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【へっぽこ教育論】高校国語教師の一日(忙しい時ver.)

「こんな記事をいったい誰が読むんだろう」と思いましたが、意外に読まれているようです。今回は忙しい時を再現して書いてみました。

始業前

6:40 いつもより10分早く自宅を車で出発。少しでも始業前に仕事をするため。朝は職員も生徒もいないので集中できる。通勤中は思考を妨げないような音楽を流しながら、頭の中で授業プランを考える。

7:40 職場に到着。QRコードで出退勤システムに出勤時間を登録。でも出勤簿にもハンコを押す(移行期なのでしばらく両方やるらしい)。SHRでの連絡事項を洗い出してパソコンに打ち込む。合間に欠席連絡を聞く。今日の授業で使うプリントを印刷(コピーではなく輪転機)。他の同僚が出勤してくると混むので朝のうちにやる。

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7:50 車の中で考えた授業プランに沿って、教材の準備と授業のシミュレーション。教科書を眺めながら段取りを考える。砂糖入りのスティックコーヒーを飲みながら。身体にはよくないのだろうが、こんなものでも飲まないとモチベーションを維持できない。

8:00 養護教諭の先生とお話。「昨日うちのクラスの誰々が保健室に行きましたがどんな様子でしたか?」保健室からの情報はとても貴重で重要なので必ず聞くことにしている。

午前中

8:10 朝の打ち合わせ。追加する連絡事項があれば打ち込む。SHRで話すことを考える。最近はコロナウイルスのことばかり。

8:25 SHRのために教室に上がる。最上階なのでいい運動になる。教室に入り、朝学習の指示。生徒が朝学習している間、掲示物を貼ったりしながら生徒を観察。体調の悪そうな者、暗い顔をしている者、ヒソヒソ話をしている者を記憶にとどめておく。だいたい後で対応することになる。

8:40 SHR開始。挨拶をし、連絡事項を伝え、何か話をする。他にも配布物を配ったり提出物を集めたり個別に連絡をしたり。職員室に戻って出欠黒板に欠席数を書く。欠席が0だと嬉しい。管理システムに出欠を入力。

8:50 休む間もなく授業。3年生の古典。源氏物語『桐壺』の続き。ときどき一夫多妻システムの話などをして必死に緩急をつける。

9:40 授業終了。次の授業の準備。生徒が小論文を出しにくる。電光石火で添削。

9:50 授業。芥川龍之介『羅生門』の続き。

10:40 唯一の空き時間。明日の授業の準備をする。この時間でやらなければもうできる時間がない。

11:40 生徒を呼び、さっきの小論文を返却。

11:50 授業。芥川龍之介『羅生門』の続き。さっきとは違うクラス。同じことをやるので準備はいらないが反応がまるで違うので、その都度軌道修正を図る。

12:40 昼休み。おにぎりと野菜スープだけなので、ものの5分で食べ終わる。校内を巡回。「昼食時は向かい合わずに目を向いて食べること」と指導しているので、本当にそうしているか見に行く。

午後

13:00 生徒を呼んで面談。悩み相談。初動が大事なので、ちょっとでも悩んでいる兆候が見られたら呼んで話を聞く。

13:20 授業。短歌。自分たちでも作るように指示。若い発想でびっくりするくらいものを作ってくることも。

14:20 LHR。生徒総会の議案審議。クラス委員長たちに進行を任せて見守る。ときどきフォローを入れるが、可能な限りは任せる。

15:10 帰りのSHRと教室掃除。ここも当番の生徒たちに任せて見守る。

15:30 職員室に帰還。この時点でもうクタクタ。授業の出欠をまとめてシステムに入力する。

放課後

15:40 3年生の面接練習。今日は3人。空き教室を確保して一人ずつ練習。「面接練習の仕方」なんていうものは教わる機会がないので、みんな何となく今までの経験とか一般論でやっているんだろう。どこかでちゃんとした研修があればいいのに、としばしば思う。

17:00 アルバイトを希望する生徒との二者面談。今日は二組。アルバイトの話ついでに学校での様子を話し、家庭での様子を聞く。

18:00 完全に気力と集中力が切れる。若い頃は18時頃からが本番だったのだが、40歳を過ぎた今ではもう無理。本当はまだ仕事が残っているのだが、諦めて明日に回すことにする。最低限の明日の段取りだけToodledoに入力して退勤。

最近では早く帰ることに決めているのでこれで終わりですが、やろうと思えば仕事は無限にあります。本当は授業の準備にもっと時間をかけたいと思っています。

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