の団体が始めたもの。サン=ジョルディ(Sant J

            ポプラ社の時代小説をもっと知ってほしいから、誕生の経緯をまるっと公開しちゃおうという話

            時代小説は、お好きですか? ポプラ社の時代小説は、お好きですか? そうです。じつは、ポプラ社は時代小説も作っているんです。 ※ ポプラ社が出している小説って、どんな本を思い浮かべますか? 小川糸さんの『食堂かたつむり』、寺地はるなさんの『ビオレタ』、辻村深月さんの『かがみの孤城』、凪良ゆうさんの『わたしの美しい庭』…… 思い浮かべる本は人それぞれあるでしょうが、まず時代小説をイメージする人は少ないのではないでしょうか。 ポプラ社では、実は二年前くらい前から時代小説文庫

            チキチキ! 第一回「予算一万円・制限一時間で好きな本を買ってお披露目しよう」大会

            きっかけは、このツイート。 書店員であり人気tiktokerでもある「ほんやのなす」さんが投稿したツイートは、1万RT、4.3万いいねをたたき出し、大バズりしました。 それもそのはず。 予算を決めて誰かと本屋さんに行って、みんな勝手に散らばって好きな本買いあさって、そのあとどっかのカフェでお披露目会するなんて…… 控えめに言って最高じゃないですか? 誰かと本の話をしたいし本屋さんに行きたいけど、本は一人でゆっくり選びたい。だって読書の好みや嗜好は人それぞれで、だからいい

            戦争と子どもと『神さまの貨物』のこと

            ロシア軍によるウクライナ侵攻のニュースがテレビ画面に流れたとき、中学生の次男が「これ、なに?」と驚いた顔で聞いてきた。「これ、今じゃないよね? むかしの映像だよね?」。わたしが「今だよ」と答えると、「なんで?」と怒ったように言った。画面には爆撃を受けた集合住宅から運び出される血だらけの人の姿が映っていた。息子はうなだれたようにあごをテーブルにのせ、目を閉じると「もう、いやだ」と長いため息をついた。 彼が小学校を卒業したのは、新型コロナウイルスが流行りはじめた春だった。クラス

            推理小説ずき【 本棚の二列目*経理部 藍澤】

            他人の「本棚」を見るのって、すごく楽しくないですか? その人を形作った小説やマンガやビジネス書――様々な「本」が詰まっている本棚を見るだけで「この人はこういう人だったのか~」と再発見できる気がします。 そして、あんまり見せたくない「偏愛本」を、本棚から発掘するのも大好きです。 本棚にどーんと飾る「よそいき」の本じゃないんだけど、大好き。いや、人に見せるのは恥ずかしいんだけど、見せたい思いもちょっとある……。 そんな相反した思いを抱えて、ひっそりしまい込まれた本たち。 い