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#小説
林伸次さんの小説『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』全文公開記念「#ファーストデートの思い出」を募集!
いつもnoteをご利用いただき、ありがとうございます。
noteでもおなじみの、林伸次さんのはじめての小説『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』(幻冬舎)。
燃え上がる恋が次第に冷め、恋の秋がやってきたと嘆く女性。1年間だけと決めた不倫の恋。バーテンダーを前にして滔々と「恋」を話し出す人々。やがて薄れるように、消えるように、終わっていってしまったいくつもの恋を記憶する、切ない恋愛小
小説家はbarにいる①(bar bossa・林伸次さんインタビュー)
渋谷の喧騒から、少し離れたところに佇む「bar bossa」。
マスターの林伸次さんが、初の小説を出版されました。
「恋はいつもなにげなく始まって、なにげなく終わる。」という印象的なタイトルの本です。
数年前から林さんの文章を読んでいた私は、この本について、そして林さんについて訊いてみたいことがたくさんありました。
今回、林さんのご厚意で、インタビューが実現しました。2万字のインタビューから、
❝渋谷 bar bossa❞経営&作家の林伸次さんにお聞きしました
先日、渋谷のbar bossaにて、林伸次さんに『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』についての取材をさせていただきました。
先日林さんがnoteで、「学生の方とかインタビュー初めてという方でも歓迎」と書いていらっしゃったので、素人の私も思い切って応募してみました。
林さんはとても気さくで明るく優しく、とても話しやすい方でした。
ですが私は、好きな人・尊敬している人を前にすると、
ふられたほうが楽なのは知っている
先日も書いたのですが、林伸次さんの「恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。」がすごくいいんです。
私は単行本で読みましたが、cakesでも一話ずつ公開しています。
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特にこの話「この恋がうまくいかないことは私がいちばんわかっている」が好き。
この小説は、バーに来たお客様がマスターに自分の恋のことを語る物語です。
ふと思いついてしまったんですが、舞台をバーから山小屋にして、マスター
申し訳ないのはこっちです
1.
どんなに超絶急いでいても、駅の改札は開かない時は開かない。特にsuicaにお金が入っていない時はなおさらだ。でも人は焦れば焦るほど、当たり前の事実から目を背けがちになる。何かの間違いでは?となんどもセンサーにカードを叩きつけ、貴重な数秒が流れていった。
この日はイラスト持ち込みの営業の日で、時間が迫っていた。その会社はなんども電話してようやくアポの取れたセンスのいい憧れの会社だった。
こぼれ落ちた気持ち拾います (前編)
【小説】
〈こぼれ落ちた気持ち拾います〉
街角で見かけた奇妙な看板に惹かれて、古びた雑居ビルの階段を三階へとあがる。なかに入るのを躊躇うほど錆びて赤茶けたドア。〈こぼれ落ちた気持ち拾います〉と手書きの朱色の文字。僕のこぼれ落ちそうな気持ちも拾ってくれるのだろうか。
勇気を出してノックをするが返事はない。ドアノブを回してそっと扉を開けると、仄暗い間接照明のなか高価そうな調度品が並